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1/3天馬賞回顧

ファーストスター悲願の重賞初制覇!

 3日(火)は重賞・天馬賞(5歳オープン)が行われ、単勝6番人気のファーストスターが優勝。重賞初制覇を果たしました。

 馬場水分は2.7%で、基礎重量も760キロと重めだけに、道中はゆったりとしたペースで進みました。単勝1番人気のミスタートカチが強気に先行して、トレジャーハンター、リキエイあたりがこれを追走しますが、各馬一進一退でほぼ横並び。そのまま勝負どころの第2障害に突入しました。
 じっくり息を入れたのち、最初に動いたのはミスタートカチ。それを見て、人気を分け合ったホクショウバトルも反応します。しかしホクショウバトルは天板近くでヒザ折り。すぐに立て直しましたが、そこから動けず、完全にリズムを崩した印象。反対にミスタートカチは無難に越え、先頭で障害を下りていきました。やや遅れてファーストスターが続き、リキエイ、トレジャーハンターも圏内で障害をクリアしました。
 先頭を行くミスタートカチは障害で早めに動いたのが祟ったか、終始脚取りが鈍重。逆に軽快な脚いろで伸びてきたのがファーストスターで、残り30メートル付近で一気に先頭へ。そのまま2番手以下を大きく突き放しにかかります。またリキエイもミスタートカチを交わして2番手に浮上。残り10メートルを切ったあたりで大勢は決し、ファーストスターが先頭でゴール。リキエイが続き、ミスタートカチは苦しみながらも3着を確保しました。

 ファーストスターは、これまでばんえいダービー3着、柏林賞2着、はまなす賞3着。銀河賞では結果競走中止(ゴール寸前でヒザ折り膠着、転倒)でしたが、ほぼ2着を手中に収めていたもので、素質の片鱗は見せていました。それらの悔しいレースが続いていただけに、今回の勝利は格別の思いがあるでしょう。力が拮抗していたこの世代でしのぎを削ってきたことは、今後古馬重賞を戦ううえでも大きな糧となるはず。さらなる飛躍が期待できそうです。
 リキエイは銀河賞に続く2着。その後やや精彩を欠くレースもありましたが、この大舞台で改めて力を示しました。障害を無難に越えて、最後までしっかり歩き続ける堅実さは、混戦となった際には大きな武器。今後もメンバー次第では無視できない存在です。
 ミスタートカチは課題の終いの甘さが出てしまった印象。ただ軽快な先行力は相変わらずで、馬場次第ではダービー以来となるタイトル奪取も十分に可能でしょう。

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藤本匠騎手「前走で騎乗した入澤騎手から『状態はいい。障害もいい位置で切ってこれるだろう』と聞いていました。ただ障害を下りてから一気に追い出すと末が甘くなって、転倒したこともありましたからね。早めに捕まえに行きたかったですが、なるべく中間くらいから追い出すことを意識していました。うまくはまって良かったです。初騎乗でもすごく乗りやすい馬で、道中も楽でした。平坦なところもそこそこ歩けますし、思った以上に障害力があるので将来楽しみですね。忙しい(軽量の)競馬よりは、じっくりと行ける上のクラスの競馬のほうが向いていると思います」

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