3日目は香港国際競走当日です。
シャティン競馬場はかなり華やかで混み混みでした。
お出迎えしてくれた、ターフィーくんもどき☆
ノリノリでポーズをとってくれました♪
どう見ても耳が馬じゃないけどね。
国際競走第1弾は、『香港ヴァーズ』。
日本からは【トレイルブレイザー】が出走しました。
スタートで後手を踏んでしまい、後方からの競馬に。
4コーナーから直線にかけて前がちょっと詰まりながらも、追い上げて6着でした。
池江泰寿調教師
「行きっぷりがいつもと違いましたね。自分のレースを全くさせてもらえなかったです」
安藤勝己騎手
「スタートでミスってしまい、思ってたレースが出来ませんでした。
芝目も気になって...。最内は逆目になってるみたいで、その辺り日本と違いますね。
みんないいところ通りたいから、4コーナー窮屈になる場面もありました。
結局外へ出すことになって、そこから伸びて頑張ってくれました」
初めての海外遠征でしたが、中間も順調に過ごしたとのこと。
レースでは自分の競馬が出来ず残念でしたが、この秋大きな成長を見せてくれた【トレイルブレイザー】ですから、この経験を糧にさらなる飛躍に期待したいですね。
続いては『香港スプリント』。
【カレンチャン】と、【パドトロワ】が出走しました。
レースは【パドトロワ】が内から逃げて、【カレンチャン】は好位追走。
4コーナーを回った辺りで【パドトロワ】は一杯、【カレンチャン】は踏ん張って5着という成績でした。
【カレンチャン】【パドトロワ】【アパパネ】の3頭は、空港で機材トラブルが発生し、15時間も缶詰になってしまったそうです。
検疫の関係で、最初に積んだ水とごはんしか与えることが許されず、その後の調整に大きく影響しました。
そんな状況から、体調を整えての出走。海外遠征はいろんな試練が待っているものですね。
カレンチャン:池添謙一騎手
「飛行機トラブルの影響で大幅に体が減ってしまって、戻って来た中でのレースでした。よくここまで頑張ってくれましたよ。スピードも十分通用することがわかったし、来年はもっと良くなる馬。また挑戦したいですね。
少し悔しいのは、勝った馬(ラッキーナイン)はスプリンターズで負かした馬なので...。あの時と同じような最高の状態だったら、もっとやれてたと思います」
パドトロワ:安藤勝己騎手
「本当は外2,3番手がいいんだけど、内枠だから思い切って行きました。ただ、馬を怖がるところがあるから、4コーナーで隣の馬が少し前に出たら頭を上げて止めてしまった。能力的にはこんなもんじゃないんだけど...」
そして『香港マイル』に出走した【アパパネ】。
パドックに現れた時、日本にいる時と同じように、唇をパクパクさせて遊んでいる姿がとても印象的でした。
やっぱり【アパパネ】さんは、どこにいっても変わらないですね。
レースでは、道中のいきっぷりは良かったのに、最後の伸びが全くみられず...
国枝栄調教師
「残念ですね。雰囲気良かったし、スムーズにレース出来たんだけど、これならっていう手ごたえだったけどそこから全然でした。
能力発揮してない感じですね。
直線の入りで競り負けたというのがあるし、体というか気持ちの問題なのかな。
府中牝馬の時と同じでしたね...」
残念ながら持っている能力を発揮出来なかった日本馬たち。
関係者たちも悔しそうな表情を滲ませていました。
でも、強い馬たちと戦って負けて、それを乗り越えてさらにパワーアップする姿を何度も見て来ました。
この挑戦が、4頭のさらなる飛躍に繋がると、私は信じています。
レースの後は、花火が打ち上げられました!
華やかに夜空を彩る花火を眺めて、3日目終了。
4日目は朝早い便で帰国するため、旅の楽しみはここでおしまい。
3泊4日、あっ!という間の時間でしたが、香港&マカオを満喫出来ました。
特に印象深かったのは、やっぱりマカオですね。
あの潔い考え方というか、地元密着型なのがとても羨ましい...
地方競馬も、もっともっと地元と連携する方法を模索していかなければ...と強く感じさせてくれた旅でした。
先週の金曜日から3泊4日で、香港&マカオへ行って来ました!
香港へ行くのは、2008年の香港ダービーを見に行って以来、マカオは初めてです。
まずは1日目。
出発便がいきなり遅れて、香港に着いたのは22時過ぎ。そこからなんだかんだでホテルに着いた時には0時を回っていたので、おとなしく眠りにつきました。
香港はけっこう暖かいと聞いていたのですが...前日から珍しく冷え込んだため、かなり寒かったです。
ダウン持っていけばよかった...
2日目。この日は1日マカオ満喫デイです☆
香港からフェリーでマカオへ。
とにかくフェリーはめちゃ混みでした。ほとんど中国人の方々です。
約1時間でマカオに到着。
イギリス領だった香港と、ポルトガル領だったマカオ。
東洋と西洋の文化が混じり合っている...という共通点はありますが、現在も法律や通貨など、違うところがたくさんあります。
こちらは世界遺産の聖ポール天主堂跡
本堂の部分はすべて焼けてしまったそうです。
面白いのは、キリスト像やマリア像と一緒に、こまいぬがいること。
まさに、西洋と東洋の融合ですね。
そして、聖ポール天主堂のすぐ裏には、同じく世界遺産である道教の建物もあります。
シンガポールもそうですが、別々の宗教が隣同士で仲良く繁栄出来るというのは、大きな特徴の1つですね。
世界遺産を見た後は、セドナ広場にあるレストランでランチ♪
飲茶を中心としたコースをいただきました!
どれもとても美味しいし、こんなに食べられません!ってくらい出てきます。
一番のお気に入りは、から揚げでした。多分、鶏だと思うんだけど、日本にはちょっとない感じの味でした。
触感が、軟骨のから揚げみたいな感じ。鶏じゃなかったらどうしよ...
お腹を満たして、いよいよギャンブルタイムです♪
マカオには、36個のカジノと、競馬場、ドッグレースが1つずつあって、計38個のギャンブル場があります。
ガイドさん曰く、「マカオでは、お金で買えないものはない」というほど、徹底した考え方を持っていて、歩きたばこもポイ捨てもOK。
日本とは、かなり考え方が違うようです。
まずはタイパ競馬場。
地方の競馬場っぽい...と聞いていましたが、一番雰囲気が近いのは福島競馬場じゃないかな。
外が芝コースで、内側がダートコース。
1周1600mありますが、とにかく横幅が狭い!
ここまで横幅のないコースを見たことない!と思ったけど、調べてみたら、芝28m・ダート21mでした。
今一番小さいコースと言われる福山が、18m~25mだから、見た目の印象だけでそんなに狭くはないようですね。
スタンドが広いから、余計にコースが狭く見えるのかな。
広くて人がいません!!
みんなカジノが大好きなようで...競馬はあまり人気がないそうです。。
でも、レース自体はかなり白熱していたし、レベルの高いジョッキーもいました。
1つ気になったのは...
馬たちが、みんなパシュファイヤーをしていること。
全馬ですよ?!
私が見ることが出来た2レース、本当に全馬つけていました。
どの馬も目を見ることが出来ないというのは、ちょっと異様な雰囲気です。
韓国の競馬もパシュ率高いけど、それでも全馬ということはありません。
みんな視界が狭くて危なくないのかな...と思ったりしました。
でも、綺麗できゅっとまとまってて、とても雰囲気のいい競馬場でした♪
続いてはカジノへ。
マカオで一番大きなカジノ、ベネチアンホテルへ行きました。
ここは東京ドーム1個分の敷地に、ぎっしりとカジノが並んでいます。
撮影禁止なので写真はありませんが...もんのすごい熱気!
人も多いし熱気もすごいしで、ちょっと息苦しいほどです。
ここでドカンと一発当てて大金持ちになったり、ものすご~く負けてひもじくなったりするわけですね。
ちなみにベネチアンホテルは約1兆円の資金をかけて作られましたが、なんと約8か月ですべて回収しちゃったそう!
マカオでは、カジノの売り上げの純利益が、1日で37億円も出るんですって!!
純利益37億円ですよ?!
経費も光熱費も人件費もすべて引いて、これだけ残るなんて...
そりゃバブル景気になりますわな。
カジノって、めちゃめちゃ儲かるんですね。。
街全体がすべてカジノを中心に回っていて、観光客に来てもらうためにみんなで協力して治安を良くして、とにかく観光客に楽しんでもらおうという意思が明確に見えました。
全く同じではないけれど、地方競馬も習う部分はあると感じます。
特に地域との結びつきは強いなと思いました。
夜は香港に戻って広東料理。
油っぽ過ぎないし、日本人好みというか私好みの味付けで、とても美味しかったです♪
2日目は、いろいろ見て回って勉強になった一日でした。
そして第4戦の『デメテル賞』。
岩永騎手が積極的に逃げて、山本騎手が追いかけて2番手。
少し離れて、皆川騎手・別府騎手が続きます。
前2頭が飛ばす展開を、別府騎手がじわっと追い上げて4コーナーで射程圏内に。
直線力強く抜け出して、今回のLJS初勝利☆
今回はなかなか思うような成績を出せなかった別府騎手ですが、快心の勝利に、
「やっと勝てた~」
と、いつもの笑顔を見せてくれました。
中団から追い上げて直線きっちり差し切るという、まさに王道の競馬を見せてくれましたね。
2着は逃げて粘った岩永騎手。
地元荒尾で勝利を挙げたいという気持ちが強かったので、レース後はかなり悔しそうな表情をしていました。
そして3着は、積極的に勝ちに行く競馬を見せた山本茜騎手。
~デメテル賞~
1着:別府真衣騎手
2着:岩永千明騎手
3着:山本茜騎手
4着:皆川麻由美騎手
5着:増沢由貴子騎手
6着:下村瑠衣騎手
ということで、荒尾ラウンドの成績は...
1位:増沢由貴子騎手 25P
2位:別府真衣騎手 23P
3位:岩永千明騎手 22P
4位:皆川麻由美騎手 22P
5位:山本茜騎手 20P
6位:下村瑠衣騎手 8P
そして、ここまでの総合ポイントは...
1位:増沢由貴子騎手 50P
2位:岩永千明騎手 47P
3位:別府真衣騎手 45P
4位:山本茜騎手 43P
5位:皆川麻由美騎手 37P
6位:下村瑠衣騎手 18P
上位大接戦となっています!
最終戦は、19日の福山ラウンド。
LJS開催は初めてですから、何が起こるかわかりません。
女子たちの熱い戦い、ぜひお楽しみに♪
表彰式の前には、武豊騎手とバレットの吉井愼一さんとのトークショーをさせていただきました。
実は、夏頃に杉村一樹騎手が、「ぜひ武騎手に荒尾に来ていただきたい」というお話をしていたそうで、今回のタイミングで武騎手から来場したいと言ってくれたそうなんです。
交流戦での騎乗もあり、レースとトークで盛り上げてくれました♪
トークショー後、たくさんのファンに囲まれる武騎手。
どこにいらっしゃるかわかりますか?
とにかく大フィーバーで、もんのすごい人でした。
LJS後にも、レディースたちとパチリ☆
「こういうレースをすることで、女性ジョッキーの存在も認知されるし、彼女たちを見て、自分もジョッキーを目指したい!って思う子供たちも出てくると思います。
今日間近でレースを見たけど、女性同士かなり迫力がありますね。
特に第3戦のゴール前はすごかった!バチバチですね。
僕も乗りたかったけど、ダメか...(笑)」
スーパースター武豊騎手の登場で、熱い熱気に包まれた一日でした。
そして...
未来のジョッキー、騎手候補生の小山紗知伽ちゃん。
荒尾でデビュー出来ないのは残念ですが、佐賀所属になることが決まりました。
レディースたちの熱い戦いを見て、
「私も早く先輩たちのように乗りたいです!!」
と、瞳をキラキラさせていました☆
荒尾競馬は23日で廃止になってしまいますが...
本当に残念で残念で仕方ないですが...
荒尾が育んだ関係者たちによって、その想いはこれからも受け継がれていきます!
荒尾ラウンド、例年以上にかなり盛り上がりました♪
レース前には、武豊騎手も交えての撮影会。
天気も良くて、みんなの笑顔が眩しかったです☆
この日はLJS以外にも、2つのJRA交流競走が組まれました。
第7レースの『シーサイドカップ』には、武豊騎手が騎乗。
その効果は絶大で、階段まで人人人!!!
あんなに人が集まったのは見たことない!と荒尾関係者に言わしめるほどの人気ぶりでした。
同じく7レースには、調教助手に転身した西原玲奈ちゃんが登場!
騎手の頃とはまた違う凛々しいスーツ姿で、【メイショウヘイハチ】と共にパドックを回ってました。
そして、レースではその【メイショウヘイハチ】が、力強い走りで快勝!!
騎乗した丸田恭介騎手は初の荒尾でいきなり勝利☆
「僕、何もしてないですけど(笑)」
というくらい、強いレースでした!
笑顔が弾けてますね♪
馬主代理で表彰を受けた玲奈ちゃん。
騎手として荒尾で勝利して、調教助手としても勝利を挙げた女性ジョッキーは史上初!
新たな道でも玲奈ちゃんらしく輝いていますね。
そして本編LJS☆
第3戦の『アテナ賞』は、増沢由貴子騎手が勝利しました!!
先手を取ったのは別府騎手でしたが、下村騎手も譲らずに2コーナーから先頭へ。
向正面から中団にいた皆川騎手が上がって行くのにつられて、その前にいた増沢騎手も動き出します。
4コーナーから直線に入ると、増沢騎手VS皆川騎手の一騎打ち!!
かと思いきや、ゴール前一気に山本騎手と岩永騎手が追い込んで来て4頭の大接戦に。
増沢騎手がハナ差残って、4着までタイム差なしの激戦を制しました。
久しぶりの勝利に、
「超超嬉しい~!騎手を続けて来て本当によかった!!」
と、ゆっきースマイルが弾けました☆
2着は積極的に動いてレースを作った皆川麻由美騎手。
そして3着は、最後方から追い上げた山本茜騎手。
本当に腹の座った豪快な騎乗を見せてくれますね。
~第3戦アテナ賞~
1着:増沢由貴子騎手
2着:皆川麻由美騎手
3着:山本茜騎手
4着:岩永千明騎手
5着:下村瑠衣騎手
6着:別府真衣騎手
ということで、総合成績はこちらです!
1位:岩永千明騎手 25P
2位:増沢由貴子騎手 25P
3位:山本茜騎手 23P
4位:別府真衣騎手 22P
5位:皆川麻由美騎手 15P
6位:下村瑠衣騎手 10P
1位は同ポイントですが、2戦目の成績上位ということで岩永千明騎手!
「勝てて本当に嬉しいです。
サイレントステージは、同期の高松騎手が乗っていたので色々教えてもらいました。
1戦目が終わった後、内田利雄騎手にもアドバイスをもらいました。
荒尾所属としては、今回が最後のLJSです。
荒尾を背負って頑張ります!
1位で荒尾ラウンドを迎えられるので、この勢いで2連覇を目指します」
荒尾の話になると少し涙ぐみながら、この先の健闘を誓ってくれました。
昨年は大逆転で初優勝を手にした岩永騎手。
今年はこのまま逃げ切り優勝なるか、注目です!
2位は1位と同ポイントの増沢由貴子騎手。
「久しぶりのレースで不安もあったけど、まずまずのスタートが切れて良かったです。
どこかのレースでは絶対に勝ちたいですね。
この後まだ4戦あるので、気を引き締めて頑張ります」
とても8か月ぶりのレースとは思えなかった増沢騎手。
毎日何頭も調教を付けているし、しっかりとした騎乗技術の持ち主。
レース勘も鈍ることなく、2着3着と健闘を見せてくれました。
初優勝に向けて、この勢いで頑張って欲しいです!
3位は1戦目を完勝した山本茜騎手。
「昨年は自分らしい騎乗が出来なかったけど、今年は1戦目に勝つことが出来て、いいスタートが切れました。
荒尾ラウンド、福山ラウンドも、上位目指して頑張ります!」
山本騎手は、現在釜山で騎乗中。
前日もレースに騎乗して、当日の朝日本入り。
そして、すぐに釜山にトンボ返りという超ハードスケジュール。
もともと技術の高さには定評がありましたが、釜山での活躍で、さらにパワーアップした印象。
釜山遠征の期間も延長が認められたし、日本だけでなく、韓国でも大活躍を期待しています。
4位は別府真衣騎手。
「盛岡ラウンドは勝つことが出来なかったけど、ポイント差も少ないので、この後の逆転に賭けます。
昨年は大逆転されちゃったので...今年は真衣が逆転します!」
別府騎手は、韓国・ソウルで活躍中。
現在は乗り鞍がかなり増えて、勝ち星も伸ばしています。
山本騎手と同じように、日本を飛び出してさらにパワーアップ。
昨年は大逆転で悔しい想いをしましたから、今年は雪辱を期待しています。
5位は皆川麻由美騎手。
「地元だったのに、うちが一番破天荒な乗り方したんじゃないでしょうか(苦笑)。
まだまだ差は少ないので、優勝狙ってます!
もう優勝しか欲しくないですからっ」
地元のファンに、本当に愛されている皆川騎手。
騎手紹介で挨拶した時も、表彰式に登場した時も、大きな声援と大きな笑いが巻き起こっていました。
とにかくサービス精神旺盛で、笑顔を絶やさない皆川騎手。
後半にどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみです。
6位は初参戦となった、下村瑠衣騎手。
「初めてだったのですごく緊張したんですけど、あっという間の時間でした。
先輩たちも優しくて、楽しかったです。
結果は良くなかったけど、いい経験が出来ました。
荒尾と福山も楽しみです!」
若干18歳の下村騎手。
その可愛いアニメ声に、もうメロメロです♪
青森県出身の下村騎手は、なんと今回、ご両親や親族、お友達御一行がバスで応援に駆けつけました!
今年デビューしたばかりのニューフェイス。
今後どんな成長を見せてくれるでしょうか!
荒尾ラウンドは12月1日、最終決戦の福山ラウンドは12月19日です!!