伏兵馬シリウスで高配当狙い
2歳シーズンの3冠馬センゴクエースvsとかちダービー組の対戦図式となる今年のばんえい大賞典。センゴクエースは前走で連勝ストップしたわけですが、それでも2歳シーズンの活躍が期待されて断然人気のムードです。確かに3歳馬がAクラスのレースを勝つことは簡単ではないし、前走は負けて当然ですが、だから今回で必ず巻き返せるかと聞かれれば「?」です。
確かにセンゴクエースは、陣営がここを目標に逆算して前走を使ったとコメントしているように、前走はしっかりレースをして負けたというよりは、自分の走りを確かめるようなレース内容でした。しかし、馬場が重かったことを考慮しても、序盤でタップリ刻んで行ったのに、障害で止まってしまったあたりに一抹の不安を感じます。個人的にはピークのデキに持ってくるには、もうひと叩き欲しいと感じたので、今回は本命を回避することにしました。
競馬は圧倒的な本命馬が敗れることは珍しいことではないし、特にばんえい競馬の場合は障害で失敗すると挽回不可能でガラリと着順が入れ替わることが多いです。だからこそ、今回でリスクある大本命馬のセンゴクエースを狙うよりは、伏兵を狙うべきだという結論に達しました。高配当はこんな感覚で打ち回して、何度かに一度はぶち当たるものなので、ここは攻めます!
よって、◎はとかちダービーの勝ち馬シリウスにしました。この馬は初重賞挑戦となったヤングチャンピオンシップでは、障害で止まってしまって、センゴクエースの陰をも踏めない存在でした。しかし、その後は着実に障害が上手くなり成績が上昇。今年2月の黒ユリ賞を制しました。今回はヤングチャンピオンシップ以来の牡馬相手の重賞となりますが、成長した今なら上位争いには加わって来れそうです。今回はこれまで以上の重量を背負うことになりますが、トップハンデのセンゴクエースとの40㎏差の重量を考えれば、脈はあるでしょう。とかちダービーで4.4秒差の2着馬キンメダルは近走ひと息なのに対して、こちらはそれなりの着差でまとめている点も好感が持てます。
○は世代最強のセンゴクエース。前記のように最大50kg差のハンデよりも、今回がピークのデキで出走して来られるのかが気になるところです。しかし、世代対決では負けたこともなく、よそ見しながら走っても勝ってしまうほどの実力馬なので、7~8分のデキでも勝ってしまうかもしれません。人気面を考慮した上での対抗評価です。
▲は2歳当初、センゴクエースが出走してこないレースでは中心的存在で、センゴクエースのライバルと呼ぶには一番相応しいホクショウキズナ。この馬はヤングチャンピオンシップの2着馬ではありますが、今年のイレネー記念は2番人気を裏切る形での6着に敗れました。しかし、イレネー記念以降の成績が振わないことからもわかるように、イレネー記念の敗戦は自身のスランプによるもの。今回は左前肢跛行明けの一戦となるために驚くほど人気がありませんが、良く解釈すれば跛行によりこれまでの膿が抜けたとも受け取れるので、この馬の一発逆転に期待します。
△は前走の3,4歳混合の天の川賞では、◎シリウスに先着のタキニシサンデー。この馬は重賞を3戦して勝ち星こそはないものの、黒ユリ賞3着、イレネー記念4着と善戦してはいます。最軽量のハンデを考慮すると馬券圏内に食い込んでくる余地は十分あります。
あとはイレネー記念の出走権は逃しましたが、世代上位が集う若草特別では重馬場のハイペースで障害を先に仕掛けた馬が障害で止まってしまう展開を味方にアドバルーンを打ち上げたコウリキ。終いは確実に伸びて来るタイプなので、障害さえ無事にクリアすれば面白いでしょう
他ではイレネー記念の3着馬で、高重量戦が得意のコウシュハスパーク。最後までバテないしぶとさがあり、近走も決定的に負けてはいないのでこの馬の一発を警戒しました。
最後に重賞や特別戦では結果を出していないために、今回は人気がないのですが、近走の充実度を考えると通用しても不思議ではないホクセイボス。時計の速いレースでは圧倒的なレースをしていることを考えると、軽馬場で一発の魅力を秘めます。
◎ (8)シリウス
○ (6)センゴクエース
▲ (9)ホクショウキズナ
△ (10)タキニシサンデー
△ (7)コウリキ
△ (4)コウシュハスパーク
△ (3)ホクセイボス
馬複
6-8 2000円
8-9,10,7,4,3 500円 計2500円
3連複
8-6,9,10,7,4,3 100円 計1500円