5月9日、高知競馬場で『第2回福永洋一記念』が行われました!
レース前の記者会見は、「福永洋一メモリアル展」を開催しているイベントスペースで行われ、福永親子で写真撮影。
ちなみにこのメモリアル展は、5月28日まで(高知けいば開催日のみ)です。
そして、福永騎手提供のチャリティーオークションや、川田騎手を交えてのトークショーもありました。
昨年、佐賀で川田騎手がイベントをした時には福永騎手が駆けつけ、今回は川田騎手が協力。
お2人の絆の強さを見せてくれました。
レースは6番人気の【イーグルビスティー】が、4コーナー先頭から押し切って勝利☆
騎乗した郷間勇太騎手にとって、嬉しい重賞初制覇となりました!
管理する田中守調教師は、昨年の【フサイチバルドル】に続いて、2年連続のV。
1番人気【フサイチバルドル】は残念ながら4着でしたが、道中一度は馬群に沈んだかと思いきや、直線もう一度盛り返して4着に突っ込んで来た辺りはさすがでした。
祐一騎手が、洋一さんの車椅子を押しながら表彰台に現れると、「おかえり~」という声援が。
洋一さんは、笑顔でファンに手を振っていましたよ。
私の目には、昨年よりもリラックスして楽しんでいるように見えました。
花束を受け取って、こぼれるような笑顔を見せてくれました。
表彰式の最後には、【イーグルビスティー】の関係者たちと記念撮影。
とても穏やかで、温かい空気に包まれていました。
退場する時には、「来年も来いよ~」という声が。
祐一騎手も色々なことを考え、アンケートも行って、よりファンが喜ぶ『福永洋一記念』にしたいと話していました。
これから、毎年進化して行きそうですね。
第3回は、どんな『福永洋一記念』になるのか、今から楽しみです。
園田でのチャリティーオークション、私は5日に参加して来ましたが、熱く熱く盛り上がって来ました!!
特に高額落札となったのは、アパパネの調教ゼッケンと、やまさき先生の原画。
MCとして参加させてもらった私も、どなたが落札するのかドキドキでした~。
白熱したバトルが繰り広げられ、ゼッケン20万円、原画10万円での落札となりました。
他のグッズも軒並み高値がついて、2日間の落札総額は、721,000円!
グッズを提供してくれた関係者のみなさん、オークションに参加して下さったみなさん、本当にありがとうございました。
集まったお金は、兵庫県を通じて被災地に送られます。
そして、チャリティーTシャツも完売となりました!
1日100枚ずつ販売していて、5日に完全完売。
私は赤をチョイスしましたが、他にも白・青・グレーがありました。
デザインもお洒落だし1000円だし、他のカラーも欲しかったです。
もっともっと販売して欲しいという声が、たくさん上がっていました。
レースの後には、ジョッキーたちによる募金活動。
多くのジョッキーが参加して、募金を呼びかけました。
ファンの方の中には、お目当てのジョッキーを見つけて募金の梯子をしている方もいらっしゃいましたよ。
関係者とファンの触れ合いにも繋がる募金活動。
連日各地の競馬場で行われている様子は、とても素敵で、頼もしいです。
この日行われた『兵庫大賞典』では、園田の新帝王が誕生しました!
【アルドラゴン】【ベストタイザン】など、これまで園田を引っ張って来た王者を下して、【レッドゾーン】が勝利。
しかも、持ったまま先頭に立つ強いレースぶり。
今後のさらなる活躍を期待しています。
それにしても...
一度は騎手を引退し、昨年36歳で再び騎手デビューを果たした松浦政弘騎手、大活躍してますね。
佐賀『ル・プランタン賞』を【マンボビーン】で圧勝し、今度は地元園田での完勝劇。
野田調教師とのコンビで、全国を席巻しそうな勢いです☆
博多で1泊して、2日目。一路佐賀競馬場を目指します。
博多駅から鹿児島本線で約30分、鳥栖(とす)駅へ。あとは車で15分、辿り着いた佐賀競馬場!
緑がのどかでほのぼのした感じ。
雰囲気的に、山陽オートと似てますよね。
何度来ても見慣れないのが、右回りのパドック。
なぜ佐賀だけが右回りパドックになったのか、諸説ありますが...初めて遠征に来た厩務員さんは、皆さん引きづらそう。
これも、佐賀独特の文化です。
まずはこの日のメイン、『ル・プランタン賞』直前ジョッキーコメントを聞いて回り、腹ペコになったので、正門入って右にある食堂へ。
龍ラーメンの、とんこつラーメン。
シンプルでいて、濃厚スープがとても美味しかったです。
特に、おばちゃん手作りのにんにくチップが絶妙でした!
このあとインタビューするから、にんにくはNGって言ったんですけど、「おばちゃんのにんにくチップは臭わないから!」と押し切られて食べたんですが。。
本当ににんにく臭が全くありませんでした!さすが手作り☆
佐賀といえば...リーディング独走中の山口勲騎手。
昨年は、地方全国リーディング第1位と大活躍でした。
山口騎手も、震災のニュースにとても心を痛めている様子。
「地震の時には荒尾でレース乗ってたけど、まさかここまで大変なことになるとは...。ニュースを見て、本当に驚きました。
自分たちに出来ることがあれば、力になりたいです。
被災地支援競走もやってるけど、もっと出来ることがあると思います。小倉に遠征に行った時も、JRAの人たちが支援活動していたし。
岩手競馬はよく知ってる仲間が多く、とても心配です。
みんなで頑張って、なんとか元気付けたいですね」
と話してくれました。
そして、荒尾リーディング・杉村一樹騎手も。
「僕たちに出来ることは少ないかもしれないけど...、出来ることは全部やりたいです。
岩手競馬は何度も乗りに行ってる場所だし、冬場は荒尾に遠征に来たりと交流が深いんです。
まだまだ大変な状況だとは思いますが、競馬が再開出来る日を信じてます。」
被災地の方々はもちろん、交流の深い岩手競馬のことも、皆さんとても心配していました。
この日のメインレース、『ル・プランタン賞』は、3歳牝馬たちによる、全国交流戦。
大井から【クイーンオブシー】
笠松から【タキノナアチャン】
兵庫から【リジョウクラウン】と【マンボビーン】
福山から【フレアリングマリー】
の5頭が参戦し、迎え撃つ九州勢7頭、全12頭によって戦いが行われました。
1番人気は2,4倍で兵庫の【マンボビーン】。
前走の福山『若草賞』では、スタートで後手を踏んでしまい、早めに追い上げるも【リジョウクラウン】に差されて2着。
人馬ともに初見参の佐賀で、1番人気に支持されました。
2番人気は佐賀の【ヒシダイアナ】。
『若草賞』では、【リジョウクラウン】【マンボビーン】の兵庫勢2頭に遅れを取りましたが、地元の利を生かして巻き返しを狙います。
3番人気は『若草賞』を制した【リジョウクラウン】。
こちらも人馬ともに初の佐賀。
竹村騎手にとっては、騎手デビュー10年にしてようやく出会えた運命の馬。
「この馬と一緒に成長していきたい」という熱い気持ちが、ヒシヒシと伝わってきました。
4番人気は、キングシャーク騎乗の【リリー】。
この4頭が人気を集めました。
レースは、好スタートから【リリー】と【タキノナアチャン】が飛び出してのハナ争いも、【リリー】が主張して先頭へ。
【クイーンオブシー】が好位に付けて、人気の【ヒシダイアナ】【マンボビーン】【リジョウクラウン】は後方から。
2周目に入ると、【クイーンオブシー】がじわっとポジションを上げて来ますが、3コーナー手前から一気に馬なりで上がって来たのが【マンボビーン】。
4コーナーでは馬なりのまま先頭の【リリー】に並びかけ、直線突き放すという強い競馬で完勝。
2着は逃げて粘った【リリー】、3着は追い上げた【ヒシダイアナ】でした。
勝った【マンボビーン】は、これで重賞2勝目。
野田学調教師は、
「福山では途中から一気に行き過ぎて差されたけど、今日は強いレースしてくれましたね。
デビュー当時は前に行くレースをしてたんですけど、前向き過ぎるところがあるんで、調教で抑える練習をして来ました。やっとそれが報われた気がします。
このあとは、5月19日の園田『のじぎく賞』を使う予定です。」
松浦政宏騎手は、
「腕が痺れました...。最初は上手く折り合いついたけど、スタンド前で外から他の馬が上がって行ったらガツンとハミ取ってね。
それにしても強かったです。
前回上がりのレースを経験したことが活きましたね。
スタートは前走よりは出たけど、思うほど前に行かなかったです。脚をタメた方がいい脚使ってくれますね。
初めての佐賀のコースも乗りやすかった、というか、とにかく馬が強かったです。
僕にとって、この馬と出会えたことはすごく有難いですね。これから一緒に成長していけたら」
松浦騎手は、一度騎手免許を返上して、競馬以外のお仕事をしていたんです。
昨年秋の再デビュー前にインタビューしてますので、よかったら読んでみて下さい。
36歳、再デビュー!
野田先生のお声がけで、再び騎手として返り咲いた今、【マンボビーン】と共に、さらなる活躍を期待してます。
発走が迫ってきた『ル・プランタン賞』の直前コメントお伝えします!
まずはキングシャークこと鮫島克也騎手。地元期待の【リリー】に騎乗。
「前走は古馬相手に頑張ってくれましたね。1頭テンが速いのがいたので、練習もかねて2番手に行きました。問題はないけど、反応は逃げた方がいいかな。
4戦乗せてもらって、だんだん辛抱出来るようになってますよ。
この中間も順調だし、速いとこも2本行ってるから。
砂被ったことないから、今日も2番手までには行きたいと思ってます」
続いては九州リーディング・山口勲騎手。【ヒシダイアナ】に騎乗。
「前走福山でのレースは、前に行く馬が多いと思ったけど、ちょっと控え過ぎました。展開に泣いた感じです。
輸送競馬だったから、身体が減ってる印象あったので、この中間は回復させることに重点を置きました。本音を言えば、もう少し期間が欲しかったですね。
ただ、地元なら競馬しやすいし、前がやり合う可能性もあるので、巻き返しのチャンスはあると思います」
そして、人馬ともに初の佐賀登場。福山の【フレアリングマリー】騎乗、周藤直樹騎手。
「さっき馬に会って来ましたが、いつもの雰囲気でした。
ここ使えるかギリギリまでわからなかったけど、使うつもりで調教して来ました。
けっこう攻めたんですけど、よく耐えてくれましたね。
最初の印象より、使いながら1戦ごとに良くなってくれてます。少しずつ色んなこと覚えてくれる、とても賢い馬なんです。
普段はおこりんぼうなとこあるんですけど、乗ると本当に賢いですね。
このメンバーとは一緒に走ったことないので、どこまでやれるか楽しみです。
挑戦者ですが、勝ちに行くレースをします!」
続いても遠征組。
まずは【マンボビーン】騎乗の松浦騎手。
「前走は後ろからになってしまったので...。ゲートは出る時と出ない時があるんですよ。
どっちかっていったらタメて行った方がいいんで、今日もゲート次第ですね。
人馬ともに佐賀は初めてですが、馬の力は信じてるんで、あとは流れ。気持ちよく走らせてあげたいです。」
同じく兵庫【リジョウクラウン】騎乗の竹村騎手。
「前走は上手く行きましたね。
思い切った騎乗が出来たし、図太い馬なんで早めに追い出しました。
エンジン掛かってからは、しっかり伸びてくれました。
馬も僕も佐賀は初ですが、遠征でも結果出してるので問題ないです。
今回も追い上げる形になると思うんで、どこまで届くかですね。」
笠松【タキノナアチャン】騎乗、吉井騎手。
「転入初戦の時に乗せてもらって以来なので、ずいぶんイメージが変わりましたね。
距離がちょっと長いかなとは思いますが、行ければ思い切って行こうと思ってます。」
左から、吉井騎手・竹村騎手・松浦騎手
さぁどんなレースが見られるでしょうか♪
発走は、16:40です!
まずは1日目。
羽田に着くと、いきなり機材不備により飛行機が欠航になってしまい、どうしたもんかと思ったけれど...
福岡空港行きから北九州空港行きに振り替えてもらって、空港からは約1時間バスに揺られて小倉、鹿児島本線で下関、山陽本線で埴生(はぶ)に到着。
出発から6時間、たどり着いた山陽オート!
埴生駅に下り立つと、いきなりエンジン音が聞こえて来ました!
振り向くと、山陽オートがかなり間近に。
駅直結の入り口から歩いて2分。
かなり長い階段(エスカレーターも有り)を上り、小高い山の中腹にある感じです。
緑に囲まれて、とてものどかな雰囲気の中、選手がピットに登場すると、大きなエンジン音が響いて、そのギャップがとても対照的。
エンジン音が聞こえると、胸が高鳴りますね。
選手たちがいるロッカールームにも入れていただきました。
山陽支部長、田方秀和(たがたひでかず)選手のロッカーです。
レース前に、エンジンを微調整中。
今回はかなり開催が開いて、気候も暖かくなったので、調整に苦しんでいる選手も多かったそう。
ちなみに、田方選手の後ろで漫画を読みながらリラックスしているのは、我らが伊勢崎の大スター・高橋貢(たかはしみつぐ)選手です。
高橋選手と田方選手は22期の同期生。
遠征選手は、地元の同期のロッカーを借りることが多いそうですよ。
競馬は毎年新しい期がデビューしますが、オートはもっと間隔が開いていて、2年に1回の時もあれば4年に1回の時もあるそう。
バイクを整備する時や情報交換などで、横のつながりもとても大切。同期の絆というのは、かなり深い印象でした。
もう1つ印象的だったのが、レースが終わるたびにほぼ全員の選手が集まって、選手を迎えること。
最初、ジャージ姿の選手たちが集まって来た時は、男子校の体育の時間の雰囲気がして、何が始まるんだろう...と、初めて見る光景にドキドキしてたら。
それぞれ、自分の所属するレース場の選手を迎えるんですね。
勝った選手は拍手で迎えてました。
同期はもちろん、所属場の絆もかなり大切にしていましたよ。
たくさんの選手にお話を伺うことが出来たので、それはまた帰ったらアップしますね。
こちらは誘導馬ならぬ、誘導バイクの凛ちゃん。
なま足が眩しいですっ!!
前のレースが終わって選手たちが退場すると、同時に凛ちゃんの誘導に従って、次のレースに出場する選手たちが登場します。
そして、車券検討に大切な、試走をするわけです。
ここは試走までに待機する場所。
一人ずつ、エンジン吹かしながら出発する姿が、すごくかっこよかったです!!
最終日の今日は、優勝戦でした。メンバーはこちら。
前列左から、【山陽・人見剛志選手】【山陽・松尾啓史選手】【飯塚・濱野淳選手】【山陽・佐々木啓選手】
後列左から、【浜松・伊藤信夫選手】【飯塚・丹村飛竜選手】【船橋・池田政和選手】【伊勢崎・高橋貢選手】
公営競技で唯一距離ハンデがあるオートですが、この日の優勝戦は実力が拮抗していて同じ位置からのスタート。
1枠の人見剛志(ひとみたけし)選手が飛び出して、なんとそのまま逃げ切りゴール!
人見選手はこの4日間開催、すべて1着という完全優勝でした。
ちなみに、高橋選手は5周目を終えたところでチェーンが外れるというアクシデントに見舞われてしまい、残念な結果に。。
表彰式は、カッコよくバイクで登場☆
コースを1周して、フェンス越しに声援を送るファン一人一人に手を振って応えていました。
中にはクラッカーを鳴らすファンも。
地元・山陽所属の人見選手の優勝に、ファンの方たちの喜びも大きかったようです。
表彰式が終わって、退場する時にももう1度ファンに丁寧に手を振っていました。
ロッカールームに戻った人見選手にインタビュー。
:おめでとうございます!
「ありがとうございます!いや~まだ真っ白ですね。実感湧かないです。
今節はエンジンがとにかくよかったので、スタートもコーナーも持ってってくれた感じですね。助かりました。」
:エンジンの調整が上手くいったと?
「調整というか、天候に合ったんですね。今回は久しぶりだったし、すごく暖かくなったから、上の選手でもかなり苦労してる人もいました。
僕の場合は天候に合ったことが1番です。」
:レースは逃げ切り勝ちでしたね。
「逃げ切りの展開しかないと思ってたんで、スタートに全神経を集中してました。どうやって切ったか覚えてないけど。
走りながら考えるのは無理だし、毎コーナーいつもいっぱいいっぱいでしたよ。」
:初日からすべて1着の完全優勝です。
「優勝も久しぶりだし、完全優勝は記憶ないくらい前ですね...。
地元で勝てて本当に嬉しいです。」
:ファンの方もすごく喜んでいましたね。クラッカーを鳴らした方も。
「もう、抱きつきたくなりましたよ。ファンの応援あってこそですから、すごく有り難いです。」
:震災からの復活開催で優勝したことも大きいんじゃないですか?
「そうですね。やっとオートが再開出来ました。
いろいろ募金活動や支援活動に参加させてもらってましたが、みんなの頑張りで1日も早い復興を目指したい。
オートを通して、自分たちなりに表現して行きたいです。」
やはり地元で勝ったこと、そしてかなりの豪華メンバーの中で優勝したことがとても大きかったようです。
人見選手の、謙虚でお茶目な一面が見えるインタビューでした!
では、1日目のレポはこの辺で。
明日は佐賀・『ル・プランタン賞』です!!!