荒れる重賞でもセンゴクエース
柏林賞は今年で第10回目と歴史は浅いものの、とにかく荒れるレース。過去10年で1番人気が勝利したのは、第1回のマルミシュンキ(ただし、この年は定量戦)と第3回のライデンロックのみ。残る7回のうち、6回も1番人気が3着以下に敗れています。また、過去6年ともトップハンデ馬が不発で、基本的に1番人気とトップハンデ馬は買ってはいけないレース。これまでもばんえい競馬初の無敗のイレネー記念馬になるなど、様々なジンクスを打ち破ってきたセンゴクエースですが、この舞台でも前記のジンクスを覆して、勝利することが出来るのでしょうか?
正直、センゴクエースは配当が付かないという理由からあまり狙いたくないのですが、前々走のスプリングカップでは古馬相手に結果を出し、同世代対決の前走すずらん賞では最大70㎏のハンデ差を克服して勝利したとなると、ここで本命にしない明確な理由が見当たりません。重馬場でトップハンデを背負って勝つというのはけっして楽ではないし、現役を長く続ければ、いつか同世代にも敗れる日が訪れるとは見ていますが、ひとまずここは◎とします。
2着以下は混戦ですが、○は3歳以降の重賞では全て3着以内のコウリキ。同馬は格下が相手ならばともかく、勝ちに行くと脆さを出すタイプですが、前半で無理せず3歳以降の重賞のように末脚を生かす競馬ならば2着、3着はあるでしょう。センゴクエースの2着でいいという騎乗ならば、最有力です。
▲は、昨年のばんえいダービー、ばんえい菊花賞の2着馬キンメダル。同馬は、総合力はともかく、障害力はセンゴクエースよりも上と評価できる馬です。ばんえい菊花賞でセンゴクエースに0.1秒差まで迫った馬が、前走で復調の兆しを見せたとなると、浮上を警戒しなければなりません。
あとは△に、今年に入って急上昇のアスリート。障害に不安もなく、5月のすずらん賞ではセンゴクエースの2着、前々走のライラック賞では○コウリキを2着に降して勝っていますから、ここも有力でしょう。
他では近走力をつけて、前走のゴールドトロフィーではアスリートを2着に降して勝利したバウンティハンター。確かに前走は軽馬場が味方したようなところがあり、同馬がスピードタイプである感は拭えません。それでも近走の安定した障害ぶりから、高重量にも耐えられるだけの可能性は秘めます。
◎ (5)センゴクエース
○ (3)コウリキ
▲ (2)キンメダル
△ (6)アスリート
△ (9)バウンティハンター
馬複
5-3,2 2500円
5-6,9 500円 計6000円