現在、地方競馬では「ダービーウイーク」と称して、全国各地の競馬場のダービーを1週間(6/3~10)に集中して行うイベントを実施しています。
ばんえい競馬でダービーといえば、三冠レースの最終関門として行われるばんえいダービー(今年は12月24日)ですが、今年からは、この時期に3歳馬によるオープン特別としてとかちダービーが新設されました。
出走メンバーには3歳の一線級が名を連ね、見ごたえのあるレースが期待されます。「タービーウイーク」が終わった翌日に行われる、ばんえい競馬・春のダービーにもどうか温かいご声援をお願いいたします。
9日(土)のメイン第11レースはグリーンパーク特別(混合700万円未満)です。
ここでの注目はヤマノミント。今季は5戦して2着2回の成績ですが、すべて5着以内。ミサイルテンリュウ、ホシマツリ、エビスオウジャといった格付け的には上位の馬を相手に差のないレースをしており、今回も好レースが期待できます。
そのほかではアローコマンダー、トカチタカラといったところも人気が予想されますが、このレースの顔ぶれを見ると、今季未勝利か1勝のみというメンバーばかりで絶対的に中心と言える馬が見当たりません。それだけに、今回の出走馬中7頭が出走したつつじ特別で、最低人気のグレートサンデーが1着となり波乱を演出したように、今回も人気は疑ってかかる必要があるかもしれません。
10日(日)のメイン第11レースはシルバーカップ(オープン)。
春先のレースは、軽い負担重量でレースが行われるため、重賞などのレース経験のある馬より近走の勢いのある馬のほうが好走することも少なくありません。
今回の出走予定馬のなかでは、エビスオウジャ、ホシマツリが今季に入って2勝を挙げて好調です。
前走レーシングカップ(オープン)では、この2頭での決着。今回もワンツーの可能性も大いにあるでしょう。
また、ばんえい十勝オッズパーク杯優勝後の2戦も僅差の2、3着にまとめ好調子を維持しているカネサブラックや、今季初戦の前走を快勝したミサイルテンリュウなどは近走の勢いに加え重賞での実績もあり、こちらも注目したいところです。
11日(月)のメイン第11レースは第1回とかちダービー(3歳オープン)。
注目は今季初出走となるカネサリュウ。今年になってからホクレン賞、イレネー記念と3歳重賞をともに1番人気で勝った実力馬で、メンバー中唯一の500万未満格付け馬です。ハンデは気になりますが底力で克服してくれるでしょう。
メンバー中で最多の10勝を挙げているシベチャタイガー、前記重賞で2、3着に健闘したアローファイターなども相手として有力です。
また今季開幕から下級条件ながら、3勝を挙げている上がり馬マルニゼウスも勢いなら負けていません。