展開利が見込めるフクドリに期待
今年の北見記念は、岩見沢記念と全く同じメンバーで行われます。岩見沢記念は大方、古馬の実績馬vs勢いある6歳馬の対戦図式と見られていました。しかし、勝ったのは9番人気の5歳馬ホクショウユウキで、大波乱となりました。馬場が乾いて時計が掛かる中、各馬が前の方にポジションを取っていこうとする展開で2障害ではほぼ横一線。先に仕掛けたインフィニティー、フジダイビクトリーなどの実績馬は坂の途中でストップ。それを尻目に最内からホクショウユウキがひと腰でクリア。2番手にはその隣の同じ5歳馬ニシキエーカンがふた腰で障害をまとめて3着と「5歳馬が強い」と言わざるを得ない結果でした。
確かに5歳馬は重量が軽かったことを考慮しても、強かったと思います。しかし、大波乱の一番の要因は、古馬の実績馬が色気を持ち、障害を早く仕掛けすぎたことにあるようにも感じます。古馬の実績馬が能力を過信し過ぎたとも言えます。今回は5歳馬が強いと判断するか、古馬が早仕掛けだったと判断するかで予想がガラリと変わりますが、私的ジャッジは後者です。岩見沢記念でうまく障害が上がらなかったことにより、今回はもう少し消極的な競馬をしてくるパターンを想定して、前残りパターンで予想を組み立てます。
よって、◎には障害を積極的に仕掛けた岩見沢記念で5着と復活の兆しを見せた、ばんえい記念の2着馬フクドリ。近走はA1クラスで4着、8着ですが、重量500㎏戦に出走していた頃のフクドリとは異なるキャラクターになっているし、障害自体はひと腰で上がっているので問題ないでしょう。復活の一発を期待します。
○は岩見沢記念4着のインフィニティー。この馬は岩見沢記念で一番最初に障害を仕掛けた馬。近走で調子を上げており、無難にいくなら高重量戦が得意のこの馬が本命かもしれませんが、この戦国時代に"無難"を選択すると足元を掬われることがしばしばで対抗までとしました。
▲は今年の旭川記念3着、北斗賞3着のオイドン。初めて重量830㎏を背負った岩見沢記念では何度も膝を折った馬が、重量860㎏の今回で通用するはずもないというのが一般的な見方かもしれません。ただ、直線でもいつものキレが見られなかったあたりに、本調子ではなかった可能性もあるために、3番手評価としました。単に障害で手こずって馬が疲れただけかもしれませんが、4歳シーズンまでの活躍を考えるともと走れてもいいはずです。
△にあと10mくらいのところで止まってしまった岩見沢記念が実に惜しいニシキエーカン。勝ち馬と3秒差の旭川記念など、この馬はなかなか勝ちきれないのですが、条件にあまり左右されることなく、常に上位に来る馬なので、どうしても馬券から外せません。
他では昨シーズンの帯広記念の勝ち馬ホリセンショウ。岩見沢記念はインフィニティーが障害で仕掛けたタイミングで仕掛けて7着という内容でした。もともと高重量戦が得意の馬。他の有力馬の仕掛けが遅れれば、先に障害を仕掛けた利で粘れ込める可能性もあります。
あとは今年の旭川記念、ばんえいグランプリの勝ち馬で北斗賞も2着のフジダイビクトリー。今回もトップハンデ880㎏を背負いますが、障害を積極的に仕掛けていった岩見沢記念の内容が着順より悪くなかったので、人気薄の今回は視野に入れておきたい馬です。
◎ (4)フクドリ
○ (7)インフィニティー
▲ (8)オイドン
△ (2)ニシキエーカン
△ (1)ホリセンショウ
△ (3)フジダイビクトリー
3連単1頭軸マルチ
4→7,8,2,1,3 100円 計6000円