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10/26北見記念回顧

フクドリが悲願の重賞初制覇!

 26日(日)は重賞・北見記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝6番人気のフクドリが優勝。26度目の重賞挑戦で、悲願の初制覇を果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ホリセンショウ 20.6
  2.ニシキエーカン 4.3
  3.フジダイビクトリー 44.8
  4.フクドリ 11.7
  5.ホッカイヒカル 98.9
  6.ホクショウユウキ 7.9
  7.インフィニティー 3.9
  8.オイドン 4.0
  9.ニュータカラコマ 12.6
 10.キタノタイショウ 6.6

 基礎重量850キロの高重量戦。これだけ重量が増えてくると、最大ハンデ差30キロというのも重くのしかかります。一長一短があるメンバー構成で、オッズも割れ加減。まれに見る混戦模様のなか、馬場水分2.0%でスタートが切られました。

 高重量戦とあって、道中はゆったりとしたペースで横一線。どの馬がペースを握るということもなく、各馬とも他馬の出方をうかがいながらレースは進みました。
 真っ先に第2障害に挑んだのはホリセンショウ。それを見てインフィニティーも仕掛けます。静観していた各馬ですが、ひと呼吸置いてから一気に仕掛け始めます。しかし、どの馬もなかなか天板に脚をかけることができず大苦戦。それでも渾身の力を振り絞ってインフィニティーが障害を越え、ホクショウユウキもなんとかクリアし、これに食らいつきます。やや離れてキタノタイショウ、ホリセンショウ、フクドリ、さらに離れてニュータカラコマが突破しました。
 先頭を行く2頭の争いは激しく、残り30メートルを切ったところでホクショウユウキが前へ。しかし、その内から次元の違う脚でグイグイと伸びてきたのがフクドリ。持ち前の末脚をフルに発揮し、残り10メートルの手前でインフィニティーを捕らえると、さらにホクショウユウキも射程圏に。そのホクショウユウキは残り5メートルあたりで脚いろが鈍り、ゴール直前では完全に併走状態に。こうなれば、末脚に絶対の自信を持つフクドリのパターン。ゴール線上でグイッと抜け出し、先頭で荷物を運び切りました。ホクショウユウキは0秒6差で入線。さらに2秒7差の3着にインフィニティーが入りました。

 フクドリは重賞に挑戦すること26回目。今年のばんえい記念など、重賞での2着は4回を数えます。実力と、その切れのある末脚は誰しもが認めるところでしたが、これで名実ともに古馬トップクラスの1頭として、堂々と名を連ねることになりました。今後はより馬場が乾燥し、高重量戦も増えてくる季節。さらなるタイトル奪取が期待できそうです。
 惜しかったのはホクショウユウキ。岩見沢記念に続くビッグタイトルが、ゴール寸前でするりと抜け落ちてしまいました。ただ、今回はホクショウユウキとしても完璧な勝ちパターンであり、結果的にそれを差し切った勝ち馬の末脚の鋭さをほめるべき。地力の高さは明らかで、引き続き重賞戦線で活躍してくれるに違いありません。

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安部憲二騎手「他の馬より軽ハンデだったので、障害で負担をかけないレースを考えていました。乗り替わって今回で4戦目となりますが、障害で苦戦していたので、障害の練習を重ねてきました。今日は調子も良さそうだったので、結果を残せて良かったです。これから荷物が重いレースになりますので、この馬の良さを引き出せたらと思います」

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