
総合力で攻め上がる新井恵匠
予選~準々決勝戦から一転して準決勝戦は雨走路で実施。予報によれば最終日4日目も濡れ走路で行なわれる見込みが高そう。
数節前から捌きの決定力が戻ってきていた新井恵匠が、準決勝戦は終盤の攻めどころを見逃さず車を2着に押し上げて優出。鈴木宏和・青島正樹・笠木美孝たちライバルが敗退したため単独での最重ハンとなり、同ハンとの先行争いといった要素がなく自分のリズムで展開を作れる。
20線3車のスタートは内から枠ナリに出そうだが、遠藤誠の進み方がスムーズさを増していて、鈴木静二を序盤に交わして軽ハン追撃態勢。ただ、今節の良走路で計時した本走タイムは米里崇徳や鈴木静の方が速いので、この両名も天候に関わらず上位争いできよう。
野田光宏は良走路でのタイム比較からは重ハン勢に太刀打ちできそうにないが、雨走路の連対率はこの7名の中でもトップクラスであり、むしろ雨が降ってくれた方が好走できる可能性はアップする。
◎ 7 新井恵匠
○ 5 遠藤誠
△ 6 米里崇徳
▲ 4 鈴木静二
穴 2 野田光宏
おすすめの買い目
7=5-642
穴なら 野田光宏にとって近年では最大の初優勝チャンスだ
2-7=564
文/鈴木
黒川京介が9連勝での連続優勝へ
三寒四温のたとえのごとく気候が春へ向けて動き出した今週。先週の前節ナイトレースから今節デイレースへ替わり、さらに日ごとに温暖になってきた気候に対応してエンジンをしっかり合わせ続けている黒川京介が、前節に続く完全Vへ全力疾走。今月は14レースに出走して、『SG全日本選抜』決勝戦6着以外の13レースはすべて勝利している。次節の川口G1『開設記念グランプリ』に最高の形で臨みたい。
初日は折り合いを欠いた面もあったが2日目以降は安定した内容で連勝してきた有吉辰也が最大のライバル。2日目からスタート切れてきた森本優佑が先に進んでいく展開も十分ある。
ブロック巧者の青山文敏が梅内幹雄より先行して20線勢の行く手をさえぎる形になると、佳元光義の逃げには有利に作用する。
◎ 8 黒川京介
○ 7 有吉辰也
△ 6 森本優佑
▲ 1 佳元光義
穴 2 梅内幹雄
おすすめの買い目
8=7-612
穴なら 黒川と共に地元の牙城を守るべく梅内幹雄が力走するか
2=7-861
文/鈴木
速攻の新井淳を猛追する三浦康平
連勝は準決勝戦で途切れてしまったが三浦康平の機力は依然として良好であり速攻力も下がっていない。2着に敗れた準決勝戦のあとは、展開が敗因とうかがわせるコメントを語った。この決勝戦では同ハン2車を序盤に退けて30線へ差を詰めにかかる。
その三浦を準決勝戦で破った新井淳は、発走時にチェンジを入れてからの伸びが一段と増大しており、10メートル前の浅倉樹良は2級車ゆえにスタート残せるかは微妙な情勢。浅倉が追ってこれなくなれば20メートル前の単独0ハン佐藤智也が逃げ態勢に入るチャンスは拡がるが、今節だけでなく過去も含めて伊勢崎で本走3秒台を出したことがなく、車券圏内に残るには大幅なタイム上昇が必要となる。
新井日和は相手関係が有利な準決勝戦Bに勝利したが、こちらも今節の計時タイムは4日間とも3.40秒近辺でしかなく、また30線両者、特に新井淳は防御力も高いので攻略するのは難しいとみる。
人気の盲点になりそうなのは石川哲也か。今節は大き目のコースを通ってスピードに乗れているので、前団が混み合うようだと捲りが決まるかも。
◎ 7 三浦康平
○ 4 新井淳
△ 3 野本佳章
▲ 1 佐藤智也
穴 6 石川哲也
おすすめの買い目
7=4-316
穴なら
6=7-124
文/鈴木
黒川京介が完全優勝を決めそうだ!
5日間にわたるロングシリーズもいよいよ優勝戦の日を迎えた。ここまでオール1着できている黒川は連日、圧巻の走りを見せている。優勝戦は40線に5車並んだ大外だが、内枠勢を何車か置いて出るスタートを決めそう。そこからは持ち味であるスピードを生かしながら前団を攻略していく。
永井は準決で勝ち切れなかったがエンジン自体はまずまず。40線からトップスタートも考えられるので、そうなった場合は黒川に先手の攻めで先に先頭に踊り出るケースも十分ある。独走展開に持ち込めば後続を振り切って優勝も可能。佐藤摩もスタート力には定評があるので、1周目のバックストレッチで好位置を奪ってくるかも。準決では力強い走りを見せていた。タイムが出ている山田達はとにかくスタートを頑張りたい。枠ナリ発進を死守できれば、快速を発揮できる。青山文が後続を苦しめたり、40線勢が競り合う展開になると0ハン単騎の菅原の逃げ切りもあるか。
◎ 7 黒川京介
○ 5 永井大介
△ 6 佐藤摩弥
△ 4 山田達也
▲ 1 菅原すずの
おすすめの買い目
7-1456ー1456
穴なら 菅原の逃げ粘り
1-4567
栗原佳祐が遠征の強豪勢を破る
3日目の最高タイムをマークした栗原佳祐がキッチリ先手を取れば前団の3車を交わして高速展開に持ち込み、銘柄級の遠征3名を突き放せる。
飯塚2名は有吉辰也の方が仕上がりの充実度は高そう。とはいえ荒尾聡も実力があるので上位争いに参加してくるか。深谷俊太は自身の10メートル前に選手がいないため思いきった飛び出しを見せる可能性もあり、30線勢より先にハナを奪えるようならハイペースの大逃げ十分。逆に牧野竜人が本走3秒台を出せれば独走に入るシーンも一考したい。
三浦康平の速攻が冴えわたっており、深谷俊と同様に速攻で抜け出すようだと一発逆転あるか。
◎ 4 栗原佳祐
○ 7 有吉辰也
△ 1 牧野竜人
▲ 6 荒尾聡
穴 5 三浦康平
おすすめの買い目
4=7-165
穴なら
5ー6=714
文/鈴木