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12/11ばんえいオークス予想 矢野吉彦

2頭の馬単が大本線

 前回の北見記念、私の予想は、いちおう当たり、って言ってもいいんですよね。古林センセイにも、的中おめでとう、と書いていただきましたし……。サダエリコとアンローズの馬単折り返しで堅そうだけど、オッズ次第で両馬を頭にシンエイキンカイへ、というものでしたから。第2障害を降りてからの展開はハラハラドキドキでしたが、最後の最後でサダエリコが出てくれて、めでたしメデタシ。おかげでこちらも連続的中記録を伸ばすことができました。

 さて、ばんえいオークス。ここも堅そうですね。そう、菊花賞2、3着のエンジュダイヤとウィナーサマー。ともに、すでに13勝を挙げていて、2頭の実績が群を抜いています。定量戦のここは、少なくとも共倒れという事態は考えられません。まずはこの2頭の馬単折り返しが大本線です。
 なんだ、またその作戦か、ですって? じゃぁ、この2頭のどっちが強いか、ちょっと考えてみましょう。これまでに両馬が直接対決したレースは10戦あって、エンジュダイヤ先着が6回、ウィナーサマー先着が4回。わずかにエンジュダイヤ優勢です。しかし、エンジュダイヤが先着した6戦のうち5戦までが、エンジュダイヤのほうが軽い荷物を引いて走ったレース。前走の菊花賞は、初めてエンジュダイヤがウィナーサマーと同じ目方の荷物を引いて先着を果たしたレースでした。一方、ウィナーサマーが先着した4戦のうちでは、2頭が同重量だったのが2戦、ウィナーサマーのほうが10kg重い荷物だったのが2戦となっています。菊花賞は牡牝混合でしたが、今回は牝馬限定戦。そこでの同重量勝負なら、ウィナーサマーの巻き返しに期待するというのはいかがでしょう? エンジュダイヤとの馬単折り返しを同額買うのではなく、オッズと相談しながら、ウィナーサマー1着で勝負して、エンジュダイヤ1着のほうを押さえにする作戦です。
 あとは単純に、この2頭から、ここへきての上がり馬を2着にした馬単。ウィナーサマーが勝った黒ユリ賞で、エンジュダイヤと同じ630kgを引いてこれに先着したアロアローズを押さえます。もう1頭挙げるとすれば、ばんえいプリンセス賞に出たイサムエンジェルか、北見の成績が安定していたイナノプリンセスか。でも、そこまで買うと、ウィナーサマーとエンジュダイヤで決まったときに損しちゃいそうなので、やめときます。
 あとは購入金額をどう配分するか。オッズを見ないうちには何とも言えませんが、ウィナーサマー→エンジュダイヤを5割、そのウラを3割、ウィナーサマー→アロアローズとエンジュダイヤ→アロアローズを1割ずつ、というのを基本線にしましょう。
 なんだ、プレビューとほとんど同じ予想じゃないか、って? だってしょうがないでしょう。ピンと来るような穴馬が見当たらないんですよ。でも、そんな時だからこそ荒れるのかも。私の予想がこんなに続けて当たるというのも、なんだか不気味ですしね。さぁ、どうなりますか? では、今回はこのへんで。

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