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7/22北斗賞予想 斎藤修

定量戦ならカネサブラック

 今シーズン、ばんえい競馬の何がスゴイって、とにかく全国的なさまざまなメディアで取り上げられる機会が多いこと。
 廃止騒動があったことで注目を集め、もちろんそれがよかったとは言わないが、やはりばんえい競馬そのものが多くの人々にインパクトを与えるものであることには間違いない。
 先日のJRAジョッキーによるエキシビジョンレースもよかった。残念ながら現地に行くことはできなかったが、スカパー!の画面からでも、彼らが心から楽しんでいるのが伝わってきた。それに各ジョッキーがGIを勝ったときの勝負服をわざわざ手配して持ってきたということでも、意気込みが伝わってきた。
 中でも横山典弘騎手。その後にいくつもGIを勝っているのに、もう16年も前になるメジロライアンだったのは、やっぱりなあという気がした。同じ勝負服の安部憲二騎手とのコンビは最初から決まってたんだろうか。そこんとこ、今度聞いてみよう。

 さて、開催場は変わっても、古馬の定量戦として定着している北斗賞。
 ここは、ばんえい十勝オッズパーク杯を勝って以来、久々に他のオープン馬と同重量となるカネサブラックに期待したい。前走旭川記念こそ7着に敗れたものの、それ以外はトップハンデでも常に馬券圏内を確保する堅実なレースを続けている。
 心情的な面で応援したいのはミサイルテンリュウ。期待して臨んだ旭川記念は、フクイズミの追い込みを振り切っての勝利。しかし主戦の鈴木恵介騎手は、当日第1レースのレース前に怪我を負うアクシデント。救急車で運ばれ、幸い大事には至らなかったが、昨年の北斗賞以来のタイトルだっただけに、無念の乗替りだったことだろう。今回、厩舎と馬にとっては重賞連勝を狙うことになるが、騎手にとっては雪辱戦となる。
 旭川記念2着だったフクイズミにも勝機十分。ただ、今週末のピンポイント予報を見ると、土曜日から日曜日にかけてが雨らしい。軽馬場得意のミサイルテンリュウに早めに行かれてしまうと、この馬にとっては厳しい。第2障害をどんなタイミングで仕掛けるかがポイントとなるだろう。
 この3頭ならどれが勝ってもおかしくはない気がするが、どうやらミサイルとフクイズミが旭川記念をひとつの大きな目標として仕上げていたのに対し、カネサブラックにとっては負担重量が有利になるここを狙わずしてどうするということで、これが本命。
 ばんえい十勝オッズパーク杯で2着だったトモエパワーも定量戦なら十分チャンスはあるが、この馬の出番はまだまだ先のような気がするので狙いは下げる。
 アンローズが今季初出走。帯広コースは未勝利で不得意ということになっているが、夏の乾いた重い馬場ならどう変わるかわからない。が、旭川記念のフクイズミのように休み明けでいきなり仕上げてくるとも思えず、今回は見送る。人気を落として馬場が乾いたときに狙ってみよう。
 おそらく人気になる4頭だろうから馬券は絞る必要があるだろう。カネサブラック頭の馬単と、押さえに2着付けの馬単か馬連複で。
 ◎カネサブラック
 ○ミサイルテンリュウ
 ▲フクイズミ
 △トモエパワー

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