悩みぬいた末のダイリンビューティ
昨年のこのレースの勝ち馬で、古馬牝馬の代表的な存在だったブラックパールが昨年末に急死してしまいました。これにより一躍主役となったのが、この路線のオープン特別、カーネーションカップとレディースカップを勝ったアアモンドマツカゼです。しかし、怖いのはこれまで重賞を勝った経験がないこと。本番に強かったブラックパールに対して、アアモンドマツカゼは前哨戦に強いイメージが拭えません。
例えば昨年のクインカップ。前哨戦の紅バラ賞で2着、前走でB1クラスの霜月特別でも2着と善戦しましたが、本番のクインカップでは1番人気を裏切る形での6着大敗でした。今回も前走のA1クラスで2着と好戦。この馬のそれまでの能力を考えると、どうしても死力を尽くした印象が拭えないのです。単純に今回でも前走と同じ走りが出来るのであれば、勝つのはアアモンドマツカゼの可能性が高いと見ますが、そうなりづらいのが競馬です。
よって今回はリスクヘッジの意味合いも込めて、◎はレディースカップの2着馬ダイリンビューティとします。この馬は3シーズン前のオークスの勝ち馬でスピードもありますし、年齢を重ねて粘りも増してきました。トップハンデのアアモンドマツカゼよりも重量が10kg軽く、雪が降れば更に有利になるでしょう。
○は前記のアアモンドマツカゼ。今回での上積み「?」でも、相手を考えると大敗するイメージも沸きません。
▲はレディースカップの3着馬コマクイン。この馬は近2年のヒロインズカップで10着、7着に敗れていることから増量がダメなイメージがありますが、雪が降ってスピード勝負になれば面白いです。ばんえい競馬で一番穴を開けることが多いのは、近走の持ち時計のある馬なので、そこまで軽馬場にならなくても穴馬としては面白いです。
△はレディースカップの4着馬ニシキウンカイ。雪が降ってあまり時計が速い決着になると序盤で置かれてアウトの可能性もありますが、トップハンデのアアモンドマツカゼよりも重量が20kg軽いことを考えればノーチャンスではないでしょう。
他では昨シーズンのオークス馬で、昨年11月のクインカップでは2着のタカラハヤヒメ。クインカップ2着以降は障害で崩れて結果を出せていませんが、近3走では障害がスムーズで復調気配を感じさせる内容だけに、巻き返しを警戒します。
あとは昨年のヒロインズカップの2着馬ユーファンタジー。前走では障害で止まって膝をついて、更にモタついてしまったようにハッキリ言って障害は苦手。しかし、一旦超えてしまえばすごい脚で伸びてくるのがこの馬の特徴です。こういった馬は一見、増量が堪えるように思われるかもしれませんが、他馬も障害でもたついて直線でのリードが奪えないことがしばしば。よって、相手もそれほど強くない牝馬限定重賞はこの馬にとっての最適条件と言えるでしょう。しかし、過信も禁物なので、印は一番下の扱いとしました。
◎ (5)ダイリンビューティ
○ (7)アアモンドマツカゼ
▲ (2)コマクイン
△ (9)ニシキウンカイ
△ (1)タカラハヤヒメ
△ (8)ユーファンタジー
3連単1頭軸マルチ
5→7,2,9,1,8 各100円 計6000円