2日に川崎競馬場で行われた『エンプレス杯』。
『TCK女王盃』上位組が揃って登場、熱い戦いを繰り広げました。
誘導馬さんたちも、女王コスプレで盛り上げてくれましたよ♪
1番人気は【ラヴェリータ】。
前走『TCK女王盃』では、【ミラクルレジェンド】との叩き合いをクビ差制して勝利を掴みました。
これまでの実績、そして牡馬に揉まれて来た経験からも、女王に相応しい風格に満ちて見えました。
昨年このレース、【ブラボーデイジー】にクビ差及ばず2着と涙を呑みましたが、今回手綱を取るのは武豊騎手。
昨年はその【ブラボーデイジー】に騎乗して【ラヴェリータ】を負かしましたが、今年は強い味方です!!
2番人気は【ミラクルレジェンド】
小柄ながら、強い勝負根性で伸びて来てくれる馬。
前走の【ラヴェリータ】との叩き合いは、2着に敗れたとはいえ圧巻のパフォーマンスでした。
まだ4歳ですし、新興勢力としてどんどんパワーアップして欲しいですね。
今回のパートナーは、初コンビとなるクリスチャン・デムーロ騎手。
武豊騎手VS弟デムーロ騎手の対決も見所の1つです。
そして、3番人気が【ブラボーデイジー】。
昨年の女王でもあるし、芝・ダート共に堅実に走ってくれる実力派。
この、『TCK女王盃』上位3頭の戦いに注目が集まりました。
不良馬場の中、全馬勢いよくゲートを飛び出すと、まずは内枠から【ブラボーデイジー】がハナを奪います。2番手は、久しぶりに交流重賞に挑戦して来た【プレシャスジェムズ】が付けました。
【ラヴェリータ】は内5番手、【ミラクルレジェンド】は6番手という位置取り。
勝負所まで来ると、先に上がって行ったのは外にいた【ミラクルレジェンド】。【ラヴェリータ】はまだ内にいます。
直線先頭は【ブラボーデイジー】。馬体を併せて【プレシャスジェムズ】が食らいつきます。
外から【ミラクルレジェンド】が伸びて来て、2頭との差がグングン縮まった時、最内を突いて一気に伸びて来たのが【ラヴェリータ】。
ほとんど差がなく4頭並んでゴール板を駆け抜けました。
1着:【ラヴェリータ】
2着:【ブラボーデイジー】1/2
3着:【ミラクルレジェンド】クビ
4着:【プレシャスジェムズ】アタマ
激戦を制して、【ラヴェリータ】が1着。
武豊騎手
「最後はヒヤヒヤしました。
スタートしてからは、初めて乗る馬なんで様子見ながら行きました。
上手く内に入れられたけど、ペースが上がらなかったので外に出すタイミングがなかったです。
隣の馬と接触する場面もあったけど、折り合いもついてくれました。
内が開くんじゃないかと思って狙ってました。ステッキ1発ですごく反応してくれましたね。
今まで一緒のレースに騎乗していた印象の通りで、レースを理解しているし、最後はすごい切れる脚を使ってくれる馬。これからもっともっと活躍出来ると思います」
松元茂樹調教師
「本当に素晴らしい馬に巡り合うことが出来ました。
今まで不良馬場で結果が出ていなかったので心配してたんです。とにかくスタート上手く切って好位でと思ってました。
相手も走る馬ですし、結果を出してくれて良かったです。
この馬は心肺機能が優れているし、物事に動じない。特に女同士だと強いですね。
これからは牝馬路線を歩む予定です。
次走は『マリーンカップ』。大目標は、今年新設された『JBCレディスクラシック』ですね」
『TCK女王盃』『エンプレス杯』と、続けて接戦をもぎ取った【ラヴェリータ】。
改めて、この馬の強さを見せてもらいました。
そして、負けてしまってけれど、4着までは0,1秒差の大接戦ですからね。
新設重賞『JBCレディスクラシック』へ向けて、牝馬路線からも目が離せません。
地方競馬の総大将、船橋の【フリオーソ】が、東京競馬場で行われたGI『フェブラリーステークス』に出走しました。
1番人気は『JCD』を勝った【トランセンド】。
2番人気は『根岸ステークス』を制した【セイクリムズン】。
【フリオーソ】は差のない3番人気に支持されました。
パドックに登場した【フリオーソ】は、久しぶりの中央場所にも気負うことなく、堂々と歩いていました。
圧勝した『川崎記念』からマイナス1キロ。
筋肉が内側から張っていて、とてもいい状態に見えました。
東京1600メートルは、スタートが芝になっています。
【フリオーソ】にとっては、初めて経験するコース。
いつもはトップスタートから楽に先手を奪いますが、芝スタートのせいか全くダッシュがつかずに後方からの展開。
この時点で、「ダメだ...」と感じた方も多かったんじゃないでしょうか。
かくいう私もその一人。
直線を向いて、外からジワジワ伸びて来た時、祈るような気持ちで応援していましたが。
まさか、最後の最後でものすごい脚を使って、2着に追い込んで来るとは...。
【トランセンド】には届かなかったけれど、これまでの【フリオーソ】のイメージを覆す、強いレースを見せてくれました。
騎乗したミルコ・デムーロ騎手
「芝とダートの切れ目で戸惑っていました。
その後の流れで内の位置取りになってしまい、そこから外に出すのにロスがありました。
でも最後の1ハロンで馬が目覚めてくれて、素晴らしい脚を使ってくれましたね。
この馬にとってマイルは少し短いです。あと50メートルあったら...」
川島正行調教師
「芝ですべったって言ってたけど、最後はいい脚を見せてくれました。
これからまた、中央のレースにチャレンジしようと思います」
【メイセイオペラ】以来の勝利を掴むことは出来なかったけど、新たな強さを見せてくれた【フリオーソ】。
これからも、地方・中央問わずダート界の星として輝き続けて欲しいです☆
そして4日目。
この日は再び釜山慶南競馬場へ向かいます。
まずは恒例の...腹ごしらえ。
東横インから釜山駅前を通って徒歩5分。
釜山インモーテルの裏にある食堂へ。
井上オークス氏お勧めのテジクッパ(豚)屋さんです♪
スープが濃厚で、豚肉た~っぷりなんだけど、全然しつくこないんです!
ネギがいっぱい入ってるからなのかな。
中にご飯を入れて、かなりボリュームがありました。
そしておまけも充実~☆
おまけで付いてくるキムチにも、ハズレがありません。
お代わり自由だし、これで慣れてしまうと日本での食生活が辛くなりそうです...
満腹になったところで、競馬場へ出陣!
2日目と同じく、釜山駅から地下鉄に乗って、下端(ハダン)で下ります。
1番出口から無料バスに乗り込み、競馬場へ。2度目なので、迷うことはなかったです。
一応バスの運転手さんに、「キョンマジャン(競馬場)?」と聞くと、大きく頷いてくれました。
この日は日曜日。金曜日に行った時よりも多くのお客さんで賑わっていました。
何人いるのかわからないけど、ダートグレードの時くらい混み混みでしたよ。
昨年行った時にも書きましたが、直線は460メートル。
白熱した叩き合いを見ることが出来ます。
内田利雄騎手~
宮下瞳騎手~
そして、騎乗停止が明けた青木芳之騎手~
3人とも、キラキラ輝いていました☆
言葉や文化の違う国で仕事をするというのは本当に大変だと思いますが、楽しそうに仲間たちと話して、完全に打ち解けていましたよ。
そしてお昼は、売店で海苔巻きを買いました!
左半分がキムチ味、右半分がマヨネーズ味だったような...
韓国のりはごま油が利いていて、とっても美味しいです。
この日はソウルと相互発売があったのですが...なんと雪で途中から中止が決定。
釜山は快晴だったのに。
相互発売で間1時間あったのですが、ソウルが中止ということでスタートが早くなって、予定よりも早い時間にレースが終了しました。
この辺も日本では考えられないかも。
夕ご飯は長有(ジャンユ)にある、瞳さんお勧めのカムジャタン(じゃがいもの鍋)屋さんへ。
ここは前に来た時にも連れてきてもらって、私も大好きになりました♪
じゃがいももお肉も柔らかく、トロトロになってます。
これを、右側にあるたまねぎ入りポン酢に付けていただくので、本当にサッパリ!
いくらでも食べられちゃうんです。
最後の締めは、お鍋の中で焼き飯~♪
これがまた、出汁がたっぷり出ていて最高でした。
タクシーでホテルまで戻って、4日目終了。
5日目は早朝便で日本に帰りました。
4泊5日、釜山・済州島の旅。
競馬とグルメを満喫して、かなり充実した時間を過ごすことが出来ました!!
また行こうっと♪
まだまだ3日目。
プルン牧場で【メイセイオペラ】を拝んでから、人生初のポニー競馬へ。
韓国では、ソウル・釜山・ポニーの3競馬場を相互発売しています。
雪があちこちに残っていて、とっても寒かったんですが...
施設は新しく、かなりキレイでしたよ。
コースは1周1600メートル。
小柄なポニーちゃんたちが走るので、かなり広く感じました。
ポニー競馬の騎手免許は、ソウルや釜山で騎乗する免許とはまた別なんだそう。
サラブレッドよりも反動が小刻みで安定しませんから、騎乗するのも難しいんです。
女性ジョッキーも2人活躍していましたよ♪
キム・ジュへ騎手と
ナ・ユナ騎手。
思わず、パドックで声援を送ってしまいました。
2人とも、この日勝利を挙げたし、大活躍しているようです。
ポニーの大きさはまちまちですが、体高や産地でクラス分けが行われていました。
しかも、ハンデ戦になると、50キロ~63キロくらいまで差があるんです!
小さいポニーが63キロを背負って激走する姿は、感動ものでした。
リードポニーの方が大きいし...
身体は小さいポニーちゃんですが、賞金は釜山とそんなに変わらなくて、下のクラスでも日本円で40万円くらいでした。
相互発売もあるし、ファンもたくさんいて、かなり盛り上がっていましたよ。
ポニーたちの脚元を見てみると...
鉄履いてないっ!!!
削蹄(伸びた蹄を削る)はしてあるけど、装鉄(蹄鉄を装着する)はしてないんですね。ちょっとビックリ。
ゲートはというと...
サラブレッドたちと同じくらいのサイズで、扉だけ低くなってました。
だから、ゲートの中に引き入れた係りの方は、馬の横を通って後ろ扉を乗り越えてました。
サラブレッドでは考えられない行為に、これまたビックリ。
そして、3つ目のビックリはこちら!
わかりますか?
ゲートの置いてある場所が。。なんとなんと、1コーナーを入って完全にカーブしているところなんです!!
これって確実に内有利だし、スタートダッシュも難しいと思うんですが...
各馬なんなくコーナースタートをクリアして、技術の高さを見せてくれました。
気性はなかなか激しいようで、メンコやブリンカーを着けてたポニーも多かったです。
そして、素晴らしいファンサービスがありました!
写真の画面左下に、顔があるのわかりますか?
出走馬1頭1頭、調教師インタビューが場内に流れるんです!!
もちろんハングル語ですから、私には何を言ってるのかわかりませんが...
こういうサービスは本当にいいと思いましたね。
なんだかんだでけっこう負けが込んでしまいましたが、人生初のポニー競馬を楽しむことが出来ました♪
この日の予定は済州島日帰りの旅。最終の飛行機で釜山に戻ります。
搭乗時間までのわずかな時間を使って、夕ご飯タイム☆
慌てて入ったお店でしたが、これまた大正解。
タラ料理専門店でした。
テグジョンゴル(タラの鍋)
大きくて肉厚なタラが一匹入っていて、かなりボリュームがありましたよ♪
マッコリとの相性も抜群で、満腹ほろ酔いで飛行機に乗り込みました。
時間的には慌しかったけど、済州島を満喫することが出来ました!!
~そして4日目、再び釜山慶南競馬場へと続く~
3日目。
早朝に金海空港を出発して、国内線で済州島へ。
先週大雪が降ってかなり寒かったそうですが、この日は気持ちのいい快晴でした♪
まず向かった先は...またもや腹ごしらえです。
【メイセイオペラ】や【ビワシンセイキ】がいる、プルン牧場の社長さんが連れて行ってくれました。
いただいたお料理は...
牡蠣た~っぷりのクルクッパ☆
そして、こちらも牡蠣が溢れそうなくらい入っている、ヘムルパジョン(海鮮チヂミ)。
熱々ピリ辛で最高でした~♪
済州島は、魚介類が豊富で新鮮。本当に美味しかったです。
そして、この旅のメインイベント、プルン牧場へ。
空港から、車で50分くらいのところにあります。
道の周りには、たくさんの雪が残っていたけれど...
種牡馬として頑張っている、【メイセイオペラ】に会うことが出来ました!
現役時代はテレビを見ながらの応援でしたから、生の姿は初でした。
もう本当に元気いっぱいで、雪の中を駆け回っていましたよ。
鼻に雪をくっつけて、お茶目な【メイセイオペラ】サマです。
今でも神々しいオーラを放っていて、力が漲っているようでした。
元気な姿を見ることが出来て、本当によかったです。
同じくプルン牧場で種牡馬生活している、【ビワシンセイキ】。
こちらもかなり元気いっぱい。
雪の中で跳ねまくったあと、今度はゴロリン~
自由気ままな感じでしたよ。
しかも【ビワシンセイキ】産駒が、昨年の釜山慶南競馬場の年度代表馬に輝いたんですって☆
2頭とも、日本とはまた一味違う済州島の中で、快適な種牡馬生活を過ごしているようでした。
憧れの馬に会うことが出来て、胸いっぱい。
幸せな気分で、ポニー競馬へと向かったのでした。
~其の参につづく~