
山陽オートでの興奮はまだまだ続く!
今回の山陽オートは前回のナイターからリレー開催。そこで走っていた選手の中から連続参戦になる。参加人数は大幅に減り、どの選手も優勝が狙いやすくなる。
唯一S級としての参加は長田恭徳。前走ではエンジンが仕上がらず優勝戦には進めなかった。5月29日に落車してからは重走路で2勝はあるものの、良走路では成績がパッとしていない。落車前は高い1着率を誇っていたが、まだその時の動きに戻っていない様子。エンジンの立て直しが急務といった状況だが、今回はランク上位者として意地を見せたいところ。
藤岡一樹はエンジンまずまず。数節前から良走路では上位着が多くなっている。前走では準決3着で優出を逃したが、今回はメンバーが大幅に軽化するので優勝戦までこぎつけるか。丸山智史はエンジンいまいち。試走タイムは出ている方だが、追い上げが決まっていない。実戦足をどう引き出すかが今後の課題。人見剛志は、ここ2節エンジン状態良くないが、それまでは十分戦える足はあった。まずはその時の状態まで戻したい。福永貴史はエンジンそこそこ。前走では2日目に白星を挙げている。今回は後ろのハンデの選手が多くないので、自分の展開を作りやすい。
佐々木啓は5月に入ってから緩やかに調子を取り戻している。前走では優出はならなかったが、車の進み方はそこまで悪くはない。穴見和正は4節前からエンジンが上向いている。スタートの切れは良いし、今は最重ハンの10M前なので後続をブロックしつつ、前団を追う走りができている。同じくハンデ的に魅力なのは石橋大。今は最重ハンの30M前。前走では初日に白星を挙げていたし、準決でも見せ場を作れていた。
B級では福田義久が粘り強さを発揮している。近況では車券の対象になるケースが多く、ハンデ位置を生かしての残り目が頻発している。藤本剛は凡走も多いが、時折り一発を決めてくる。狙うタイミングは難しいが、番組的にチャンスありそうなら車券に加えてみたい選手の一人。スタートこそ不安ある磯部真樹だが、道中の伸びは悪くない。レース序盤の展開が悪くならなければ、強豪相手に振り切るシーンもありそう。
※6月13日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
長田 恭徳〔山陽 S-37(32期)〕
藤岡 一樹〔山陽 A-12(29期)〕
佐々木 啓〔山陽 A-14(23期)〕
丸山 智史〔山陽 A-39(31期)〕
人見 剛志〔山陽 A-88(28期)〕
穴見 和正〔山陽 A-93(12期)〕
福永 貴史〔山陽 A-101(25期)〕
石橋 大〔山陽 A-148(28期)〕
加賀谷建明が地元勢をけん引か!
最近の川口オートはナイター開催が多いが、今回もナイターの4日間開催。S級は地元も外来も強力なメンバーで、S級の中から優勝者が現れそうだが、それに待ったをかけるA級、B級選手はいるのか。気になる選手を挙げていく。
地元ランクトップは加賀谷建明。前走の伊勢崎GIIでは3日目の8着が響いて準決に乗れなかったが、それ以外は良い走りを見せていたのでエンジン的には悪くない。川口走路にもしっかり合わせてくればスピードある走りが披露できる。永井大介は前走の地元では優出6着。重走路に苦しんでいたが、準決までの良走路は問題なかったし、その前の節のGIIでも優出していたようにエンジン自体は良い部類。佐藤摩弥は前走で優出し3着。シリーズ中はオール車券絡みだったし、その前のGIIでも優出していたので、エンジン的には十分戦える状態にある。若井友和は前走で優出を逃したが、その前のGIIでは優出していたので、エンジンはまずまずで悪くはない。
平田雅崇は、前走の山陽では4走中2回の1着。エンジンは悪くない。泉田修佑は前走の伊勢崎GIIでは白星こそなかったが、シリーズ中の着取りはまとまっていた。定評あるスタートは切れているし、道中の攻めも良くなっている。小林瑞季は近況フライングが多い。スタートは無理できない状況。山田達也と鈴木清は、そこまで悪くはないが、もう少し上積みは欲しいといったところか。
外来勢で有力なのは高橋貢と有吉辰也。高橋貢は伊勢崎オートが新走路になってから快進撃が続いていたが、前走のGIIでは初日に白星を挙げたものの、そこからは失速。重走路の最終日は1着で締めたが、やや不安残り。ただし、エンジンさえ普通の状態になれば確かな捌きで車群を割って行ける。有吉は前走の地元で優出5着。予選準決はオール連対だったし、近況は1着率も高いので自身の走りができる状態。
伊勢崎のGII稲妻賞で優出していたのは内山高秀と吉原恭佑。優勝戦は重走路だったが内山は準優勝だった。枠の利を生かして好走を見せていたし、予選道中も動きは軽快だった。吉原は優勝戦で3着。スタートの切れは良いし、道中も鋭い走りを見せていた。久門徹は前走の山陽ではそこそこ。猛ダッシュからの速攻に期待できる。
A級では長田稚也と上和田拓海の34期コンビが楽しみな存在。長田稚は前走の地元で初日3着。準決には乗れなかったが、残りの2走はともに1着。近況は上位着が多いし、川口では今年優勝の経験もある。S級陣に割り込んでいける1番手はこの長田稚だ。上和田は前走の浜松ではよく車券に貢献していた。34期ナンバー1は上和田の声が高かったが、今は長田稚も成長が著しく同格の存在。直接対決となったら見ものだ。
B級ではスピードある石井大志、速攻力がある佐々木敏夫、独走に入れば残り目がある西村昭紀あたりに注目。
※6月12日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-3(27期)〕
永井 大介〔川口 S-13(25期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-14(31期)〕
若井 友和〔川口 S-15(25期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-16(25期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-41(26期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-45(32期)〕
山陽VS飯塚で地区対抗戦の様相!
今回の山陽オートは3日間のナイター開催。出場するのは山陽と飯塚のみ。地元山陽の方が参加選手は多いが、好調な選手が多いのは飯塚勢。どちらの地区から優勝者が現れるのか。
地元S級は3人参戦予定。その中でランクトップは松尾啓史だ。前走の山陽は準決3着だったが、シリーズを通して見ればエンジンは悪くなさそうだった。その前の山陽では優勝しており、おおむね好調を保てている。今回出場する中では実力上位。強力な飯塚勢を迎え撃つ一番手になるだろう。長田恭徳は前々走で落車したが、前走では4走中2回の白星があった。落車による悪影響はないとみていい。エンジン的には戦える状態にあるので、今回も力強い走りを見せてくれるだろう。岩崎亮一は前走が川口GIIだった。ここでは成績がパッとしなかったので、今回の地元でエンジンを立て直したいところ。
飯塚S級は5人参戦予定。その中では篠原睦がランクトップだ。前走の山陽は優勝戦が2回ある変則シリーズだったが、そのどちらでも優出しており、後半の優勝戦では優勝している。エンジンは仕上がっているし、道中の攻めも冴えている。飯塚勢をけん引する存在となりそう。
岩見貴史と田中茂も前走は山陽の優勝戦が2回あるシリーズだった。どちらも初日と3日目の準決で全て白星。優勝戦には2回とも進出していた。岩見は優勝戦で5着2本。優勝戦に入るとエンジン劣勢だったが、スタートは本来の切れを見せていた。あとはエンジンを少しでも底上げできれば、レース道中も有利に進めるはず。田中茂は優勝戦で3着2本。絶好枠で勝ち切れなかった点は気になるが、ちょっと前までは絶不調だったので、その時を考えれば気配はだいぶ上向き。これからが楽しみだ。浦田信輔と滝下隼平は前走が地元だったが、どちらもエンジンはまずまずといったところ。
A級は復調してきた佐々木啓が楽しみ。前々走では優出3着だったし、前走でも好成績を残していた。スタートに頼らないレーススタイルは変わらずで、今のエンジン状態ならレース中盤から後半にかけて巻き返していける。藤岡一樹も爆発力が戻ってきている。若手で勢いがあるのは古城龍之介や永島潤太郎。穴見和正は前走で優出6着。予選準決はオール連対で通過しており、気配は上向き。飯塚勢は別府敬剛、根本将人、川口裕司、松尾隆広が前走で優出していた。
B級では西久保英幸が前走の後半3走で全て1着。その内2走は重走路だったが、良走路でも走路温度の高まりと共に粘り強さが増していた。同様に田斎英世や西崎洋一郎なども渋太さを発揮していた。飯塚勢では新人の村瀬月乃丞が楽しみな存在。
※6月10日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
松尾 啓史〔山陽 S-7(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-22(25期)〕
長田 恭徳〔山陽 S-37(32期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-17(26期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-21(29期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-29(23期)〕
田中 茂〔飯塚 S-36(26期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-43(28期)〕
総合力では木村武之、勢いは黒川京介か!
伊勢崎オートでGIIナイターが行われている2日目から、昼間は浜松オートでアーリーレースが4日間の日程で始まる。S級は3人のみと少なめだが、A級の中に好調な選手が多く、シリーズは自然と盛り上がりそう。
地元のS級は木村武之と青島正樹。木村武は前走の川口で初日から2着を3本重ねて優出。優勝戦でも2着の準優勝だった。一時期は調子が上がらないでいたが、ここ数節は木村武らしい走りができている。今回は出場する中でランク最上位。容赦ない攻めで前団を切り裂いていきそうだ。青島正樹の近況は、好成績を収め続けているわけではないが、エンジン的にはそこまで悪くなさそう。昔から変わらぬイン一本の走りで車を押し上げていく。
外来S級は黒川京介。前走の地元ではオール連対で優出していた。更には重走路の優勝戦で1着。優勝を決めての参戦となる。武器の一つであるスタートは最近、散発気味ではあるが、しっかり決まった時はレース序盤で好位置まで進出することができる。車の進み方も軽快で、レース中盤から終盤までまんべんなく良い。今回出場する中では力上位の部類。今回も優勝戦まで進出し、優勝争いに加わってくるだろう。
前回の浜松オートで優出していたのは鈴木辰己、松山茂靖、鈴木章夫。鈴木辰は初日から連勝を決めていた。試走タイムはそこまで出ていなかったが、鋭いスタートからしっかりと前を捌けていた。この流れを保ちたい。松山は優出3着。その後は川口で走っていたが、成績以上に気配は悪くなさそうだった。鈴木章は優出5着。その後は松山と同様に川口遠征に行っていたが、初日に白星を挙げると、準決まで進出していた。エンジンも乗り手も上々。
花田一輝は前走の伊勢崎で優出していた。重走路の優勝戦は7着だったが、良走路の準決は2着。試走は29を出していたのでエンジン自体はかなり良さそう。和田健吾は前走が飯塚だった。初日は4着だったが、残りの2走は共に1着。パワーある走りを見せていた。他では辰巳裕樹、筒井健太、米里崇徳などが楽しみな状態。橋本優一も緩やかに調子を取り戻しつつある。
外来A級は川口のみ。その中でランク上位は上和田拓海。前走の地元は準決3着で優出とはならなかったが、初日から連勝を決めていたしエンジンは良さそうだった。実力はS級と変わらないモノを持っているので、今回こそは優出を決めたい。そこで優出していたのは石井大輔。今はハンデ位置的に魅力が大きく、レース序盤の仕掛けも素早いので、一気に先頭に踊り出るケースが少なくない。岩田裕臣もだいぶ良くなっている。3節前から気配が出ているし、今は最重ハンの10M前なので、得意の速攻も決まりやすい。
※6月6日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
木村 武之〔浜松 S-9(26期)〕
青島 正樹〔浜松 S-33(22期)〕
黒川 京介〔川口 S-30(33期)〕
上和田 拓海〔川口 A-4(34期)〕
岩田 裕臣〔川口 A-20(31期)〕
鈴木 辰己〔浜松 A-114(13期)〕
花田 一輝〔浜松 A-144(33期)〕
鈴木 章夫〔浜松 A-145(2期)〕
青山周平が大会連覇へ向け準備万全!
今年も稲妻賞の季節がやってきた。気温が徐々に上がってくるこの時期、突然の降雨も多くなり、各選手はエンジン状態を整えるのに苦慮する。更に今の伊勢崎オートは5月に新走路になったばかり。調整が合う時と合わない時で大きく仕上がりが変わると言われる新走路。これらの状況に素早くマッチさせられた選手が活躍できるだろう。
前回の稲妻賞の覇者は青山周平。前走のGII川口記念では優勝を果たしており、エンジンも乗り手も好調。新走路では1節走っているが、そこでは準優勝。今の伊勢崎走路のセッティングもある程度は掴めているので、昨年に続いて連覇も十分あるだろう。好調度では高橋貢も負けていない。ここ2節は地元で走っているが、どちらも完全優勝。新走路で7走して全て1着という驚異の成績。当然、セッティングの面で大きなアドバンテージがある。
伊勢崎3番手は早川清太郎。3節前の地元優勝戦で試走22の数字をマークしたが、レースでは落車。その直後は調子を落としていたが、徐々に上向いてきている。まだ完調とはいっていないので、今節の序盤で上積みさせたいところ。吉原恭佑は前走の山陽ではまあまあ良かったし、伊勢崎新走路も2節走って、ある程度の結果は残している。新井恵匠、西原智昭、松本やすし、田村治郎、佐久間健光、内山高秀らのS級勢もエンジン的にはそこそこ。岩田行雄は元気一杯。前走のアフター5ナイターでは約14年ぶりに優勝を成し遂げた。すでに66歳になっているが、前を走る車に隙があればインから突っ込んでいける。
外来勢で最も有力なのは荒尾聡。前走の山陽ではオール連対で準優勝。ここ数節は上位着でまとまっており、エンジンは高い位置で保てている。まだ伊勢崎の新走路での実戦がない点は気になるが、調整力には定評ある荒尾なので、早い段階でエンジンを合わせてくるだろう。金子大輔は地元で優勝しての来場。シリーズ中はオール連対だった。伊勢崎新走路は1節走っており、その時は初日から連勝で優出3着。しっかりと対応させていた。丹村飛竜は前走の地元で優出し3着。準決まではオール連対だったので、その前までの不調からは脱出できている。岡部聡は前走の地元はイマイチだったが、その前は伊勢崎で走っており優出。調整面では一応のアドバンテージがある。
川口から来場のS級3者は前走が地元のGIIだった。加賀谷建明は初日から連勝したが、準決では5着で優勝戦には進めなかった。小林瑞季は3日目の7着が響き、準決に乗れなかったが、シリーズを通して見ればまずまず安定していた。泉田修佑はスタートの切れが良かった。厳しい位置からの競走を強いられていたが、よく奮闘していた。
A級では田中賢が好調。3節前に山陽で完全優勝を決めていたし、前走の地元も初日から3連勝で優出し5着。スタートから鋭い飛び出しを見せ、道中も軽快な走りをしていた。高宗良次は前走の山陽で重走路の優勝戦を制していた。良走路はまだエンジン不足気味だが、重走路なら十分勝負になる。急な雨がある季節なので、その時は狙ってみたい一人だ。
※6月5日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-11(29期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-45(32期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-3(27期)〕
金子 大輔〔浜松 S-12(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-32(29期)〕