
永井大介が意地を見せる
ここ数節の勢いをそのまま今節に持ち込み、心技体ともに充実のときを迎えた平田雅崇がこの決勝戦では、なんとSGタイトルホルダー2名の同ハン外枠に置かれた。確かに今の平田は直線もカーブもまんべんなく高いスピードとパワーを出せているが、速攻力なら永井大介が一枚上手(うわて)と評価したい。優出7名の中で唯一、準決勝戦で本走タイム3.3秒台を出していることもセールスポイントだ。永井と同じ25期の森且行もかなり仕上がってきて、捌きが綺麗に決まっている。
0ハンは広瀬勝光のスタートが抜群に切れているものの、道中のペースはこの重ハン勢を振り切れるほどの速さではなく、川原剛が付いていくと20線勢より先に仕掛けて先頭を奪うシーンもありそうだ。
◎ 6 永井大介
○ 7 平田雅崇
△ 5 森且行
▲ 2 広瀬勝光
穴 3 川原剛
おすすめの買い目
6=7-523
穴なら
3=7-652
文/鈴木
黒川京介がスタート伸びていく
準決勝戦の発走直後の加速は鈴木宏和と同等だった黒川京介が、この決勝戦でも金子大輔や中村雅人の外をグングン伸びて4~5番手に付けそうだ。前節、6走前にフライングを喫している鈴木圭一郎は枠ナリ8番手発進になるかもしれない。それでも道中の捌きは的確なので8周回をフル活用して追い上げる。
この8車の中では今期の全国ランキングが下位だからとはいえ、木村武之の2枠は非常に有利で魅力的だ。準決勝戦の電撃的な早仕掛けを再び繰り出せれば、後続の展開次第では5年ぶり2度目の大会Vが見えてくる。
今期ランクが木村武よりわずかに下回る伊藤信夫は木村武の内枠に入ったとして不思議なく、ひとつでも外枠に置かれたことは不利にも感じられるが、先述したように木村武が早く仕掛けるので、それに乗って動けるこの3枠は、包まれるおそれのある内枠に入るよりも有利な条件へ変えられるかも。
◎ 7 黒川京介
○ 8 鈴木圭一郎
△ 2 木村武之
▲ 6 金子大輔
× 3 伊藤信夫
おすすめの買い目
7=8-263
穴なら
3=7-826
文/鈴木
9R...中村雅人が地元勢を捌く
10線7名は、この準決勝戦でハンデ重化した2~4号車の外から5~7号車が先制攻撃。中村雅人は道中じっくり冷静に捌いて番手を上げる。佐藤貴也が中村雅と競り合うようなら木村武之が一気に抜け出して先頭でゴールするシーンも十分あろう。視点を変えて10線が枠ナリ発走となり外枠勢が競り合うようなら、イン先手から和田健吾が押し切るか。
◎ 8 中村雅人
○ 6 木村武之
△ 5 浅田真吾
▲ 7 佐藤貴也
穴 2 和田健吾
おすすめの買い目
8=6-572
穴なら
2=8-657
10R...鈴木宏和のダッシュに乗って出る黒川京介
短ハンデ戦なら外寄りの枠でも鈴木宏和は持ち前の先行力を発揮できる。黒川京介は大外枠でも逆に思いきり良くスタート切れる。今節の前も素早い仕掛け決まっていた栗原佳祐が先に抜け出すか。長田稚也は速攻タイプではないが機力が高い今ならスタート伸びて好位置を取れるかも。
◎ 8 黒川京介
○ 4 栗原佳祐
△ 6 長田稚也
▲ 7 鈴木宏和
穴 2 横田翔紀
おすすめの買い目
8=4-672
穴なら
2=4-867
11R...金子大輔が捌いていく
笠木美孝と伊藤信夫が飛び出しを狙うが、外枠に置かれた時の金子大輔は序盤の周回にアウトを力強く伸びるので早めに射程へ入れる。0ハンは鈴木辰己の出足が強力だが、今節の浅野浩幸は初日からスタート切れまくっており、先回りする可能性は大いにある。浅野は2年前に浜松G1準優勝、鈴木健吾は年月は経っているが飯塚G1制覇の実績があり、SGホルダーたちに格は見劣らない。
◎ 8 金子大輔
○ 7 伊藤信夫
△ 5 笠木美孝
▲ 3 鈴木健吾
穴 1 浅野浩幸
おすすめの買い目
8=7-531
穴なら
1=3-875
12R...32期4名と佐藤摩弥による争いか
今節無敗で準決勝戦へ勝ち進んだ鈴木圭一郎が今年2冠目の地元グレード制覇へまっしぐら。佐藤摩弥は1周回1~2コーナーでは先回りしたいところだ。今節2日目の直線の鋭さを高く評価したい長田恭徳、出足の切れ味は高くなくても道中の突っ込み冴えている森本優佑に注意を払いたい。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 7 佐藤摩弥
△ 6 小林瑞季
▲ 4 森本優佑
穴 3 長田恭徳
おすすめの買い目
8-7=643
穴なら
3=8-467
文/鈴木
角翔太郎が期待に応えて完全優勝を達成!
10線単騎からしっかりスタートを切った角翔太郎は、1周を回る頃には竹中一成を捲って先頭に立った。その後は自分のペースを保って逃走を続けた。後ろでは石田啓貴が離れて追走していたが、佐々木啓が差して2番手を奪取。前を走る角との差を詰めにかかったが、ゴール前で僅かに角が振り切り優勝を決めた。藤岡一樹は最終3コーナーで石田を交わして3着入線となった。
角は3日間開催のミッドナイトで初日からオール1着の完全優勝を決めた。エンジンが良かったこともあるが、優勝戦では絶好の位置からの競争で、そのチャンスを逃さなかった。これで通算4度目の優勝。スピードの面ではだいぶ上位級の選手と差がないところまで成長した。これからは人を抜いていくレースが増えるだろうから、捌きの面で更なる成長を期待したい。
角がスピードを上げて逃げる
今節2日目の第5レース準決勝戦に勝利して優出権利を得た山崎進は、身体不良を理由に無念の早退となり、同レースの2着に入った角南一如が繰り上がりで優勝戦へ進出した。
角翔太郎が単独0ハンの竹中一成を叩き気味に先頭を奪ってハイペースの独走展開に持ち込めるとみた。
山陽の夜開催で3連続優出となった藤岡一樹が大外コースを捲って追撃。だが、この最重ハン勢のスタートなら残して出られそうな石田啓貴が、道中も彼らの前をキープしながら角にマーク追走するか。
30線からトップスタートを切る可能性もある佐々木啓は、最近は以前よりも決め手が上向いている。角南一如は同ハンの中で先行力が見劣る点は否めないが、前述した経緯により優出キップを手にできた幸運度は、勝負ごとにおいては見のがせない要素となる。
◎ 2 角翔太郎
○ 6 藤岡一樹
△ 4 角南一如
▲ 3 石田啓貴
穴 5 佐々木啓
おすすめの買い目
2=6-435
穴なら
5=4-263
文/鈴木