10月30日、帯広市の砂川敏文市長が記者会見を行い、オッズパーク・ばんえい・マネジメントの支援を受けて単独開催しているばんえい帯広競馬を、来年度も存続させる考えを明らかにしました。10月29日までの売り上げは69億6756万円で、当初の見込みを14.35%上回っており、年内に存続が正式決定されるとのことです。
今週日曜(4日)には、3歳三冠の二冠目・ばんえい菊花賞が行われます。精鋭10頭が揃い好レースが期待できるでしょう。
11月3日(祝・土)のメイン第11レースは霜月特別(オープン)です。
出走9頭中7頭が、前開催の日勝特別に出走していました。
カネサブラックは、その日勝特別で2着。ほぼ同時に障害をクリアしたフクイズミ、ミサイルテンリュウらとの混戦から、最後はフクイズミには突き放されましたが、ミサイルテンリュウには先着しています。3走前の岩見沢記念で、それまで実績のなかった850キロを克服し2着に入ってから、レースぶりが安定した様子。フクイズミ不在の今回は、さらに好走の可能性が高まったといえるでしょう。
日勝特別3着のミサイルテンリュウも、今季オープンで7戦して掲示板を外したのが1回だけと堅実で、今回も好走の期待がかかります。
レース当日は力のいる馬場になりそうなので、穴として注目したいのはタケタカラニシキ。日勝特別9着、2走前のオープンも7着と結果は出ていませんが、障害がスムーズなら一発の可能性もあります。
日勝特別不出走組では、前走オープンで今季初勝利を挙げたシンエイキンカイも争覇圏でしょう。
11月4日(日)のメイン第11レースは、重賞・第32回ばんえい菊花賞(3歳)です。このレースは別掲のばんえい菊花賞プレビューをご覧ください。
この日の第7レースに2歳A1戦が組まれています。
前開催のナナカマド賞(2歳オープン)を制したのは7番人気のマルモスペシャル。第2障害先頭から、そのまま末脚を伸ばしての逃げ切りでした。ただ、一線級相手の勝利とはいえ、1戦のみの結果で今回も中心とは言いがたいものがあります(注:マルモスペシャルは今回は出走しませんでした)。
やはり連軸は、ナナカマド賞でも3着、デビューから13戦して複勝圏を1回しか外していないホクショウジャパンが適当でしょう。一時の不振から脱出した同レース2着オレワスゴイや、同5着ウメノタイショウも好走が期待できます。
11月5日(月)のメイン第11レースは深秋特別(500万円未満)です。
ライジングサンは、4走前の混合600万円未満こそ3着でしたが、自己条件に戻ったここ3走は2、1、2着と堅実に駆けています。前開催の高松市愛と幸福の都市交流記念は、並んで障害を下りたストロングペガサスに脚色でやや劣り2着。しかしその差は僅か1秒8しかなく、今回も中心視できるでしょう。
ひと息の成績が続いていたものの、高松市愛と幸福の都市交流記念で巻き返し3着ツジノコウフクや、障害が良化してきた同5着テンカなどがこれに続きます。
高松市愛と幸福の都市交流記念で、粘り強さをみせ穴をあけたストロングペガサスは、とにもかくにも障害のデキ次第。近走は馬場が湿っているほうが好走する傾向があるため、晴れの予報が出ている今回は厳しそうです。