
青山周平が119度目の優勝
決勝戦のスタート直後、1周回1コーナーでアクシデント発生。20線最内枠4号車の西原智昭にスタート叩かれそうになった10線外枠3号車の栗原俊介がバランスを崩して落車。5号車の岩見貴史などは影響を受けて失速したが、20線の大外枠から好スタートを放った青山周平はかろうじて難を避けられた。
1周回3コーナーの内をスルスル伸びた松尾啓史が、祐定響と塚越浩之の逃げ態勢を追う一番手へ立つ形となり、青山周は冷静に態勢を整えて4番手に付けた。そして2周回4コーナーからの立ち上がりで松尾啓への切り返しを決めると、4周目に塚越、5周目に祐定を捌いて首位へ。終盤はいつものV時のように後続を突き放して、今年7度目、通算119回目の優勝を勝ち取った。
試走では1号車の祐定に離され気味で3号車の栗原俊に詰められて見えた塚越は、レースでも伸びを欠いて、祐定が2着に残った。今節の予選中から早めに番手を上げられていた松尾啓が、この決勝戦でも序盤の位置取りが良かったぶん3着まで追い上げられた。対して高橋貢や西原は事故の影響もあったのかテンポに乗りきれなかった。
文/鈴木
篠原睦が前節からの7連勝を決める
6月下旬に開催を再開して以降の飯塚9節のうち8節に出場して、今回も含めて全て優出。篠原睦の安定感は驚異的だ。ハネや滑りは大丈夫だと語り、持てる能力を遺憾なく発揮できている。スタートの切れ味も抜群。初日は最重ハン7号車から、福岡鷹や木山優輝を相手に1周で先頭へ抜け出す速攻を決めた。最終日3日目は2日目と同様に天候不順な予報だが、準決勝戦の不安定な走路状態でも快勝した晴雨万能な篠原なら不安はない。
浜野翼は最近は捌きが上達していることに加えて後続の追撃に対する防御も上手くなっており、佐藤裕児と辻大樹の10線2車なら抑え込むことが可能だ。ただ弱点をあえて探すなら出足の安定感がまだ高くないこと。10線の内枠と位置の良い速攻タイプの佐藤裕児が叩いて出ると独走に入るシーンがあるかも。
◎ 7 篠原睦
○ 1 浜野翼
△ 5 滝下隼平
▲ 3 辻大樹
穴 2 佐藤裕児
おすすめの買い目
7-1=532
穴なら
2=7-153
文/鈴木
青山周平が3節連続優勝を狙う!
展開的に絶好なのは0ハン単騎の祐定。準決では石川岳を抜くのに多少手間取ったが、優勝戦ではレース序盤から自分のリズムで走れる。かなりペースを上げそうだが、それでもケタ違いの走りを見せている青山周が捕えにかかるだろう。青山周は現在、2節連続優勝中。今回も20線大外からダッシュを決め、素早い仕掛けで先頭まで浮上する。
相手候補は祐定。レース序盤からハイペースの走りを見せ、更に後続が競り合うような展開になれば自身3度目の優勝もある。展開的に2番目にいいのは塚越。祐定の逃げに付いて行き、隙があればインに突っ込んでいくかも。エンジン的にも悪くない。同様に栗原俊も序盤の位置取り次第では優勝争いに参加できる。最重ハンで青山周以外に怖いのは高橋貢。準決では良いスタートを見せており、同ハンから先行するようならチャンス十分。
◎ 8 青山周平
○ 1 祐定響
△ 2 塚越浩之
△ 3 栗原俊介
▲ 6 高橋貢
おすすめの買い目
8-1236-1236
穴なら 塚越の抜け出し
2-1368
今年の初V決めた永井大介
0・10・20mで行われた川口ナイトレース優勝戦。人気は20線3車、特に中枠の永井に集中。近況、絶好調の平田雅崇が大外枠となり、森は最インで人気の一角を担った。3連単は6-7-5、6-5-7。2連単は6-7が1.9倍だった。
中枠から永井がスタート決めて早めに好位奪う。0ハンは枠ナリに出て川原剛が広瀬勝光に仕掛けようとするところに永井が前輪をねじ込む。残るは福田裕二だが、永井は簡単にパスして先頭へ躍り出た。その時、平田は4番手でその後ろに森が付ける。広瀬勝を川原が差して2番手へ上がったが平田のイン攻めに森も続いて青旗を過ぎた。永井との距離は届くモノではないほど拡がった。結果、永井の圧倒的勝利で幕を閉じた。
期待された森の優勝は、復帰後まだ果たせていない。永井は昨年10月以来のV111。このあとは伊勢崎のナイターSG『オートレースグランプリ』へ参戦。初めて獲ったSGだけに燃えるものがあるハズ。川口勢の活躍はSGを盛り上げてくれることだろう。乞うご期待!
黒川京介が鈴木圭一郎との競り合いを制した
黒川京介が強いレース内容でウィナーズカップ2度目の優勝
今節4戦全勝の地元エース鈴木圭一郎を差し置いて黒川京介が1番人気に推された。枠の内外の有利不利があるとはいえ、黒川に対するオートレースファンの信頼度が増していることが表れたオッズであった。
10メートルオープン戦の決勝戦が発走すると、今回が2度目のグレード優出となった佐藤大地が最内枠から先行。4枠の鈴木宏和が2番手に付けて、2枠の木村武之は包まれて3番手。しかし佐藤大の内へ入れず車速の下がった鈴木宏を捲ると3周目に先頭へ立った。
ちょうどそのころ数メートル後ろでは鈴木圭が黒川へイン攻めを仕掛けて、ほぼ内へ入ったが、黒川はグリップ全開でかろうじてしのいだ。そして5周目に鈴木宏のインを突くと、6周回2コーナー立ち上がりで木村武を切り返して首位を奪った。
7周回2コーナー、今度は鈴木圭が同じように木村武へ切り返しを狙ったが不発。同じ地点の両者のアシを見ると、黒川の方が直線の威力が高かった。それでも鈴木圭は8周回2コーナー今度は木村武を攻略して2着まで浮上したのはさすがだった。
黒川はこれで今年なんと12度目のV。『G2ウィナーズカップ』は2023年の前々大会ぶり2度目の制覇。そのレースは10メートルオープン戦の4枠から先行逃げ切りの展開だったが、今回は鈴木圭や木村武を捌いての勝利で、捌く技術の向上、総合力の強化がはっきり判る。次節の伊勢崎ナイター『SGオートレースグランプリ』で今年最初の、通算2冠目のSG制覇をめざす。
文/鈴木