
青島正樹の充実ぶりが光る
7走前にフライングしている青島正樹は今回スタートの切れ味こそ高くはないが、道中の捌きは高いレベルで安定している。初日は仲田恵一朗を捌いて快勝。3日目の準決勝戦は、最新ランキングはA級ながらS級の常連である西原智昭をスンナリ攻略した。
6月の伊勢崎ナイター『G2稲妻賞』、4日目は2着の鈴木清市に、最終日5日目は2着の伊藤正司に、いずれも約20メートルの大差をつけて圧勝。その5日目と今節3日目は時間帯は少し異なるが気温および走路温度がほぼ同じで、決勝戦も同様の気象条件になるなら、またも高度なパフォーマンスを披露することが期待できる。さらに付け加えると、予報では天候が崩れる可能性があり、青島は雨も巧者なので走路状況に関わらず走力を発揮してくれよう。
準決勝戦は一杯の足色に見えたが、持ちタイム比較とブロック技術の高さから、竹内正浩の残り目十分。20線の2名は、攻撃の安定感では佐久間健光の方が優るか。
三浦康平は、長期の不振脱出を経て大活躍した昨年の今頃に連発していたような目の覚める速攻が最近は多くなく、優勝するには20線へ割って入るくらいのダッシュが欲しいところだ。
◎ 7 青島正樹
○ 1 竹内正浩
△ 5 佐久間健光
▲ 6 三浦康平
× 4 仲田恵一朗
おすすめの買い目
7-1=564
穴なら
4-5=671
<スタート位置>
<第1コーナー進入予想>
佐藤励が激戦を制し、若獅子杯2度目のタイトル!
0ハン単騎の金田はスタートを残して出た。10線からは最内の丸山智が先行し、鈴木宏と黒川が乗っていく形。佐藤励は1周1コーナーを回った段階では最後方だった。まず動きがあったのは1周3コーナー。10線から先行した丸山智が金田を差していく。丸山智が逃げ態勢を作り、鈴木宏が続いていった。後ろではインから浮上していた佐藤励が黒川を交わし3番手を奪取。前では鈴木宏が丸山智を捌いて先頭に立った。佐藤励も丸山智を交わし、鈴木宏と一対一の態勢になった。佐藤励は4周3コーナーで鈴木宏のインに飛び込み先頭に踊り出たが、すかさず鈴木宏が差し返していく。しかし、佐藤励は6周3コーナーで再び鈴木宏のインに突っ込み先頭を再奪取。そこからは鈴木宏の反撃を封じてトップでゴールを迎えた。黒川は試走タイムで佐藤励に大きく離されたのと、レース展開も厳しくなり連覇ならず。3着での入線となった。
佐藤励は根性を見せた。1度先頭に立ちながら逆転されてしまったが、再びチャンスが訪れると、それを逃さなかった。やや強引な突っ込みにも見えたが、しっかりとコーナーを回ってみせた。これでG2若獅子杯争奪戦は一昨年に続き2度目のV。記念タイトルはG1のスピード王決定戦(山陽)を含めて3度目の栄冠となった。その全てが山陽走路での結果。佐藤励にとって得意のバンクになったことだろう。
黒川京介が今シリーズ無敗で駆け抜ける
ただひとり全勝で優出した黒川京介のエンジンパワーが他者を大きくリードしている。発走直後の伸びだけでなく、そこからレース序盤の攻めも早くて切れ味が高い。今年2月の前回大会に続く連覇を達成しよう。
準決勝戦の佐藤励は、中盤周回までの出入りの激しい展開でタイヤを消耗した森本優佑をワンチャンスで仕留めて、走りに余力を感じられた。
鈴木宏和は捌きの安定感は増しているが、猛烈ダッシュが以前と比較すると少なくなっている印象があり、丸山智史や佐藤摩弥が準決勝戦で鋭い飛び出しを決めたことと考え合わせると、鈴木宏は4~5番手発進から追い上げる展開になるか。
森本優佑も準決勝戦のようにレース序盤で良いポジションを取れれば、長い距離を突っ込める鋭利な差しを武器に上位争いへ加わることが可能だ。
◎ 8 黒川京介
○ 7 佐藤励
△ 4 森本優佑
▲ 5 鈴木宏和
× 2 丸山智史
おすすめの買い目
8-7=452
穴なら 地元所属として独り勝ち上がった丸山智史が最内枠から先頭を奪って逃げ込む
2=8-576
有吉辰也が底力を誇示した
初日予選および3日目準決勝戦のレース内容から、単独で逃げたら健闘可能と目された和田健吾を、10線3車並びの内枠から先行した石貝武之が早々と差して先頭へ立つ展開になった。
今シリーズ初日からエンジン抜群に出ていた松尾隆広が2番手へ上がったが、石貝もやすやすとは抜かせない。
そこを有吉辰也が今期ランキングS4の実力で捌いて先頭へ躍り出た。
松尾隆は今回の優勝からは遠のいたが、機力の高さで滝下隼平の追撃をしのいで2着ゴール。
今年3度目の優勝を飾った有吉は、来週18日に開幕する『G2オーバルチャンピオンカップ』(飯塚デイレース)へ最高の流れで臨めることとなった。
文/鈴木
9R...福岡鷹の逃走なるか
発走後に0ハンの内へ入っていきやすい位置の中山透がスタート早くなく、福岡鷹は残して出るケースが考えられるので、快速に乗って後続を突き放すか。
◎ 1 福岡鷹
○ 7 長田稚也
△ 5 丸山智史
▲ 8 佐藤摩弥
穴 3 高木健太郎
おすすめの買い目
1=7-583
穴なら 初日に2級車を叩いて勝利した高木健太郎の出足に注目
3=5-768
10R...絶好の位置を得た早津康介が逆転候補
スタート切れている早津康介が軽ハン2車を一気に交わして主導権。32期勢の追い上げだが、競り合ってしまうと揃って進めなくなる可能性もある。
◎ 8 鈴木宏和
○ 3 早津康介
△ 7 小林瑞季
▲ 6 吉原恭佑
穴 2 金田悠伽
おすすめの買い目
8=3-762
穴なら 金田悠伽が石田啓貴をスタート叩き、なおかつ20線勢を残せれば
2=3-678
11R...ポテンシャルの底が見えない栗原佳祐
スタート早い中尾貴志だが前を叩ききれないと栗原佳祐が軌道に乗ってペース上げられる。
◎ 2 栗原佳祐
○ 8 佐藤励
△ 6 森本優佑
▲ 3 中尾貴志
穴 7 上和田拓海
おすすめの買い目
2=8-637
穴なら 2日目は佐藤励にスタート行かれた上和田拓海が闘志を全開に雪辱期す
7=8-653
12R...黒川京介が無敗で優出しよう
2日目は発走時にドカ遅れしながら追い込んで圧勝した黒川京介のエンジンは超抜だ。
◎ 8 黒川京介
○ 1 田中崇太
△ 2 岡谷美由紀
▲ 4 川口裕司
穴 6 中山光
おすすめの買い目
8-1=246
穴なら 走路温度が冷え込むようだと中山光にとって条件が向いてくる
6=8-437
文/鈴木