ナリタボブサップが貫禄勝ち!
27日(日)は重賞の北斗賞(3歳以上オープン)が行われ、1番人気のナリタボブサップが優勝。6月の旭川記念に続き、重賞4勝目を挙げました。
久々の高重量戦とはいえ、さすがは今をときめくオープン馬たち。道中は思いのほか息が入らず、3、4度脚を止めた程度。トモエパワーやスターエンジェルらが引っ張る流れで、第2障害下にたどりつきました。
真っ先に動いたのはトモエパワーとナリタボブサップ。ここから障害力の違いを見せつけたのがナリタボブサップで、持ち味を最大限に生かし、ひと腰で障害をクリアしました。意外に苦戦したミサイルテンリュウが離れた2番手で障害を下り、以下トモエパワー、トカチプリティー、タケタカラニシキの順。
しかし先頭を行くナリタボブサップは、悠々とひとり旅。楽な手ごたえのままゴールに飛び込み、後続7頭とは次元の違う走りを見せました。
もつれた2着争いは、ミサイルテンリュウが粘るところへ、トモエパワーと、障害6番手から追い込んできたフクイズミが強襲。ほぼ横一線の争いは、わずかにトモエパワーが制しました。これに0秒4差の3着がミサイルテンリュウ、さらに0秒1差4着にフクイズミが入線しました。
ナリタボブサップは前述のとおり重賞4勝目。持ち前の障害力に加え、しまいの確実さからも、いまや800〜900キロの重量では敵なしといえるでしょう。さらにパワーアップしているようにも見受けられ、今後の活躍が非常に楽しみです。
激戦の2着争いを制したトモエパワー。800キロの高重量戦とはいえ、この馬にしてみればまだまだ軽めの重量。それでいて2着まで上がって来れたのは、ゴール前が混戦となったことでばんえい記念馬の底力が発揮されたと見ます。800キロ前後ではまだ信頼が置けませんが、ゴール前の混戦が予想される際には押さえておかなければならないでしょう。
惜しかったのはミサイルテンリュウ。ぎりぎり一杯の走りで、あれで2着争いに敗れたのなら仕方がないでしょう。ただ展開が向かなかった。その一語に尽きます。
藤本匠騎手「障害に来るまで一杯に追っていたので、最後は苦しくなったんですが、残り20メートルで後ろを向いたら大丈夫だなと思いました」