キタノユウジロウが待望の重賞初制覇!
9月1日(日)は重賞・はまなす賞(3、4歳オープン)が行われ、単勝4番人気のキタノユウジロウが優勝。7度目の重賞挑戦で見事初制覇を果たしました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.コウシュハレガシー 6.2
2.ジェイカトレア 36.2
3.アアモンドグンシン 2.9
4.アオノブラック 8.6
5.キタノユウジロウ 6.8
6.ミスタカシマ 2.2
7.ジェイコマンダー 36.1
今年の柏林賞を含め重賞5勝の牝馬ミスタカシマが2.2倍の1番人気で、ばんえい大賞典、ばんえいダービーと3歳二冠を制したアアモンドグンシンが2.9倍の2番人気。3歳三冠すべて3着のコウシュハレガシーが6.2倍の3番人気で続き、重賞で3度の2着があるキタノユウジロウが6.8倍の4番人気と、4歳馬が人気上位を占めました。
馬場水分は1.5%。まず最軽量の3歳牝馬ジェイカトレアが先行し、コウシュハレガシー、アアモンドグンシン、ミスタカシマらも続き、全7頭が差のない展開になりました。中間点を過ぎたあたりで先頭に替わったミスタカシマが第2障害下に53秒で到達。脚を溜めている間に、7頭が第2障害下に揃いました。
ミスタカシマが最初に仕掛けると、コウシュハレガシー、キタノユウジロウ、アアモンドグンシンと4歳馬が続きますが、このなかでキタノユウジロウ以外の上位人気3頭が障害で膝をついてしまいます。障害を先頭で通過したのは5番手で仕掛けた3歳馬アオノブラック。先に仕掛けていたキタノユウジロウも差なく2番手で通過し、やや離れてジェイカトレア、アアモンドグンシン、コウシュハレガシーらが続きました。
障害を降りてからはアオノブラックとキタノユウジロウが3番手以下を離し、2頭の激しい競り合いになります。一旦は前に出る場面もあったアオノブラックですが、ゴール手前で一杯になると、キタノユウジロウが身体半分だけ抜け出して勝利。アオノブラックはなんとか粘って2着。じわじわと脚を伸ばしたアアモンドグンシンが差を詰めて3着を確保。単勝1番人気のミスタカシマは、障害で苦戦して5着という結果でした。
勝ったキタノユウジロウは、ここまで重賞ではイレネー記念、ばんえいダービー、ポプラ賞と3度の2着が最高でしたが、ここで待望の重賞初制覇を果たしました。4歳一冠目の柏林賞は無念の競走除外だっただけに、残る二冠ではどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみな勝利になりました。また、手綱を取った松田道明騎手は、フジダイビクトリーで制した2017年チャンピオンカップ以来となるおよそ2年半ぶりの重賞勝利となりました。
松田道明騎手「このレースのために厩舎関係者の皆さんに馬の状態を良くしてもらったので、十分なレースが出来ました。3歳馬(アオノブラック)も強かったですが、先輩の意地を見せ頑張ってくれました。将来性がある馬で、重賞を勝利できて嬉しいです。これからも優秀な馬に育てていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします」