
金子大輔が2節連続の優勝
今月5日の浜松デイレース準決勝戦・決勝戦から今節の初日~3日目まで通算5連勝で今節アーリーレースの決勝戦へ臨んだ金子大輔が断然の1番人気。金子大に次いで速い試走タイムを計時した鈴木健吾が2番人気、期待の新鋭・栗原佳祐は3番人気で決戦のファンファーレが鳴り響いた。
20線4車のスタートは栗原佳が飛び出して1周回3コーナーでは鈴木健吾の内へ突っ込み3番手へ。4コーナー立ち上がりでは金子大も背後へ追いつく。
波乱が起きたのは2周回2コーナー。長谷晴久を捌いて先頭へ立っていた川原剛に栗原佳が仕掛けを狙おうとして、いったん待ったが川原の後輪に接触し、斜め後ろを走っていた長谷・鈴木健を巻き込んで落車。走路上に残っているのは4車となってしまった。
川原は体制を崩すことなく先頭で逃げ態勢を守ったが、3周回3コーナーで金子大が差して首位へ。浜松2節連続、通算56度目の優勝に輝いた。
文/鈴木
鈴木圭一郎が大会2連覇
勝負どころで巧みなレース運びを見せた鈴木圭一郎が通算3度目の『小林啓二杯』制覇。
試走トップタイムの鈴木圭一郎が大外枠でも総合力が信頼を集めて1番人気。鈴木圭以外にもSGタイトルホルダーが4名もいる中、グレード未獲得の山本翔が2番人気に推された。
カクテル光線に照らされた8名がスタートを切り、その山本翔と2枠の佐々木啓が先頭集団を形成し、6枠から飛び出した有吉辰也が3番手、鈴木圭はその外4番手へ付ける形で3周目までレースは進行。
2周回3コーナーでは鈴木圭のイン攻めを封じた有吉が、4周回2コーナーでタイヤを滑らせて大きく後退。代わって3番手へ浮上した鈴木圭は5周回2コーナーで佐々木啓を切り返して2番手まで上がると、やや変則的なコース取りでブロックしてきた山本翔を6周回3コーナーで捲り先頭へ立ち、残る2周で後続を突き放して圧勝のゴール。通算86度目の優勝、グレードは44度目の制覇となった。
有吉は終盤に巻き返しを図ったが、荒尾聡のインへ突っ込んだあと松尾啓史に接触してしまい、残念ながら両名とも落車してしまった。山本翔は8周目バックストレッチで佐々木啓の差しを抑え込んで2着を守り、今後の更なる躍進を予感させた。
文/鈴木
鈴木圭一郎の猛爆がスタート炸裂するか
予選中に猛威をふるった軽ハン勢が、ハンデ重化した準決勝戦では次々と敗れ去り、決勝戦は8車が横一線に。こうなると序盤周回にどの位置へ付けられるかが勝敗の最大のポイントとなるだろう。
普段のスタート力と今回の出足の切れ味を総合的に勘案して、鈴木圭一郎・永井大介・荒尾聡の3名が展開をリードするとみた。木村武之もスタート出やすい位置なので主導権争いに加わるか。佐々木啓は追い上げての3着~中間着が続いたが、準決勝戦で上和田拓海を捌いた決め手があれば上位への喰い込み可能だ。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 5 永井大介
△ 7 荒尾聡
▲ 3 木村武之
× 2 佐々木啓
おすすめの買い目
8-5=732
穴なら
2=5-783
文/鈴木
金子大輔の完成度が高い
最終日4日目は、猛烈に暑かった初日よりは、気温が少し落ち着いた2日目・3日目に近い気候が見込まれ、金子大輔が3日目の最高タイムを計時した威力を発揮して、前回から節をまたいでの通算6連勝で浜松開催2連覇を決めよう。
出足の遅いタイプではない米里崇徳と阿部剛士を準決勝戦の発走で叩いて出た栗原佳祐が、決勝戦の前団3車を素早く射程へ入れて先に抜け出すようだと、ペース上げて金子大を振り切る可能性を一考したい。
最近の川原は何節もの間、スタート後手でも同ハンへ反撃する展開で数多くの成功を収めており、この決勝戦では10メートル後ろの鈴木健吾に交わされたとしても、機力と乗り手の充実によって道中での逆転を生める。
1着選手のみ優出できる準決勝戦Bで執念の勝利を掴んだ長谷晴久。さすがに決勝戦ゆえ強敵が揃ったが、昨年3月ぶりに挑む頂上決戦において、悲願の初優勝へ向けて渾身の出足と走りを見せるか。
◎ 7 金子大輔
○ 5 栗原佳祐
△ 2 川原剛
▲ 3 鈴木健吾
穴 1 長谷晴久
おすすめの買い目
7=5-231
穴なら
1=7-523
文/鈴木
岩見貴史が篠原睦を振りきった
初優勝を狙う軽ハン37期2名のはるか後方に銘柄級が5名並ぶ珍しい形のスタート展開。
50メートルに大人数が並ぶと角度的に外枠になるほどスタートを切りにくくなるが、先手を奪ったのは外から2番目の6号車・岩見貴史。追いすがる久門徹を防御し続けながら3周目に2号車の石橋啓士を交わすと、5周回3コーナーで先頭の1号車・滝谷圭を捕えて先頭まで到達した。
カマシ発進を得意技とする篠原睦は、やはり角度が厳しかったか速攻不発。それでも1番人気の長田稚也や久門を捌いて番手を上げていき、6周回ホームストレッチで2番手まで浮上。そこから2コーナーの立ち上がりで岩見に対する切り返しを狙ったが、直線の伸び良かった岩見には通じず1車身弱の着差で2着ゴール。
5周目に入るまで最後方7番手にいた木山優輝が、6周回3コーナーで久門・長田稚・滝谷の3名をまとめて突っ込んで3着まで追い上げた。
岩見は5月5日の伊勢崎ナイター以来となる通算17度目の優勝。今月17日から始まる川口ナイター『G1キューポラ杯』へ勢いに乗って遠征できそうだ。
文/鈴木