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やっぱり馬が好き(第1回)  旋丸 巴

田舎暮らしの基礎

 東京での宮仕えにも飽きて、馬のいる土地に引っ越そうと思ったのが、もう13年も前のことである。北海道の中でも、今住む十勝に居を定めたのは色々な事情あってのことだけれど、知人達はこれを大いに怪しんだ。
「どうして日高に住まないの?」
 馬好きであれば馬産地に住むのが当然、というご高察だろうが、皆の衆よ、十勝を甘く見てはいけない。何しろ、当地には種種雑多、色とりどりの溢れて、例えるなら、犬かと見紛うミニチュア・ポニー、西部劇御用達のクォーター・ホース、ブチ模様も美しいアパルーサ、繋駕レース用トロッター、輝く白馬リピッツア、旧ソ連の名馬種ドン等々。(この中で、あなたが知ってるのは何種類?)
 そんな馬の宝庫・十勝にあって、しかし、私が最初に出逢ったのは、巷に溢れるサラブレッドでもなければ前述の馬種達でもない。
 十勝に移り住んで間もなく、我が豚犬を連れて近所を散歩していたら、防風林の向こうに何やら私の琴線を掻き鳴らす影が……。林の小道を突き進むと、目の前に広大な放牧地が広がり、そこには大きな体に優しい瞳を輝かせる重種馬達が!
 当地では「ばんえい競馬」が盛んだと知ってはいたけれど、こんなに近くで、この巨漢馬達が飼育されているとは迂闊(うかつ)にも予想していなかったから驚喜した。
 以降、私は、この地で様々な馬に出会い、運命に翻弄されてアラブ馬の生産まで手がけることになったけれど、そんな馬三昧暮らしの幕を切って落としたのは、この日の重種馬との出会いである。だから、私は今も、ばんえいの熱心なファンであり、レースも勿論、彼らの品評会にも駆けつけて、その力みなぎる巨体を眺めては陶然するのである。

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