3日(月)メイン10レースはB2級「メイカップ」(水沢1600m)、12頭立て。好調メンバーそろったが、ポイントプリムが今度こそ勝利をモノにする。
昨年10月、中央未勝利から転入し4勝マーク。今シーズンからB2へ昇格したが、冬をはさんで4戦連続で2着と惜敗を繰り返している。これは最後の詰めが甘いためでもあるが、1800mは守備範囲を若干超えているから。ひとまずこなしているものの、アグネスワールド×フジキセキの血統が示すとおり1600m以下がベストの条件。
その意味で今回のメイカップは距離的にも合い、ここなら先手を取れるメンバー構成。馬体重減が気にならないではないが、マイペースの逃げに持ち込み、そのまま押し切る。
コアレスブライトは2戦2着のうっ憤を晴らし、前走2着に4馬身差をつけて圧勝した。特長はいい脚を長く使える点で先に行っても控える競馬でもOK。確かにメンバーは結構、骨っぽくなったが、引き続き好気配をキープし上位争い必至だ。
バンドマスターはエイプリルCへ2連勝で臨み、勝ちっぷりの良さからも2番人気に支持されたが、中団からまったく動かず8着。敗因はスローペースに求めることができるだろうが、それにしても反応ひと息。意外な凡走に戸惑い、評価に迷ってしまうが、2連勝は強いの一語。今回が正念場と言える。
タニノレジェンドもエイプリルC5着。ついに転入後の連対記録が8でストップしてしまった。こちらの敗因は思ったほど体重が回復していなかったことか。今度は通算4勝2着2回とパーフェクト連対を誇るマイル戦。回復しさえすれば反撃に転じて当然。
テバギアは好走が水沢に集中。それを裏付けるように休み明けをアッサリ2連勝。コース替わる前にもう一丁と行きたいところだ。
あとは叩かれながら上昇示し、前回豪快なマクリを決めたカートゥニストも軽視できず激戦必至の一戦となった。
◎(6)ポイントプリム
○(5)コアレスブライト
▲(11)バンドマスター
△(10)タニノレジェンド
△(1)テバギア
△(3)カートゥニスト
3連単は6、5、11のボックスが本線。あとは6を1着固定に5、11、10、1へ手広く流したい
馬複は 5-6、6-11、6-10、1-6
<お奨めの1頭>
3レース シルクナトゥール
前走2着は出遅れが痛かった。それでもタイム差なし2着にまとめ、再び首位を奪回する
2日(日)メイン10レースは3歳牡馬(牝馬も出走権あり)第一弾の重賞「第10回阿久利黒賞」(水沢1600m)、11頭立て。
昨シーズンまで阿久利黒賞は岩手クラシックの一冠目に組み込まれていたが、今年、ダービーグランプリ(地方競馬全国交流)が復活。それに伴い、三冠ボーナスは「岩手ダービー ダイヤモンドカップ」(5月31日 盛岡ダ2000m)、「不来方賞」(10月24日 盛岡ダ2000m)、「ダービーグランプリ」(11月22日 水沢2000m)へ移行。
阿久利黒賞はその三冠から外れた格好となったが、時期的なことを考えても"岩手版皐月賞"であるのは変わりない。
主軸はもちろんロックハンドスター。実績、順調度、絶対能力とどれを取り上げても抜けた存在。"ほぼ"ではなく、99%死角なし。残り1%は競馬に絶対はないからだが、よほどのアクシデントがない限り負けない。焦点は菅原勲騎手が今後をにらみ、どんなレースをロックハンドスターに課すのか。それに尽きるだろう。
相手筆頭も順当にダークライ。スプリングカップはロックハンドスタート同様、金杯3着以来の実戦で体はまだゆるい印象もあったが、持ち味の先行力と粘り強さを発揮して2着。結果的に6馬身の差をつけられたが、3着トーホクキングに0・4秒先着。重特路線で揉まれてきたキャリアはダテではなかった。
続く3歳A級戦では目の上のたんこぶが不在ならオレの天下とばかり、貫禄の逃げ切りを決めて快勝。状態の方も叩かれながら上昇一途をたどっている。
仮に2着を確保できないとしたら、ロックハンドスターが早めに動いて交わした時だが、それでもベタ負けしないのがダークライのセールスポイント。こちらも次位は動かない。
このラインは堅そうだが、3着以下が混戦。狙いは3連モノの3着争いが馬券のポイントとなる。
まずイシノウォーニング。北海道で2戦1勝3着1回の成績からJRA入り。500万下で2戦走ったが、12着、14着。気になったのは2戦とも出遅れを喫し、まったく競馬に参加できずに終わっていたこと。
それゆえ岩手初戦はスタートに不安を抱え、あとは大幅に体重が減っていたことだったが、好位キープからダークライに0・1秒差まで肉薄して2着。潜在能力の高さを証明した。依然、ゲート難を抱えているが、体重が増えていれば2着争いに参加して不思議はない。
トーホクキングは追い込み一辺倒の脚質のため届かず3、4着に終わっているが、加速ついてからの伸びがすばらしい。休み明け3戦とも先行競馬で決着し、運がなかったことも事実。ロックハンドスターの仕掛けどころ次第では、大外一気に台頭のシーンまで。
あとは着順安定せずムラな面あるが、ベルデンアイン、セイントネイティブも押さえが必要。
◎(10)ロックハンドスター
○(7)ダークライ
▲(2)イシノウォーニング
△(9)トーホクキング
△(8)ベルデンアイン
3連単は10→7の1、2着固定から2、9へ3着流し。あとは8を3着押さえ少々
馬複は 7-10、2-10、9-10
<お奨めの1頭>
6レース エイシンテンライ
移籍2戦は2着に終わったが、目下2連勝中。笠松A級の実力を見せつけている。距離延長もまったく問題にしない
桜が咲きました~というネタができると思っていた今週でしたが、皆様ご存じのように東北地方は4月に入ってからむしろ寒さが厳しくなるような状況で、桜ネタは今週には間に合わなくなってしまいました。
いや、4月の下旬に平地で雪が降るなんてここ何年か聞いた事がないですよ。おかげで未だに車のタイヤはスタッドレスのままですよ全く・・・。
そんなこんなで今週末に予定されていた水沢競馬場の桜並木開放は、来週5月2日からに延期になりました。今週末の感じだと28、29日あたりに見頃になりそうな気配ですが、ここまできたらどうせならあともう少し寒い日が続いて、見頃が開放日にまでズレ込むよう期待したいものです。
では今年の桜は例年と比べ遅いのか?という事を調べるべく、ここ8年くらいに水沢競馬場で撮った写真で向こう正面の桜並木が満開になった時期を探してみました。結果、
○2002年 4月第2週
○2003年 4月第3週
○2004年 4月第3週
○2005年 4月第4週の後
○2006年 4月第4週
○2007年 4月第4週
○2002年 4月第3週
○2002年 4月第3週
おおむね第3週にあたる4月20日前後に満開になる事が多く、遅くても25、6日くらいまでという感じでした。25日時点で5分咲きにもなっていない今年は、例年に比べて確かに遅めという事ができるでしょう。
今年の感じに近いのが06年。4月最後のGW開催時に満開になっていました。ただ今年は、5月連休の日割の都合で5月1日の土曜日に競馬開催が無く、26日・月曜から5月2日・日曜まで5日間も間が開いてしまいます。05年のように開催と開催の間に満開を迎えてしまうという悲劇は、できれば味わいたくないものですが・・・。
さて、月曜メインはサラ系A級一組の「浅舞公園あやめまつりレース」。一般戦ですが名のある馬が多数登場し、面白いレースになりそうです。
狙い所はあちこちから組み立てていけそうですが、ここはスパッと選びましょう。本命は(2)マヨノエンゼルです。
前走・赤松杯はライバル・ゴールドマインのみならずベルモントギルダーにも先着を許して3着。しかし冬期間もみっちり調整を積んでいたゴールドマインに対し、本格始動後まだ間もなかったマヨノエンゼルの分が悪かったのは致し方ないというべきか。
今回もまだ上昇途上とはいえ、一叩きされた上積みがあるのは間違いない所。そうであればここは年度代表馬の意地にかけても勝ち負けに加わらねばなりません。
対抗は悩みましたが(7)ベルモントギルダーを採りました。今週は前残り傾向が強い事と中間の順調さからです。前走時は正直全く評価していませんでしたが、あれだけの走りをされれば見直さざるをえません。おまけにここは単騎逃げまであり得るメンバー。これは軽視できないでしょう。
(8)ソニックルーラーは3番手。小回りコースがあまり得意でないようなのですが、それで前走のような走りができるのならとても"苦手"とは言えません。自分の競馬ができれば普通に上位争い、いや頭まであってもおかしくないでしょう。
ここまでの3頭が優位、それもやや抜けた存在として三つどもえでしょう。あとは一角崩しに加われるか・・・という所までと見ますが、まず挙げるのが(3)ダンストンリアル。B級の頃ほどの安定感こそ無いものの、今はA級上位でも通用する力をつけています。混戦を苦にしない馬でもあり、無理に嫌う事はありません。
(4)シルクドラグーンはどうも芝向きのタイプ。ただ、前走くらいに走れば上位争いに加わっていいし、前走のような戦法が通用しやすいコース状態でもあります。
★買い目
馬単 (2)=(7)、(2)=(8)、(7)=(8)、(2)→(3)、(2)→(4)
25日(日)メイン10レースはC1級「田沢湖賞」(水沢1600m)。予想に入る前に水沢1600mの昨年データを紹介してみたい。
09年度 水沢1600m全レース連対枠
1番枠=57回
2番枠=58回
3番枠=53回
4番枠=46回
5番枠=37回
6番枠=44回
7番枠=41回
8番枠=49回
9番枠=33回
10番枠=28回
11番枠=3回
12番枠=1回
*水沢1600mのフルゲートは12頭立てだが、重賞特別以外は最大10頭。そのため11、12番枠の連対率は極端に低いが、それにしても1番枠から3番枠に集中している。
差しタイプはともかく、先行馬が外枠に入ったら割り引きが必要だ。あと意外に多いのが、なぜか8番枠。
続いてC1クラス限定の水沢1600m(09年度)
1番枠=15回
2番枠=16回
3番枠=16回
4番枠=5回
5番枠=7回
6番枠=17回
7番枠=13回
8番枠=15回
9番枠=8回
10番枠=10回
今度はC1級戦における水沢1600mのデータ。全クラスの水沢1600mデータと同様、高連対率を誇るのは1~3番枠。ところが4、5番枠は極端に連対率が低く、なぜか鬼門となっている。
以上のデータを紹介して(5)ハッピートーク◎は気が引けるが、あえて主軸に推す。昨年終盤、2戦連続で3着に終わって頭打ちか―の印象を与えたが、冬休み明け後、アッサリ連勝。
2戦とも非常に強いレース内容で、前々走は4角先頭からそのまま押し切って完勝。前走は圧倒的な1番人気に支持されたビュレットライナーを子ども扱い。まさに尻をも舐めさせず、7馬身差で逃げ切り圧勝した。
他にハナをアピールする馬がいるかも知れないが元々、逃げなくてもいいタイプ。一連の走破タイムからも中心視するのが妥当だろう。
相手筆頭はキラメキパスワード。岩手以前は北海道での2勝でJRA、東海では勝利を飾れなかったが、A級でも連対実績。それでC2スタートは恵まれた格付けで転入後、無傷の3連勝中。昇級戦となった前走も難なくクリアーした。
また6枠はデータ的にも問題あるどころか、むしろ後押しする枠順。取り口の安定度からの見方なら、こちらが軸の手もあるかもしれない。
コアレスリーヴァは昨年12月に転入し、A級で4着入線1回。今季はB2スタートで3着。C1降格の前走も3着。堅実に走りながらも最後のひと押しが足りない内容だったが、これは太め残りが大きかった。
しかし、今週は体を絞る目的で汗取りをかけて調整。その成果がしっかり出る可能性は十分にある。
あとは4着返上に燃えるデルマジュピター、前回快勝ヤマニンペティアンを押さえたい。
◎(5)ハッピートーク
○(6)キラメキパスワード
▲(3)コアレスリーヴァ
△(8)デルマジュピター
△(2)ヤマニンペティアン
3連単は5、6、3の3頭ボックスが本線。あとは8、2を3着押さえ少々
馬複は 5-6、3-5、5-8、2-5
<お奨めの1頭>
9レース サクラカムイオー
冬休みをはさんで目下3連勝。課題だったスタートも克服し、素質が前面開花したと見て間違いない。これは追いかけて損はない
24日(土)メイン10レースはA級三組「横手黒毛和牛レース」(水沢1600m)、10頭立て。小西重征厩舎が3頭出しで臨み、人気を形成するだけではなく各馬の個性がバラバラ。どれが勝っても不思議ではない。
主軸にマルブツワイルドを指名。昨年暮、B1・ゴールデンステッキ賞を快勝し、ついにA級入りを果たしたが、伸びを欠いて2戦3、4着。これは壁にぶつかったとも解釈できたが、もう一つ大きな理由があった。G・ステッキ賞が500キロだったが、その後は510キロ、511キロで出走。当時、いきなり寒さが襲って調整に苦労したため、体重も大幅増。その影響で切れを欠いた印象もあった。
しかし休み明けの前走は505キロまで体が絞れて出走。反応の良さが目立ったのは、それも大きな要因だったかもしれない。
前開催は予定どおりのスキップ。だからと言って攻め馬のピッチが下がった訳ではなく、むしろさらに気配アップ。同厩舎の戦いを退け、連勝マークに自信の登場だ。
逆転首位を狙うのがアドマイヤサムライ、シルクライムライト。アドマイヤサムライはJRA札幌の2歳新馬戦を快勝。札幌2歳ステークスに駒を進めたが、ロジユニヴァースから2・5秒差13着。
以降も精彩を欠いて善戦しても最高6着までにとどまり、岩手へ新天地を求めてきた。初戦の評価は4番人気。最終追い切りで頭を上げ、気の悪さを出したのが敬遠された。
レースでも3、4コーナーで頭を上げて走っていたのだが、それでも大外を回って他の馬をゴボウ抜き。直線では後続を突き放す一方で2着に4馬身差をつけて圧勝し、周囲の度胆を抜いた。
あの走法で勝つのにはビックリ。潜在能力の高さを認識させられたが、一方で好、凡走の落差が激しいだろうな...が正直な感想。アッサリ首位までか、はたまた凡走かの極端な結果になりそうだ。
シルクライムライトは休み明け2戦3、5着。前々走は久々の影響で末が甘くなった3着。そして前走はソフトパワーに出鼻を叩かれた上、クリスティラビットにも早めにまくられる苦しい競馬。それで5着は粘った方とも解釈でき、今度こそ先手必勝。自分の競馬に持ち込めば逃げ切りも十分ありえる。
そのクリスティラビットはブービー人気ながら、向正面から出し抜け的なマクリで3角先頭。エーシンスローインとはハナ差負けの3着で、実に惜しいレースで見せ場は十分に作った。休み明けを叩かれて上位3頭に割って入るか注目してみたい。
エーシンスローインは漁夫の利を得た格好の2着だったが、後方のままに終わった前々走とは一変の動き。本来の切れを取り戻した。また6着凡走したコスモクルトゥーラの評価に迷うところだが、一戦のみで見限るのは早計かもしれない。
◎(1)マルブツワイルド
○(7)アドマイヤサムライ
▲(6)シルクライムライト
△(5)クリスティラビット
△(9)エーシンスローイン
3連単は1を1着固定に7、6、5へ2、3着流し。あとは9を3着押さえ少々
馬複は 1-7、6-7、1-6、1-5
<お奨めの1頭>
9レース ゲンパチオブラヴ
岩手転入後の2連勝がけた違い。水沢1400mは初だが、何ら問題にしない