9月28日(日)のメインには、古馬路線重賞の岩見沢記念が行われます。近年では条件クラスの馬の参戦もあった重賞ですが、今年はすべてオープンの10頭が揃い踏み。夏場の重賞を席巻した6歳世代が秋も主役なのか。それとも経験がある古豪たちがその勢いを止めるのか。見逃せない一戦になりそうです。
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9月27日(土)のメイン第10レースは、玉泉館特別(A2級-1組混合・20:10発走予定)。A1級3頭とA2級6頭が争います。
好調馬揃いのA2級勢が圧倒しそう。うち3頭が4歳牝馬ですが、前開催の4歳重賞・銀河賞では、クインフェスタが1番人気で7着、セイコークインが2番人気で8着、コウシュハクィーンも人気(6番人気)よりは上げましたが5着に敗れています。しかし、8月3日のデネブ特別(A2級-1組)では、ワンツースリーを決めているように、自己条件ではハンデが有利なだけに巻き返しが見込めそうです。
A1級勢の筆頭格はデネブ特別で5着のスギノハリアーでしょう。特別戦でも速い流れになるとテンに置かれてしまいますが、先行勢が障害に苦戦すれば、決め手を生かして上位争いできます。展開が向けば一角崩しもありそうです。
ほかのA2級勢では、前開催の菊月特別(A1・A2級決勝混合)で4着のクロフネオーザンに注目。同レースではスギノハリアー(6着)に先着しています。8月10日の重賞・ばんえいグランプリでは790キロながら第2障害をひと腰でまとめているほどの障害巧者。4歳牝馬3頭がやり合えば、この馬にチャンスがまわってくる可能性もあります。
9月28日(日)のメイン第10レースには、重賞・第50回岩見沢記念(20:10発走予定)が行われます。規定重量820キロに、本年度の収得賞金60万円につき10キロが加増される賞金別定重量戦。フジダイビクトリーが30キロ増の850キロでトップハンデ、ニュータカラコマが20キロ増、キタノタイショウとオイドンが10キロ増となります。
注目は障害巧者のインフィニティー。前開催のポテト特別(オープン)では逃げ粘れず3着でしたが、勝ったニュータカラコマからコンマ1秒+コンマ7秒という僅差でした。昨年は、7月の北斗賞で重賞初制覇を成し遂げると、その後の重賞でも善戦を続け、ばんえい記念まで勝利。今年の北斗賞は7着でしたが障害は2番手で越えており、その後も障害ではほとんど崩れ知らず。ポテト特別では賞金別定5キロが課されていましたが、今回はそれもありません。ばんえい記念2連覇へ向け、そろそろ今季初白星を挙げておきたいところです。
ポテト特別では2秒4差の5着だったニシキエーカンも、同レースではあった別定5キロ増がなくなります。6月の旭川記念は初めての770キロでしたが僅差2着に追い込み、さらに20キロ重くなった北斗賞でも4着に健闘しています。末脚のキレが持ち味ですが、テンにも行けるタイプなので、障害で大崩れさえしなければ、820キロでも善戦以上が期待できそうです。
キタノタイショウはポテト特別が7着。障害で苦戦し、最後のクリアだったのでお世辞にも褒められた内容ではありません。しかし勝ち馬から10秒7差と惨敗はしていません。叩き台のレースより本番の重賞では着順を上げてくる傾向の強い馬だけに、ハンデを考えても警戒が必要でしょう。
ポテト特別では2着と好走をみせたホリセンショウも楽しみ。同型インフィニティーをうまく捌ければ、上位も見えてきます。
今季、北斗賞を勝ったニュータカラコマ、旭川記念、ばんえいグランプリの2重賞を制しているフジダイビクトリーはやはり重いハンデが心配。特別・平場では強さを見せるオイドンも800キロ超の重量になると強気にはなれません。
9月29日(月)のメイン第10レースは、千樹橋特別(B2級-1組混合・20:10発走予定)。B1級、B2級の5頭ずつが争います。
注目はB2級のカツオーカン。今季出走した特別4戦で2着1回、3着3回という好成績を収めています。前走のB1・B2級決勝混合では5着でしたが、やや離された障害クリアながらキレは良く、普段は詰めを欠く傾向がありますが、逆に差を詰めてきたのには驚かされました。前走で自己最高体重をマークしており、充実ぶりを感じさせます。特別戦に替わる今回は前進が期待できそうです。
同じくB2級のスーパーオーサンは5戦続けて2着か3着という安定した走りを披露。障害で止まっても大崩れしないのが好調さを物語っています。昨季最終日に行われた蛍の光賞(A2級-2組混合特別)で1番人気・2着という実績を考えれば、ここで惜敗続きから脱出もありえるかもしれません。
メンコイワタシは前走の秋陽特別(B2級-2・3組決勝)で2着に健闘。障害次第というタイプですが、すんなり越えられれば、これくらいは走れてもおかしくない実力があります。
B1級勢はこのところ精彩を欠いている面々が多い感も。ジャングルソングは8月にB2級-1組特別で追い込みを決め(2着メンコイワタシ)、B1級へ昇級したもののその後の3走では自慢の末脚が不発続き。しかし、体調面ではなく相手関係が敗因であれば、B2級との混合である今回は巻き返しのチャンスといえそうです。