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1/2帯広記念予想 矢野吉彦

去年の1、2着馬一騎打ちか

 ばんえい競馬ファンのみなさん、あけましておめでとうございます。今年もばんえい十勝へのご声援をなにとぞよろしくお願いします。

 さて、新年の重賞第一弾は帯広記念。北見記念の1〜8着馬にトモエパワーとエンジュオウカンを加えたメンバーで争われます。870〜900キロのソリを曳く高重量戦ですから、その適性がモノを言うでしょう。順当に考えれば、去年の優勝馬ナリタボブサップ、2着馬カネサブラックの一騎打ちだと思います。
 スーパークリントンは、去年1、2着馬より10キロ軽い890キロで4着。去年の北見記念に勝ったときもナリタボブサップ、カネサブラックより10キロ軽いソリでした。それが今回は3頭ともに900キロ。ちょっと分が悪いですね。
 一昨年の優勝馬トモエパワーはひと頃のたくましさが影を潜めてしまいました。ここ数戦の内容からも、一変は難しいでしょう。その一昨年の帯広記念で850キロを曳いて2着に入ったスターエンジェルも、今や9歳。その時より20キロ重い870キロを曳いて、勢いと若さのある7歳牡馬と好勝負できるかどうか。去年のばんえいグランプリや北見記念での好走は大健闘ですが、それ以上となると疑問符がつきます。
 3年前、雪馬場だった時の優勝馬ミサイルテンリュウは、一昨年、去年といずれも7着。障害はいいけどゴール前はどうしても甘くなる馬で、重馬場の高重量戦はどちらかといえば苦手のタイプ。帯広記念は鬼門のレースと言えます。
 あとはフクイズミですが、帯広記念はこれが初挑戦で、880キロは初の高重量。父コブラテンリュウは気の悪さのあった馬で、900キロを超えるソリを曳いたレースでは勝ち馬から10秒以上はなされた3着が最高(99年の帯広記念)でした。フクイズミもこれまでのレースの中で最も重い850キロを曳いた07、08年の北見記念では5、4着。今回、さらに重いこの重量を曳くとなると、大きな期待はかけにくいところです。
 そう考えると、やっぱりナリタボブサップとカネサブラックの2頭になっちゃいますよね。でも、それじゃぁおもしろくないので、これにスーパークリントンとミサイルテンリュウを絡めて馬券を買います。まるで支離滅裂な結論ですが、スーパークリントンはここへ来て力をつけてきたと見て、ミサイルテンリュウは北見記念での復活を期待した馬なので、もう一度応援の意味を込めて、というわけです。
 馬券は馬複のボックス。ナリタボブサップとカネサブラックの組み合わせは厚く買っておきます。たぶん人気になっちゃうでしょうから。

 帯広記念当日は、今年も川崎競馬場でトークショーを実施します。さぁ、2009年のばんえい重賞走り初め。みなさんもバッチリ馬券を当ててくださいね!

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