フジダイビクトリーが今季初の重賞制覇!
19日(祝・月)は重賞・岩見沢記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝2番人気のフジダイビクトリーが優勝。今年のばんえい記念を制した実力馬が、高重量戦のシーズンへ向け、幸先のいいスタートを切りました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.オイドン 5.9
2.カイシンゲキ 10.5
3.セイコークイン 16.8
4.コウシュハウンカイ 2.2
5.フジダイビクトリー 2.3
6.キタノタイショウ 35.3
7.キサラキク 57.9
旭川記念制覇など、安定したレースを見せているコウシュハウンカイが1番人気。ほぼ並んでフジダイビクトリーが続きます。人気はこの2頭に集中し、やや離れてオイドン、さらに離れてカイシンゲキが続く戦前予想となりました。
馬場水分2.2%のなかスタート。各馬ほぼ横一線で第1障害を突破し、中間点あたりからはフジダイビクトリーが一歩リードします。しかし、他馬も離れることなく追走し、ほぼ並ぶような状態で第2障害を迎えました。
満を持して動いたのはフジダイビクトリー。それに呼応するように、コウシュハウンカイも登坂を開始します。2頭が天板まで登り切ったころ、他馬も仕掛け、動きが活発になりました。しかし、先行した2頭はあっさりと障害をクリア。マッチレースの様相を呈して、最後の平坦路を迎えました。
ただ、半馬身ほどリードしていたフジダイビクトリーは軽快な脚いろで、松田騎手の手綱にも余裕が見られます。追うコウシュハウンカイも懸命に食い下がりますが、残り20メートル付近からジワジワと差が広がっていきました。結局、2秒9差をつけてフジダイビクトリーが勝利。コウシュハウンカイが2着で、障害3番手クリアのカイシンゲキが3着に流れ込みました。
今シーズンはなかなか勝ちきれなかったフジダイビクトリーでしたが、前走の特別戦に続いて連勝。余裕たっぷりだったレースぶりからも、ここから軌道に乗ってくるでしょう。実績はもちろん折り紙付き。今後も要注目の存在です。
コウシュハウンカイはこれで今シーズン【3・5・2・1】で、5着以下なしの好成績。重量に関係なく上位争いを演じている近況からも、充実ぶりは明らかです。今回は10キロのハンデ差もあっただけに、今後の逆転が期待できるでしょう。
松田道明騎手「馬場に水分が残っていて、トップハンデの馬と比べて10キロのハンデがあったので、レース展開は自分が作ろうと考えていました。第2障害はいつも通りの持ち味を生かせたと思います。1年を通して、ずっと調子の良い馬はいないと思います。涼しい気候となり、厩舎一丸となってコンディションを整えてくれたおかげだと思います」