今年初のナイター開催!
今年は例年よりナイター開催が早まり、4月9日から開催されるようになった。気候的にはだいぶ暖かくなってきたので、オートレース観戦の楽しみの幅が広がった。ナイターの時間帯に早くセッティングを合わせられるのは誰か。
伊勢崎は前回の開催から間が空いておらず、地元選手の多くはその時の動きが参考になる。優勝した伊藤信夫は今回、参戦していないが、準優勝だった早川清太郎は参戦。王者・高橋貢は不参加なので、早川が地元勢を引っ張っていく存在になる。早川は食い付く走路で持ち味を出せるので、ナイターの時間で走路が冷えるのは好材料。他に、前回の優勝戦に乗っていたのが猿谷敦史、亀井政和、中野光公の三人。三人ともエンジンが良いのはもちろんの事、ハンデの軽さを存分に活かしている。猿谷が最重ハンの30M前、亀井と中野は最重ハンの20M前だったが、今回は変動があるのかどうか初日の番組を注視したい。
外来で注目なのは、今期から全国ランク1位になった中村雅人。前走の山陽GIもしっかり優出していた。優勝戦こそエンジン不足で4着だったが、ここ何節も優出を逃しておらず抜群の安定感を誇っている。今回もその力強さを見せつけてくれそう。その中村に取って代わられ全国ランク2位になったのが永井大介。今年に入ってからは優出がまだ2回と、やや調子を欠いている。それでも大崩れしているわけではないので、ちょっとした調整で完全復活も十分。他の外来は飯塚勢がS級3人参戦。ランク筆頭の田中茂は、地元4日間開催で優勝している。試走タイム28を出し、浦田信輔を破っての優勝は大きな価値がある。今回に向け、弾みが付いたことだろう。東小野正道はだいぶ調子が戻ってきた。全盛期ほどの動きではないが、本来の走りが出てきている。滝下隼平もエンジンは悪くない。課題のスタートさえこなせば上位争いに参加できる。
A級で注目はやはり32期勢。一番の実力を誇る鈴木圭一郎は、前走の山陽GIで優出。優勝戦こそ8着だったが、プレミアムカップで優出するのは簡単なことではない。松本やすしは前回の地元を休んだので、前々回の川口で優勝して以来のレース。勢いは昇り調子なので、鈴木圭に負けずと奮闘する可能性大。山陽から小栗勝太と長田恭徳も参加するが、1級車に乗り替わってから着実な成長を見せている。藤本梨恵にしても車券に絡めるようになってきた。ここまで、前評判ほどの活躍が見られない佐藤裕児だが、ここらで大化けするかもしれない。
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主な出場予定選手
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早川 清太郎〔伊勢崎 S-15(29期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-38(30期)〕
中村 雅人〔船橋 S-1(28期)〕
永井 大介〔船橋 S-2(25期)〕
田中 茂〔飯塚 S-13(26期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-37(28期)〕
東小野 正道〔飯塚 S-44(25期)〕
湯浅 浩〔伊勢崎 A-5(19期)〕
飯塚勢VS山陽勢の構図
今回の4日間開催は、船橋や伊勢崎からも数名の選手は参戦するが、大多数は地元飯塚か山陽の選手たち。飯塚勢は大将格の浦田信輔を軸に、万全の構えができている。外来勢はそれを切り崩すことができるか。
優勝候補筆頭は浦田。前走の地元開催でも準優勝だった。晴れに関してはエンジン全く問題なく、乗り手の方も乗れている。地元勢を鼓舞する存在になりそう。次いで状態が良いのは篠原睦。浦田が準優勝だったレースで3着。準決ではしっかり1着を取っており、スタートも走りもキレている。今回も得意の速攻を決めそうだ。荒尾聡は、本来の実力を考えればやや物足りない近況。勝ちきれないレースが増えてきた。それでも整備には熱心な方なので、エンジン復活の日も近いだろう。永冨高志は、山陽での落車の影響が心配された前走の地元開催では準決に進出していたので、そこまで悪い影響はなさそう。竹谷隆や別府敬剛らも1着はないものの、エンジンはマズマズの状態で推移。
外来勢のS級は3人。山陽から前田淳と人見剛志。船橋から鈴木慶太だ。前田は地元のGIの準決で4着になり、優出はできなかったがシリーズを通してソコソコの内容。人見もハンデ戦になれば、持ち味の捌きが活きてくる。鈴木慶は近況はパッとしない。武器である爆発的な走りを取り戻したい。
A級の中で最も注目なのは西村龍太郎。今年に入ってから成績が良く、ここまで3節連続優出中。エンジンが良いのはもちろんだが、本人の体重の減量により車の推進力が増したのも好調の要因だと思われる。他に、エンジンが高位で安定しているのは青山文敏や岡本博幸。この2人は走りもシッカリしているので、エンジンが良い今は積極的に狙っていける。
B級では、西村昭紀が前走の伊勢崎開催で優出しているし、城戸徹も前走の地元開催で優出。2人共優勝戦までの予選道中は全て1着という驚異的な内容。今節も動きから目が離せない。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-7(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-8(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-11(27期)〕
永冨 高志〔飯塚 S-29(17期)〕
竹谷 隆〔飯塚 S-32(23期)〕
前田 淳〔山陽 S-18(27期)〕
人見 剛志〔山陽 S-40(28期)〕
鈴木 慶太〔船橋 S-48(20期)〕
若井友和が地元記念連覇へ!
今節は天候の変動が激しく、冷えた日もあれば雨が降った日もあり暑くなった日もあった。準決も重走路で行われた。そんな厳しいコンディションの中、予選道中を勝ち上がってきた優勝戦メンバーが出揃った。各地で活躍している32期からは小林瑞季が優勝戦まで進み、0ハン単騎に置かれた。10線には快速派の山際真介が単独で置かれ、20線に6車が並んだ。内から鈴木清、若井友和、岡部聡、佐藤貴也、高橋貢、金子大輔。
スタートは0ハンの小林も、10線の山際もしっかり残せる。20線は鈴木、若井、佐藤の順か。岡部はやや後手に回りそう。高橋や金子は少しでも内枠勢を置いて出たいが...。
レースは小林がマイペースに逃げる。それを山際が追って行く展開。どちらもスピードがあるので、ペースは上がりそう。しかし、今節最も状態が良い若井が諦めず追って行く。8周戦を活かし、ゴールを迎えるまでには先頭に立ちそうだ。かなりのスピード戦になりそうなので、鈴木や岡部は苦しくなるか。高橋もエンジンの仕上がりにやや不安がある。そこで2、3着の食い込みがあるのは金子だ。序盤の仕掛けが早くはない金子にとって、周回が延びるのは好材料。道中も落ち着いて乗れているので、レース後半に浮上してくる可能性が高い。また、佐藤もスタート後の位置取りによっては勝負圏内に入れる。
優勝戦当日は雨の予報が出ているので、雨の予想も載せたい。実績から言えば岡部で断然だ。しかし、今節の若井は特に気合が入っているので、今回は若井を重視したい。スタート一気から先攻めが決まれば、岡部に先着も十分ある。他では、雨も自信を持って乗れている金子、佐藤の浜松両者。それに、さまざまな状況での経験豊富な高橋あたりも上位争いに絡んできそう。
◎若井友和
○金子大輔
△小林瑞季
△山際真介
▲佐藤貴也
雨予想
◎若井友和
○岡部聡
△金子大輔
△佐藤貴也
▲高橋貢
今年度最初の記念レース開幕!
年度が変わって初めての記念レースとなるGII・川口記念が、4月4日から8日までの日程で川口オートレース場で開催される。タイトルを外来勢に持って行かれがちな川口勢。今回はその牙城を守ることができるか。
S級の多くは前走が山陽のプレミアムカップ。その時の動きが大いに参考になる。今回、参戦する中で最も成績が良かったのは金子大輔の優勝戦3着。優勝戦は先行した木村武之と浦田信輔のペースが速かったため苦戦したが、中村雅人や岩崎亮一を交わすなど中盤の争いを制し、なんとか3着にまで浮上した。金子の強さはレース運びの巧さ。前を走る選手の動向を冷静に見ながら、最も効果的な走法を判断する。スタートがもっと安定して切れるようになれば、タイトルを量産することができる。
他では高橋貢と加賀谷建明が準決で3着とマズマズの動き。高橋は軽くエンジン状態の上下動はあるが、おおむね戦える動きを保っている。加賀谷は冬場の食い付く走路は得意。気温が徐々に上がってきてるこの時期に、セットを合わせられるかがカギだ。浜野淳も準決は5着だったが、全体的には悪くない仕上がり。
今回、地元のランク最上位は佐藤裕二。山陽ではいいところがなかったが、今回は地元なので立て直しは必至。もちろん、森且行や若井友和なども気合入れて臨んでくると思われる。特に、若井は今年3月に地元のGIを獲っており、今回は地元の記念連覇がかかっている。
外来では、動きが堅実な岡部聡や佐々木啓など山陽勢が状態良いか。角南一如はこのところ調子に乗れていない。新型タイヤの特性の影響があるのかもしれない。飯塚勢のS級は岩見貴史と久門徹の2名。どちらもエンジン状態は並だが、速攻を得意としており素早い仕掛けを見せてくるか。浜松勢は、先述の金子の他に佐藤貴也と青島正樹が参戦予定。佐藤は、同期金子の活躍に触発される形で成長してきたので、今回は良い成績を残す為に必死に取り組んでくるだろう。船橋勢は、内山高秀、片平巧、五十嵐一夫、岩田行雄の4名がS級として参戦予定。いずれも状態イマイチだが、岩田が今のところ動きは活発。
S級以外でも注目選手は多い。勢いある32期からは益春菜と小林瑞季が参戦。小林は2級車の時に山陽のGIIに参戦したことはあるが、益はその山陽GIIの直前に周回誤認をしており不参加だった。その為、今回が記念で初レース。ハンデは徐々に厳しくなっているが、最重ハンの20M前なら十分戦えるスピードを持っている。この2人は今シリーズの台風の目になりそうだ。
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主な出場予定選手
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佐藤 裕二〔川口 S-16(24期)〕
森 且行〔川口 S-19(25期)〕
若井 友和〔川口 S-20(25期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
浜野 淳〔山陽 S-10(24期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-21(29期)〕
内山 高秀〔船橋 S-25(26期)〕
王者は不在だが充実している地元・伊勢崎勢
今節は地元・伊勢崎勢が参加選手の大半を占めており、外来勢を迎え撃つ態勢は整っている。前走が優勝で終わったのは田村治郎と松本やすし。この2人がシリーズの核になっていくか。
前走の地元開催で優勝した田村治郎は、4日間全て1着の完全Vだった。今回も同じ走路なので、展開は有利に働きそう。波に乗ると手が付けられなくなるタイプなので、初日から連に絡みそうだ。川口の一般開催で優勝してきた松本やすしも流れは良い。優勝戦は必死の追い込みを見せてゴール。32期と若手ながら捌きもだいぶ身に付いてきた。ハンデ戦で追い込むレースになっても好走できそうだ。
今回出場する選手の中で地元ランクトップは早川清太郎。前走は山陽のGIだったが成績はイマイチだった。早川の場合はオープン戦よりハンデ戦で力を出せるタイプなので、今回のような開催のほうが向いている。地元勢を引っ張っていく存在になれるか。A級の中では、吉田恵輔と鈴木清市が、前走の地元開催で優出しており勢いがある。田中哲も前走の川口では良い動きを見せていた。初日に7着で予選モレしたが、その後は1着、2着、3着と全て車券に絡んでいた。その川口では散々だった吉原恭佑は、その前の地元開催で優出している。地元走路なら存在感を示せるか。
外来勢で最も勢いがあるのは山陽の岩崎亮一。前走の地元GIで優出している。25期と中堅の域に入っている選手ながら、ここ1年で更なる成長を見せている。伊勢崎走路との相性も良い。同じく山陽の藤岡一樹は成績がムラ。良い日もあるが悪い日もある。安定して良い動きを出せるようにしたいところだろう。船橋からはS級は3人参戦。ランクトップは新井恵匠。今や30期の中では一番の実力の持ち主と言っても過言ではない。スタート、捌き、雨走路と何でもこなせる選手になってきた。特に、名前負けせず果敢に突っ込んで行く強気な姿勢は好感が持てる。西原智昭と鈴木慶太はやや不調。早めに立て直したいところ。浜松からのS級は伊藤信夫だけ。前走の山陽GIでは準決に乗れなかったが、後半2日間は1着で締めている。
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主な出場予定選手
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早川 清太郎〔伊勢崎 S-15(29期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-38(30期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-12(25期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-43(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-31(24期)〕
新井 恵匠〔船橋 S-30(30期)〕
西原 智昭〔船橋 S-39(28期)〕
鈴木 慶太〔船橋 S-48(20期)〕