9月21日(日)の準メイン第9レースには、2歳牡馬にとっては初の特別戦・青雲賞が行われます。過去5年の勝ち馬では、うち4頭がその後重賞ウイナーになっていますが、12年3着コウシュハウンカイ(13年ばんえい菊花賞など)、同年4着ダイコクパワー(14年柏林賞)、同年7着オレノココロ(13年ばんえいダービーなど)、11年5着ニシキエーカン(12年イレネー記念)、10年3着ニュータカラコマ(13年岩見沢記念など)をはじめ、例え勝てなくても、その後の活躍につなげた馬が多数。注目の一戦です。
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9月20日(土)のメイン第10レースは、秋陽特別(B2級-2・3組決勝・20:10発走予定)。B2級-2組(9月15日)、B2級-3組(13日)の両予選上位馬による一戦です。
B2級-2組予選1、3着馬の争いでしょう。オホーツクノタカラは予選では第2障害を2番手で降りると、逃げるイワキを残り20メートルで捕えて快勝。障害力が武器で、特別戦へ替わるのは歓迎のはず。強力な同型馬イワキが回避したとなれば連勝が狙えそうです。
2組予選では、前2頭の争いからやや離れた3着だったのがカネサエイショー。今季2度出走したB2級特別で1、2着とともに連対を果たしています。成績に安定感がありませんが、特別戦の今回は変わり身があるかもしれません。
B2級-3組予選勢では、5着だったヒマワリギャルコに注目。テンに置かれるのが弱点ですが、2走前のオッズパーク杯長月特別(B2級-3・4組決勝)で、先行策の障害3番手クリアからそのまま3着に踏ん張った走りには驚かされました。特別戦のペースが合っているのかもしれません。3組予選2着でB2級特別でも好走歴があるバトルドラゴンも争覇圏です。
9月21日(日)のメイン第10レースは、菊月特別(A1・A2級決勝混合・20:10発走予定)。A1級混合(9月13日)、A2級-1組(14日)の両予選上位馬による一戦です。
注目はA1級混合予選を含め3連勝中のトレジャーハンター。A1級混合予選から続戦の全馬に前々走でも先着しており、勝負付けが済んだといってもいいでしょう。今回から賞金別定5キロを課されるのはやや心配ですが、ここも逃げ切りを狙ってきそうです。
A1級混合予選は、トレジャーハンターが逃げ切り勝ちを収めましたが、第2障害を2、3番手で越えたスギノハリアー(2着)、ウメノタイショウ(3着)が競り合うようにぐんぐん差を詰めてきて、3頭の着差はコンマ8秒+コンマ3秒という際どい決着となりました。前走は3頭とも同重量でしたが、今回はトレジャーハンターだけ5キロ増。決め手比べになればスギノハリアーが有利かもしれません。
A2級-1組予選も1~3着馬の着差がコンマ6秒+コンマ4秒という混戦に。しかし、勝ち馬キンノカミが回避。2着ダイリンビューティは障害次第の面は否めず、3着グランドペガサスは引き続き別定5キロ増で、A1級混合予選勢と比べ劣勢な感は否めません。
この日の第9レースには、青雲賞(2歳牡馬オープン・19:30発走予定)が組まれています。前週のいちい賞と同様、1着馬には重賞・ナナカマド賞(10月12日)への優先出走権が与えられます。
ホクショウキズナはデビューから11戦して5勝、2着6回でパーフェクト連対。賞金別定5キロを課されるようになってから、詰めを欠く傾向はありますが、ライバル・センゴクエースが不在という今回のメンバーに入れば、軸は動きません。
コウシュハスパークは、前々走の2歳A級-2組で差し切り勝ちを収めると、前走の1組(9月7日)では勝ったホクショウキズナから1秒9差の3着に好走。成績にムラがありますが、流れに乗れたときは近2走のような走りができます。決め手を生かして再びホクショウキズナに迫るシーンもありそうです。
デビューから10戦して1勝、2着5回、3、4着2回と安定感が光るコウシュハシンザンも侮れません。
9月22日(月)のメイン第10レースは、野分特別(A2・B1級決勝混合・20:10発走予定)。A2級-2組混合(9月15日)、B1級-2組(14日)の両予選上位馬による一戦です。
格下ですが好調馬が揃ったB1級-2組予選勢が有力とみます。なかでも注目は4着馬ヒロノヤマトでしょう。早めに障害を越えても終いが甘く勝ち切れないレースを続けていたところ、2走前のB2級との混合戦ではキタノストロングの猛追を振り切って逃げ切り勝ち。続く予選では詰めの甘さが出て、キタノストロングに雪辱されましたが、特別戦の今回は障害力を生かして、逃げ切りが狙えそうです。
B1級-2組予選で5着のカチナノリーは、5月にはA2級と混合の特別戦で2着があります。テンに遅い面があるので、こちらも特別戦のペースは合っていそう。同予選2着マゴコロも障害巧者だけに楽しみ。同1着キタノストロングは障害次第で再び上位がありそうです。
A2級-2組混合予選勢は特別戦に入ると近走苦戦気味というメンバーが多く、4着馬ニシキエースも例外ではありません。しかし5走前のビッグウエイトカップ(3歳以上重馬体重馬選抜)では勝ち馬から1秒7差の4着で、オープン馬ホリセンショウに先着。障害さえスムーズなら、決め脚を生かして上位争いできます。予選では7頭中2頭だったB1級馬が今回は9頭中6頭と、相手が楽になっており、貫録をみせる場面があるかもしれません。