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5/8カーネーションカップ回顧

アーティウィングが悲願の重賞初制覇

 5月8日(日)には重賞・カーネーションカップ(3歳以上牝馬)が行われ、単勝3番人気のアーティウィングが障害2番手から抜け出し、重賞初制覇を飾りました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ヒメミヤ(660) 47.8
 2.ヒメトラマジック(660) 66.6
 3.フォルテシモ(680) 7.7
 4.ニセコヒカル(660) 10.1
 5.ミソギホマレ(650) 54.6
 6.シンエイボブ(680) 1.9
 7.アーティウィング(670) 6.6
 8.マオノクイーン(660) 88.2
 9.サクラヒメ(670) 3.7
 10.シャンハイオトメ(660) 54.6

 単勝1番人気に推されたのはシンエイボブ。昨年のこのレースの覇者で、今季初戦のA1級特別を快勝と好調ぶりもうかがえることから単勝1.9倍と高い支持を集めました。サクラヒメは同レースがタイム超過で失格も、昨年秋にはばんえい菊花賞、ばんえいオークスを連勝した実績を買われて2番人気。1月のヒロインズカップで僅差2着のアーティウィング、そのヒロインズカップを制したフォルテシモまでが単勝ひと桁台の人気となりました。

 第1障害を越えた勢いで先行したのはヒメミヤで、ニセコヒカルが差なく追走。その後はフォルテシモ、ヒメトラマジック、アーティウィングが続き、シンエイボブも先行勢に加わります。中間点あたりからニセコヒカルが抜け出すと、そのまま先頭で第2障害下に到達。朝方の雨で馬場水分1.0%とやや湿った馬場で、ここまで52秒というペースで進みました。
 ひと息入れたニセコヒカルが最初に仕掛け、ひと腰先頭でクリア。アーティウィングもすんなりひと腰で続き、その後はフォルテシモ、サクラヒメ、シャンハイオトメの順で障害を通過します。
 残り30メートルでアーティウィングがニセコヒカルをとらえて先頭に立つと、サクラヒメも追い上げ3頭の争いとなります。しかし力強く歩を進めたアーティウィングがそのまま押し切って先頭でゴール。ニセコヒカルも止まらず歩き切って2着。サクラヒメは残り10メートルで一杯になり、追い上げたシャンハイオトメが3着。断然人気のシンエイボブは障害で苦戦し6着でした。

 アーティウィングは、ヒロインズカップではフォルテシモにコンマ7秒届かずの2着でしたが、今回は同じ5歳のニセコヒカルとの競り合いを制し、5度目の重賞挑戦で見事初制覇となりました。今後の牝馬戦線でも中心的存在として活躍が期待できそうです。

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島津新騎手「勝ちたいと思って乗って勝てたので嬉しいです。あの時(ヒロインズカップ)は重量も積んでいたので、脚を溜める競馬をして2着と届きませんでしたが、今日は重量も軽かったので先行してみたことが勝ちに繋がったと思います。藤野騎手(のニセコヒカル)が先行していましたが、降りてからの勝負ではこちらに分があると思い、焦らず自分のペースで行きました。(ゴール前は)結構辛そうな感じだったので、あとは頑張れ、と念を込めてゴールまで押し切りました」

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