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2007年2月 アーカイブ

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2/4黒ユリ賞予想 矢野吉彦

2007年2月 3日(土)

好調馬と今イチ馬と勝ち負けのはっきりした馬と…

 「ばんえい競馬の未来を考えるシンポジウム」の開催、「オッズパーク・ばんえい・マネージメント株式会社」の設立など、4月からの新生ばんえい競馬スタートへ向けて、準備が進められています。全員参加型、ファンの声に耳を傾けながらの運営には、それをまとめあげるという困難も伴いますが、とにかく歯車を動かしていかなければなりません。今後とも、みなさんのご支援、ご協力をよろしくお願いします。

 さて、今週は黒ユリ賞。3歳牝馬限定の重賞競走です。負担重量は、本年度獲得賞金140万円につき10キロ加増ということで、ニシキガールが10キロ重い620キロ、他馬はすべて610キロになりました。
 基本的には、獲得賞金額の多いニシキガール、プリンセスモモ、ヤマトナデシコが強い、と考えていいでしょう。でもそれ以外の7頭の獲得賞金は67~80万円で拮抗しています。一般戦の1着賞金が15万円なので、現在の獲得額が67万円で10頭中最低のハマナカレディーも、どこかでもう1つ勝っていたら4番目にのし上がっていた計算になります。賞金から優劣を判断すると、痛い目に遭うかもしれません。
 600キロを超えるソリを引いたことがあるのは、賞金額上位の3頭だけ。それも、牡馬と混じって戦ったホクレン賞でのもの。3頭とも大きく負けていますから、あまり参考にはならないと思います。今回、初の高重量を引く馬でも、流れ次第ではこなしてしまうでしょう。ウーン、悩みますね。
 ニシキガールを基準にした比較では、プリンセスモモが有利になりました。両馬同重量のホクレン賞ジャニュアリー特別ではプリンセスモモが先着。今回は10キロ軽くなったわけですから。でもこの馬、800キロ台中ほどの体重なんですよね。高重量の重賞はどんなもんでしょう。もう1頭、ヤマトナデシコも、荷物が重くなると障害で手こずっています。ますます悩みますね。
 こういう時は、とにかく最近の調子がよさそうな馬を狙うか、いつも今イチの馬にチャンスがあると見るか、勝つときは鮮やかだけど、負けるときはどうしようもない馬の鮮やかなほうに賭けるか、ってことになるような気がします。で、私の優柔不断予想では、それぞれのタイプから1頭ずつピックアップさせてもらいます。まず調子。これは、サカノアイチャンでしょう。次に、いつも今イチだけど今回はチャンスというのは、ダイヤローズ。10番枠に入ったのも追い風になりそうです。そして、どうしようもない負け方が続いているけど、という馬はヤマトナデシコ。これに、ニシキガールを加えた馬単4頭ボックスでいきます。
 実は、黒ユリ賞の参考レースでもある1月28日のジャニュアリー特別。シンポジウムを前に帯広入りした私は、単勝最低人気のコーネルフジから馬連総流しをしていたんです。かつての私なら、こういう馬が2着に来て大穴を当てていたと思うんです。だからばんえい競馬に惹かれちゃったとも言えます。ところが最近、そういう馬が来ないんですよ。だから、穴馬券が取れないんですね。ハッキリ言ってスランプです。私がどんな穴馬を探しながら馬券を買っているか、ジャニュアリー特別の出走表と、そのレース映像をご覧いただいて、よ~く想像してみてください。
 そんなわけで、今回も悩んでいます。不振脱出なるでしょうか? どうぞお楽しみに!

2/4黒ユリ賞予想 斎藤修

プリンセスモモ中心で

 1月30日に帯広駅前のとかちプラザで行われた「ばんえい競馬の未来を考えるシンポジウム」に、矢野さん、旋丸さんと一緒にぼくも参加させていただいた。古林先生は当初所用で参加できないとのことだったが、無理やりに時間をつくったようで会場には来ておられ、シンポジウムのあとの懇親会では壇上から熱い想いを語っておられた。
 帯広単独で存続が決まったばんえい競馬だが、決めていかなければならないことも多く、4月末の新体制での開幕に向け、これからが勝負の時となりそうだ。
 馬主も含めた厩舎関係者の褒賞費4割減ということで予算が組まれているが、少しでも馬券の売上げを上げ、その減額が3割にでも2割にでも軽減できるようでなければ、さらに先へと続けていくことは難しいように思う。
 これからもできる限りの協力はしていくつもりなので、みなさんのご協力もよろしくお願いします。100円でもいいのでオッズパークなどで馬券を買って、ばんえい競馬を見続けてください。

 さて、明け3歳牝馬による黒ユリ賞。
 白菊賞、いちい賞、北見産駒特別を勝った賞金で、ニシキガールのみがプラス10キロを課されることになり、それ以外は全馬610キロとなった。
 ここはニシキガールを含め、オープン実績のある4頭、ヤマトナデシコ、プリンセスモモ、ダイヤローズ、4頭の争いと見る。
 で、中心はプリンセスモモ。2走前のガーネット特別では、重量に恵まれたこともあるが、この世代の牡馬一線級を相手に勝った経験を評価する。
 実績ナンバー1のニシキガールはさすがにプラス10キロはいかにも厳しく、ヤマトナデシコを2番手評価。ここ3走は惨敗続きだが、北見開催から快進撃で、12月のクリスマス特別ではプリンセスモモを2着に退けて勝った実績がある。
 いちおう印をつけたダイヤローズだが、帯広開催は3着が最高という成績で、馬券にからませるかどうかは迷うところ。
 条件クラスではサカノアイチャンが好調だが、これまで重量は540キロまでしか経験がなく、一気の70キロ増は厳しそうで、今回は見送る
 ◎プリンセスモモ
 ○ヤマトナデシコ
 ▲ニシキガール
 △ダイヤローズ
 馬券はプリンセスモモから馬単の流しで、押さえとして馬連複、もしくはプリンセスモモ2着づけの馬単流し。

2/4黒ユリ賞プレビュー

2007年2月 2日(金)

 4日(日)のメインレースに重賞の黒ユリ賞(3歳牝馬)が行われます。例年3歳三冠戦線で活躍している牝馬勢ですが、今年もその期待が持てる各馬がここへエントリー。熱戦が期待できそうです。
 筆頭はやはりニシキガール。白菊賞、いちい賞の牝馬特別2勝を挙げているほか、北見産駒特別では牡馬相手に勝利を飾り、さらにホクレン賞でも3番人気に推される(結果8着)ほどの力の持ち主です。現在好調のプリンセスサクラコの全妹で、管理する大友栄人調教師もデビュー前から期待していました。10キロのハンデ差はありますが、牝馬限定のここなら一線級の実力を見せつけてくれるのではないかと思います。
 同じくオープン一線級で活躍するプリンセスモモも主役の1頭。白菊賞といちい賞では、ともにニシキガールの2着に敗れていますが、ガーネット特別を制すなど実力はトップクラスです。好位から抜け出すレースぶりも安定した成績につながっており、ここも上位争いが十分に期待できます。
 ヤマトナデシコは“旭川の鬼”として知られたアキバオーショウの初年度産駒。北見開催で戦線復帰してから快進撃を演じ、クリスマス特別でプリンセスモモを下して優勝するなど、こちらもトップクラスの成績を残しています。近走は精彩を欠いていますが、その実力からすれば、一角崩しも十分考えられるでしょう。
 大外枠に入ったダイヤローズは、もともとはナナカマド賞で3着に入るなど牝馬では上位の存在と見られていましたが、近走は突き抜けられない印象。ただ、シベチャタイガーやパンチテンリュウ、コーネルフジなどこの世代の一線級と終始戦い続けてきただけに、その経験をここで生かしてもらいたいと思います。
 ほか、A-1、A-2で好勝負を演じているミスダイヤヒカルアサヒなども上位に食い込んできそうな気配。A-3で2戦連続連対中のサカノアイチャンの一発も魅力十分です。

出馬表はこちら

【参考レース】
9/3 白菊賞(勝ち馬:ニシキガール)
11/12 いちい賞(勝ち馬:ニシキガール)
12/24 クリスマス特別(勝ち馬:ヤマトナデシコ)
1/4 ホクレン賞(7着:プリンセスモモ)
1/13 ガーネット特別(勝ち馬:プリンセスモモ)
※白菊賞、ホクレン賞の映像はこちら。ほか2カ月前までの映像はオッズパークにてご覧いただけます

今週のみどころ(2/3〜2/5)

 土・日・月の3日間開催がメインとなっているばんえい競馬ですが、今開催(~12日)を終えると帯広終盤戦恒例の金~月の連続4日間開催となります。まだ2週間後の話となるので気が早いですが、ご注意いただければと思います。
 1月29日終了現在のリーディング争いは、藤野俊一騎手が135勝で一歩リード。これに8勝差(127勝)で鈴木勝堤騎手、坂本東一騎手が125勝というトップ3になりました。また調教師リーディングでは大友栄人調教師が101勝と、念願の100勝超え。続けて久田守調教師(77勝)、松井浩文調教師(73勝)となっています。調教師リーディングはある程度見えてきた印象ですが、騎手はまだまだ先が見えない状況。今後の激戦に期待したいと思います。
 3日(土)はメインレースに節分特別(4歳以上800万円未満)が行われます。近走安定した成績を残しているトカチタカラが中心となるでしょう。特に前走のウインターカップではプリンセスサクラコをはじめとするオープン馬相手に回し、5秒0差の3着に健闘しました。今回のメンバーのなかでは明らかに実績上位。ここも十分に期待できると思います。大外枠に入ったコブラタイガーも争覇圏。前走のオープン勝入混合別定はさすがに相手が揃って8着に敗れましたが、このメンバーなら勝ち負けが十分期待できるでしょう。ほか、キョクシンオーやハマナカキングあたりも好勝負圏内です。
 4日(日)のメインレースは重賞・黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)。このレースについては別掲の黒ユリ賞プレビューをご覧ください。
 その前の第10レースにはきさらぎ特別(4歳以上オープン)が行われます。オープン2組の一戦ですが、ここにはフクイズミプリンセスサクラコの注目牝馬2頭がエントリーしてきました。フクイズミは前走の睦月特別でカネサブラックの2着に敗れましたが、鋭い追い込みは相変わらずで、ここも中心視されるでしょう。プリンセスサクラコは、ヒロインズカップ2着後の前走も快勝を演じています。このクラスでの実績も十分だけに、ここも期待が持てそうです。ほか、好調のエビスオウジャとヤマノミントも争覇圏。粘り込みが期待できそうなニシキダイジン、ホクトキングも好勝負圏内です。
 またこの日の第8レース4・5歳は、11日のポプラ賞への出走がかなわなかったメンバーによる一戦。しかし、4歳からニシキセンプーやホクショウダイヤ、5歳からはキョウワテンリュウやニシキシャープなどがエントリーしており、楽しみなメンバー構成となっています。
 5日(月)のメインレースはフェブラリー特別(4歳以上混合650万円未満)。800万クラス2頭を交えた混合戦です。3走前は大敗したものの、以後2、1着と巻き返しに成功しているハヤテショウリキが中心視できるでしょう。前走のおおぞら特別は余裕たっぷりのレースで快勝を演じており、好調キープは必至。ここも十分期待が持てそうです。ほかこの路線の常連で、近2走連続3着と好走しているイケダガッツ、安定して力を発揮するトミサトクイーンらも争覇圏。バレットドラゴンの底力にも期待したいと思います。

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