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5/10カーネーションカップ回顧

エンジュオウカンが久々の重賞制覇!

 10日(日)の母の日に行われたのは、重賞カーネーションカップ(3歳以上牝馬オープン)。単勝1.5倍の断然人気に支持されたエンジュオウカンが制し、06年1月のヒロインズカップ以来となる重賞5勝目を挙げました。

 馬場水分1.4%と乾ききって砂煙が巻き起こる中での一戦。ニシキガールやギャンブラークインがまず先行し、障害中間地点からエンジュオウカンが押し上げる展開でレースは進みました。
 真っ先に第2障害に挑んだのはギャンブラークインとエンジュオウカン。それを合図に各馬が仕掛けました。しかしトップ通過は地力に勝るエンジュオウカンで、やや遅れてギャンブラークインもクリア。勝負はこの2頭に絞られました。伸びやかなストライドで先頭を歩き続けるエンジュオウカンにギャンブラークインもしぶとく食い下がりますが、2頭の差はまったく縮まる気配はなく、そのままゴールまで。結局1秒8差をつけ、エンジュオウカンが先頭でゴールラインを通過しました。3番手集団と差のない6番手で障害を下りたニシキエースが脚を伸ばして3着入線を果たしています。

 エンジュオウカンは1年半近い休養から復帰後、重賞初制覇。快速馬の代名詞とされた同馬ですが、そのスピードに加え、レースぶりにも風格が出てきた印象です。牝馬同士なら力上位の存在であることを改めて証明した格好で、今後の活躍が大いに期待できそうです。
 ギャンブラークインも牝馬同士なら上位の力がありますが、今回ばかりは相手が悪かったでしょう。ただ、しまいまでエンジュオウカンに食い下がった内容は上々。まだまだ順番が回ってくる可能性は十分です。

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鈴木恵介騎手「スタートはひと息でしたが、慌てずこの馬の能力を出せるように乗りました。障害はいい馬ですから道中はまとめなくてもなんとかなると思っていました」

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