10日(土)メインはA級二組による水沢1600m戦「江刺桜まつりレース」、10頭立て。実力伯仲のメンバーがそろい、波乱の目も十分に考えられる。
主軸に迷った末、シルクライムライトを指名する。水沢マイルで3度、馬券対象(4着以下)から外れたが、それぞれ理由がはっきり。2度の敗戦は出鼻を叩かれて先手を取れなかったため。もう一戦のトウケイニセイ記念はひとまず逃げたが、相手が相手。3コーナーで早々と交わされ、4コーナーでは7番手まで下がったが、それでも1秒差。結果的に7着ながら意外な粘りにちょっと驚いた。
前走もソフトパワーに4コーナーで交わされてしまい、失速するかと思ったが、0・3秒差3着。展開を考えれば上々の滑り出しだったといって言いだろう。
今回、同型を捜すとマイネベリンダ、クリスティラビット、ウィンエヴリー、そしていきなり先行策の戦法に出るメタモルキングなど予断を許さないメンバーだが、内枠3番枠を引き当てたのはラッキー。いつものスピードと粘りを発揮して逃げ切りのシーン。
ただ、シルクライムライトが他の馬にからまれ、ハイペースになれば主客はガラリ一変する。そこで展開有利となるのがコスモクルトゥーラだろう。
身上とするのは豪快なマクリ。前走も後方2番手に待機し、3コーナー手前からスパート。マルブツワイルドとの叩き合いに屈したが、2着を死守。昨シーズンの好調度をそのままキープした。
しかし弱点もある。決め手は間違いなくメンバー1、2の存在なのだが、ダートでは最後の詰めが甘く水沢1800m戦の1勝のみ。芝なら安心して見ていられるのだが、ダートでは突き抜けるまでできるかどうか。それに尽きる。
エクストラポイントは昨年6月に転入後、5戦3勝2着2回と快進撃。B1も楽々突破かと思ったが、その後の4戦は伸びを欠いて足踏みを続けていた。
レース内容を振り返ると疲れも出た印象もあり、その意味で冬期休養は間違いなくプラスに作用するはず。気分リフレッシュできたか好、凡走のカギはそれに尽きる。
メタモルキングは好調サイクルに入ると好勝負の連続。シーズン終盤は凡走の連続だったが、降格した前走を4着にまとめた。レースぶりは後方待機策を採り、試し試しの印象。ひと叩きされた今回、アッと言わせる激走まで考えておきたい。
ソノマンマは園田2勝、南関東0勝C2から転入。当初、B2へ編入し3戦2着2回3着1回と安定した取り口を披露。しかし真骨頂は芝に替わってから。
芝で2連勝マーク後、オープン・桂樹杯へ強気の挑戦。そこでも3着に食い込み、秘めた適性を存分に披露した。またダートでもソコソコの結果を出し、ネックは久々の実戦。
あとは鞍上が小林騎手に戻ったエーシンスローインも押さえが必要。
◎(3)シルクライムライト
○(7)コスモクルトゥーラ
▲(10)エクストラポイント
△(1)メタモルキング
△(2)ソノマンマ
△(9)エーシンスローイン
3連単は3、7の1、2着折り返しから10、1を厚め。あとは2、9を3着押さえ少々
馬複は 3-7、3-10、1-3、2-3
<お奨めの1頭>
8レース トーホウドロン
4連闘となるが、再転入後はすべて完勝。走破タイムもここでは抜けており、もう一丁いける
4月3日から岩手競馬の新シーズンがスタート。それと同時に5重勝単勝式「オッズパークLOTO」の発売も始まりました。
初日は的中一口で348,340円の払い戻し、2日目は的中0で186,861円のキャリーオーバー。私も早速挑んでいますが、当たりませんです(当たり前)。
この3日間はメインレースの軸が鉄板という感じで、その馬が入っていない組み合わせは正直、買い目を確認した時点で力が抜けてしまいます。
でもですね、34万円の配当って、そりゃあ5重勝の100万200万当たり前!っていう配当額からすれば安く感じますが、今までの基準で見ればなかなかの好配当ですからね。なんにせよ1度くらいは当ててみたいものです。
月曜のメインレースは3歳牝馬のあやめ賞です。このレースは19日に行われる重賞「留守杯日高賞」のトライアルで、ここの1・2着馬に出走権が与えられます。
今年は留守杯日高賞の日程が早くなったためにあやめ賞が事実上最初にして最後の前哨戦となりました。このレースでの結果が次戦の結果にもほぼ直結するだろうだけに、各馬の仕上がり具合、そしてレースぶりには良く注意をしておきたいもの。
11頭立てとなりましたがここまでの実績では事実上の「1対10」。その「1」となるのが(3)ダイメイジュエリーです。
昨年、ホッカイドウ競馬から移籍してきて3戦3勝、うち2勝は特別戦。転入時期もあって2歳重賞には登場しませんでしたが、牝馬ながら牡馬をも破って特別を勝った実力は牡牝併せてトップレベルと見ていいでしょう。
岩手では3戦という事で今回のライバルにもまだ対戦していない馬は少なからずいますが、それぞれの馬同士の対戦成績を比較していけばダイメイジュエリー優位は明白。
課題はシーズン初戦となる点でしょう。この馬は決して気が悪いわけではないのですが、直線の攻防では必ずといっていいほどヨレてみたり隣の馬にくっつこうとしたり、ちょっと鞍上の手を焼かせるようなシーンを見せていました。それがシーズン初戦で悪い方に出ないかどうか?力量的には、それでも勝てる相手ばかりだと思うのですが、いくばくかの注意というか用心はした方がいいかもしれません。
もし逆転できるとしたら、それはやはり(1)ダンストンルティーだろう、という事になるでしょう。
圧勝したり大敗したりあてにしづらい所はありますが、ダークライ以下を破った知床賞は光りますし、まずまず無難にこなせた前走からはシーズンインも順調そう。マイルに不安が無さそうな点も有利。
あとはもうどっこいどっこい。プリンセスカップでダイメイジュエリーの2着だった(7)ヒバリエクスプレスは現状マイルに不安あり。すんなり行ければいいとして、ここでは隣に絶対先行したい馬がいるだけに展開面にも難が。
再転入となった(4)リュウノオパールは、成長分を考慮すればもう少しやれてもいい計算。昨秋の走りと距離伸びての良さで(8)カヌマホープという手も考えますが、しかしあまりにも未知数。1着、2着は絞れるとして、それ以下は「全部!」といいたくなるほど、よく言って僅差、悪く言えば決め手のないメンバーです。
★買い目
馬単 (3)→(1)、(3)→(7)、(3)→(4)、(3)→(8)
4日(日)メインは3歳特別「スプリングカップ」(水沢1600m)。毎年、岩手クラシック戦線はスプリングカップから始動。牡馬戦線は阿久利黒賞(5月2日)→岩手ダービー・ダイヤモンドカップ(5月31日)で春シーズンが終了。
そのダイヤモンドカップの結果次第では、3歳ダートで唯一のJpnⅠ・ジャパンダートダービー(大井)への挑戦するケースもある。
今年は実現する可能性が非常に高い。ロックハンドスター=岩手期待の星がいるからだ。年明けの金杯でモエレデフィニットに2着惜敗し、準三冠に甘んじたが、敗れて強し。二冠目・南部駒賞では水沢1600mで1分39秒8の驚異レースレコードで優勝。
昨年12月、全日本2歳優駿(JpnⅠ)でラブミーチャンが見事な逃げ切りを決めたが、その時の走破タイムが1分40秒0。コース形態、馬場状態など当然違い単純比較はできないが、水沢1600mで行われた南部駒賞の従来レコードは05年、モエレスターダムがマークした1分41秒4。
ロックハンドスターはそれを1秒6も上回り、スケールは推して知るべし。一冬を越してさらにパワーアップしているようなら、ジャパンDD挑戦も決して夢ではない。
今回の焦点はロックハンドスターがどんなレースで勝つのか。それに尽きる。
ただ2番手以下が大きく離された上、各馬が死角を抱えているため混戦ムードが漂う。前走、特別開催で待ちに待った初勝利を飾ったセイントネイティブが一番手としたが、昨年は道中で抜群の手応えを見せながら、詰めの甘さに泣いていたことも事実。ひと皮むけたかどうか。今日のレースが試金石となる。
ベルデンアインも後半伸び悩んでしまった。デビュー3戦目、2歳戦最初のビギナーズカップでインを鋭く突いて優勝。2歳離れした末脚に将来を嘱望されたが、その後は未勝利。明らかに気性難が災いした。
はたして3ヶ月の冬休みで精神面の成長が見られるか。こちらも今後を左右する重要な一戦となった。
トーホクキングは尻上がりに調子を上げ、12戦目にようやく初勝利をマーク。ちょっと時間がかかったのは否定できないが、終盤の充実ぶりが目についた。
前走は後方から追い込んだものの3着だったが、勝ったモエレアローンはこれからの重特路線でも台風の目になるであろう逸材。スローに落とされたのも運がなかっただけに、ここでも2着争いに十分参加できるはずだ。
あとはメンバー大幅強化されたが、ハイレベル北海道から転入し、岩手初戦を快勝モエレフットライトも軽視できない。500キロを超す大型馬でまだまだ伸びシロがあり、じっくり休養させたことも吉と出るかもしれない。
◎(4)ロックハンドスター
○(12)セイントネイティブ
▲(6)ベルデンアイン
△(2)トーホクキング
△(1)モエレライトフット
3連単は4を1着固定に12、6の折り返しが本線。あとは2、1を3着押さえ
馬複は 4-12、4-6、2-4、1-4
<お奨めの1頭>
7レース マイネルアンセム
B1からC2へ一気に降級。前走は久々の1400m戦に戸惑ってモタモタするシーンもあったが、貫禄で1着。もう一丁いける
いよいよ新年度(平成22年度)の岩手競馬がスタート。翌年3月の特別開催を含め、今シーズンも全130日の開催となる。
今年度の注目馬は年度代表馬に輝いたマヨノエンゼル、3歳ではロックハンドスター。それに加え、リーディングジョッキー争いも非常に楽しみだ。
昨年度(09年)のリーディング争いは最後の最後、3月29日までもつれ込み、小林俊彦騎手が怒とうの追い込みで村上忍騎手に肉薄。両者158勝で並んだが、2着の差で村上忍騎手が首位。2年連続でリーディングジョッキーに輝いた。
岩手の看板ジョッキー・菅原勲騎手、小林俊彦騎手の2名を抑えて2年連続首位は非常に価値あること。村上忍騎手は今後の大きな自信となったに違いない。
メイン10レース(発走:16時30分)はB1級・水沢1900m戦「岩手日報杯」。開幕を祝うにふさわしい大器コアレスレーサーが登場。オープンへ殴りこみをかける格好の一戦となった。
昨年8月、岩手転入後、圧巻の6連勝をマークし、馬券対象から外れたのはわずか1度のみ。それもB2から強気の挑戦・桐花賞でバリバリの一線級が相手。しかも落鉄のアクシデントもあり、6着も仕方なしの結果だった。
2ヵ月半の冬休み明けの前走はプラス7キロの540キロで出走。見た目にも太め残りだったが、後方待機策から3コーナー手前からスパート。レース間隔が開いた影響だろう、モタモタするシーンもあったが一瞬だけ。
エンジンがかかってからは、いつもどおり豪快に抜け出し直線では余裕タップリ。ゴールではほとんど追ったところなしで圧勝した。
当然、ひと叩きされて気配アップは歴然。1900mの距離も望むところでほぼ死角なし。まずはコアレスレーサーの強さを得とご覧になってほしい。
単不動。しかし2着争いは伯仲しており、有力馬それぞれにチャンスがある。一番手はテンショウタイヨウ。相手なりに駆ける堅実さを身上とし、毎回のように上位入線。今回からB1に下がったこともあって、コアレスレーサーには完敗を喫したが、グラスバラードをゴール寸前で交わし2着を確保した。
ただ、コアレスレーサーにつけられた着差が3馬身。これだけ開けばサクラデイブレイク、トーホウライデンが割り込む可能性は十分。サクラデイブレイクは前走は昇格に加え、最内の1番枠を引き当てどんな競馬をするか興味深かったが、なんと逃げの手。馬群に包まれることだけが心配だったが、坂口騎手が思い切ったプレーを披露した。
さすがに久々の影響がこたえたのか、トーホウライデンの猛追にあったが、何とかしのいで逃げ切り1着。これ以上ないスタートを切った。ここでも好勝負できれば今後の
活躍も約束された。
トーホウライデンは休み明けの春が苦手。毎年凡走を繰り返していたが、B1では底力がモノを言ったのだろう。直線に入るとシャープに伸びてきてクビ差まで接近。敗れてなお強しをアピールした。元々が叩き良化型で上積みを考えればアッサリも十分。
グラスバラードは惜しくも3着。初の1800mもひとまずこなした。しかし、今回はさらに距離が延長されて1900mが舞台。その点に不安が残り、△評価としたが、マイペースに持ち込んだときの渋太さには定評がある。
◎(2)コアレスレーサー
○(1)テンショウタイヨウ
▲(5)サクラデイブレイク
△(4)トーホウライデン
△(3)グラスバラード
3連単は2を1着固定に1、5、4流し。配当を考えるとさらに絞った方がいいかもしれない
馬複は 1-2、2-5、2-4、2-3
<お奨めの1頭>
8レース コスモスパングル
B1でも勝ち負けの実力馬が再転入後、C2へ編入。これだけメンバーに恵まれれば勝って当然のクラ
2009年の岩手競馬はいよいよ29日が最終日。ここにきて騎手リーディング争いが白熱しています。
この春競馬が始まる前の時点では村上忍騎手が150勝、小林俊彦騎手が145勝でした。ところが先週、村上騎手が1勝に留まったのに対し小林騎手は7勝も挙げて一気に逆転。一時は12勝差まで開いていた差をついにひっくり返したのです。
村上騎手も黙ってはいません。27日の土曜日に4勝を挙げて再逆転。28日は小林騎手が2勝、村上騎手が1勝。村上騎手156勝・小林騎手154勝、その差「2」で最終日を迎える事になったのです。
その2人の29日の騎乗は村上騎手が6、小林騎手が5。どちらも本命級の馬がずらっと並んでいます。リーディング争いが最終日までもつれ込む、というのは過去にも何度かありましたが、2勝差で、しかもそれぞれが有力馬を集めて最終決戦に挑む、という事はなかなか無い事。
敢えて行方を考えてみると、まず村上騎手が2R・4Rで勝ち星を増やせるか?が一つのカギ。小林騎手がいないところでせめて1つ、できれば2つ勝って差を4とすれば、小林騎手は残り5クラを全勝しなければならず(2着数は村上騎手が多いため)、大きなプレッシャーをかけられるでしょう。
小林騎手としては直接対決となる5,6,9Rできっちり勝ちたい所。特に9R、お互い有力馬に乗るここで小林騎手が勝ち、その時点で勝ち星同数という事になっていれば、最終10Rの騎乗が残る分有利になります。
いずれ今年のリーディング争いは史上稀な僅差の決着になりそうです。
さあ、そのリーディング争いのカギともなる9R「楽天競馬賞」。A級一組の1800m戦には9頭が出走します。過半数の5頭が転入馬で力関係の比較に悩みますが、ここは(5)アンダーボナンザを本命とします。
以前は1800mは苦手と思われていた同馬ですが、最近はかなり確実に守備範囲にしています。実力はトップクラスだしシーズン初戦もさほど苦にしないタイプ。枠順もここなら手頃でしょう。先日1000勝を達成した村上実厩舎と1600勝を達成した村上忍騎手。その勢いでここでもう一つ勝っておきたいもの。
対抗は、これは悩みましたが枠順で(2)パワーコレクターを採りました。JRA時代の実績からはスウィープザボード産駒の典型的マイラーに思えますが、地方の少頭数なら先行力を駆使した戦いもできるでしょう。
(7)ソニックルーラーが3番手。JRA時代は芝の長距離が主戦場で、基本的には後方から差を詰めてくるタイプ。1800mはちょっと追走に苦しみそうだな、という印象があります。展開次第の面がどうしても残りそうで、鞍上の腕と意地に期待。
(1)トキワノマツカゼはここ通用の先行力を持っていますし枠順もベスト。徹底先行で活路を開く事は十分に可能です。ただ、今回は他馬の思惑もあり、早めに突かれそうなのが不安点。
(9)ゼットコマンダーの出方が鍵を握るかもしれません。大外枠ですが恐らくここからでも先行策を採りに行くでしょう。もちろんそれで押し切っておかしくない力もありますし、ペースを速めて差し馬に有利な流れを作ってしまうかもしれませんが、ひとまず流れ込み注意で。
★買い目
馬単 (5)=(2)、(5)=(7)、(5)=(1)、(5)=(9)