いよいよ年末年始恒例のオッズパーク杯「ゴールデンジョッキーズシリーズ」(全3戦)が、15日(日)からスタートする。総合優勝騎手にはボーナス50万円が支給される。
「ゴールデンジョッキーズシリーズ」は上位騎手によるゴールデンステッキ賞、若手騎手によるシルバーステッキ賞を発展的解消。2012年度からリーディングジョッキー12名が全3戦で総合優勝を争う形となった。
その2012年度は第3戦が降雪により休止。第2戦までのポイント1位の高橋悠里騎手が優勝した。翌年13年度は山本政聡騎手、14年度は南郷家全騎手。
15年度は陶文峰騎手。第2戦まで最下位だったが、最終戦を快勝。2位・山本聡哉騎手、3位・南郷家全騎手が27ポイントで並んだが、最終戦の結果を優先―のルールから奇跡の大逆転劇をやってのけた。
16年度は山本政聡騎手は2度目の総合優勝。17年度は斎藤雄一騎手。同騎手は骨折により半戦を棒に振ったが、驚異的な回復で復帰。さらには同シリーズ優勝を果たした。
昨年18年度は第3戦が開催取り止めのため、第2戦終了時で1位の坂口裕一騎手が優勝した。
実はこの「ゴールデンジョッキーズシリーズ」にはジンクスがある。第1戦を勝った騎手の総合優勝が一度もない。当のジョッキーには嫌なデータだが、紛れもない事実。
もちろんジンクスは覆すもの。ファンの皆さん、以上のことも参考に総合優勝騎手を当ててください。
第1戦はC1級・水沢1400mが舞台。主軸に菅原辰徳=スキーマーを推す。北海道C1から転入初戦の盛岡マイルを2着に粘り、距離が1400mへ短縮された2戦目を快勝。2着に4馬身差をつけて圧勝した。
コースが右回りに替わるのは過去実績からも望むところ。同型いるが、控える競馬もこなせるので問題なし。今回のシリーズに出場したいがため、先週から復帰した菅原辰徳騎手が2連勝をプレゼントする。
レッドローズキングはJRA未勝利→金沢2勝→JRA→園田0勝→佐賀6勝→南関東0勝→高知5勝→南関東2勝→高知1勝と全国を転籍する古豪。
転入後は3着最高。気性難を見せているが、地力上位は明らか。4年連続のリーディングを目指す山本聡哉騎手が岩手初勝利をもたらすか。
カフェガーネットは最後の詰めが課題だが、毎回のように入着を確保。相手なりに駆けるタイプとして定評がある。前走は積極策から2着。デビューから2年連続で同シリーズ出場の岩本怜騎手が初コンビを組む。
ドーモスイマセンはB2昇級後は苦戦していたが、前々走2着。先行粘りが身上ゆえ小回り水沢は歓迎だし、C1降格も見逃せない。鞍上は驚異的な勢いで勝ち星を伸ばすリーディング3位・山本政聡騎手。
トーホクフェアリーは今季始動が遅れたが、現在5戦連続で連対中と抜群の安定感。コース替わりは若干割り引きだが、決して苦手ではない。鞍上は3戦連続で騎乗・高松亮騎手。手の内に入れているのが心強い。
ラヴァクールは北海道から転入初戦。中央芝で2着2回なら今の水沢の馬場は合うはず。鞍上は第1回以来、2度目の優勝を狙う高橋悠里騎手。
◎④スキーマー
〇①レッドローズキング
▲⑦カフェガーネット
△②ドーモスイマセン
△⑧トーホクフェアリー
△⑤ラヴァクール
<お奨めの1頭>
7R アメジストヴェイグ
転入初戦を2着にまとめ、上々の滑り出し。ひと叩きされて体も絞れ、待望の初勝利に王手をかけた
久しぶりのこのブログになります。この間に開催場は水沢に移り、冬の競馬がスタートしております。
10月にコースの砂入れ替えがあった水沢競馬場ですが先日の雪の影響が残って今週のコース状態は不良。各距離の走破タイムも今の所やや速めという感じになっています。どちらかといえば先行有利な決着が多いようにも見えますが、開催間隔が開いた分と、また今季ここまで盛岡開催が非常に長かったことから水沢でのレース経験がない馬も多いために、水沢経験がある馬がうまく乗りこなして有利に戦っている印象でもあります。来週あたりまではこれらの影響が残るのではないでしょうか。
12月9日の水沢競馬は10Rがメイン。2歳重賞の『寒菊賞』がそれです。年明けの金杯のトライアルにもなるレースですが、この間にも転入馬が増えて力関係は流動的。今回の11頭中7頭が北海道からの移籍馬ですから実質的には北海道所属馬の戦いの様相です。
しかし本命は数少ないというべき岩手デビュー馬の(4)グランコージーとしました。前走の南部駒賞では8着、北海道勢にかなわなかった形になりましたが、力云々というよりは自身初めてと言っていい超ハイペースの先行争いになってしまって崩れてしまったと見るべきでしょう。北海道からの転入馬が多いここは"地元馬同士だから"とも言い難い相手になっていますが、その前走の経験は活きるはずですし、先行しぶといタイプですから直線短い水沢はこなせれば悪い条件ではないはず。巻き返しに期待します。
対抗は(5)シンボ。南部駒賞は北海道所属として出走して7着。最内枠が災いして流れを掴みきれずに終わった印象でした。それ以前の結果で分かる通り、スムーズに流れに乗れさえすればこの辺で勝ち負けできる力があるのは間違いない馬。前残り傾向になった時が少し怖いですが門別では先行競馬もしておりあくまでも流れ次第のはず。
(6)バイクミレーは前走からまた一ハロン延長、引き続き距離との戦いになります。地力の高さは前走で証明済みと言えますし、このあと何度か戦うであろう水沢マイルという条件で力を出しきれるかどうかが試金石。
(8)エイシンハルニレ若駒賞でグランコージーの2着が目を引きます。前走は結果的に芝1000mが合わなかったと考えればダートマイルで見直し可能。(9)サンエイキングダムは今年の岩手デビュー馬の中でも素質では上位と思える一頭なのですがなかなか良い結果に繋がりません。地力発揮に期待しての△。
●10Rの買い目
馬単(4)=(5)、(4)=(6)、(5)=(6)、(4)→(8)、(4)→(9)
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次週15日からスタートする「ゴールデンジョッキーズシリーズ」全3戦に出場する騎手12名が発表された。紹介順は11月17日時点のリーディング1位から、()は勝利数。
・村上忍(137勝)
・山本聡哉(135勝)
・山本政聡(128勝)
・高松亮(85勝)
・岩本怜(80勝)
・坂口裕一(65勝)
・菅原辰徳(65勝)
・鈴木祐(62勝)
・菅原俊吏(60勝)
・高橋悠里(57勝)
・阿部英俊(48勝)
・陶文峰(37勝)
昨年度まで山本聡哉騎手が4年連続でリーディングトップを飾っていたが、今シーズンのジョッキー戦線は村上忍騎手がリードした。さらには園田・ゴールデンジョッキーカップ総合優勝を果たし、5年ぶりの首位奪回が濃厚になるかに見えた。
しかし2度の騎乗停止(合計10日間)によって首位が逆転。11月11日時点で山本聡哉騎手134勝、村上忍騎手131勝。村上忍騎手には厳しいムードが漂っていたが、翌週16日、17日の2日間で6勝を荒稼ぎ。また3位の山本政聡騎手も6勝マークして猛チャージ。初のリーディングも視界に入ってきた。
この接戦模様の中で「ゴールデンジョッキーシリーズ」を迎えるのは、ファンとしてうれしいこと。当人たちはプレッシャーを相当感じていると思うが、同シリーズの結果がリーディング争いを大きく左右する争いになること必至。今週はもちろんのこと、次週からのリーディング争いに注目してほしい。
8日メインはB2「ディセンバーカップ」(水沢1900m)。近走成績を重視するか、距離適性を重視するか―が焦点となる。
コログレッツォは高知C3から転入。盛岡芝でリズムが狂った時期もあったが、軌道修正に成功。特に近5走の内容は評価に値。勝ち切れないタイプだったが、ロングスパートが決まって2勝をあげた。
前走は2番手をキープしたアルアンダルスが3馬身差で完勝。コログレッツォは水を開けられたが、追い比べで2着を死守。地力強化を改めてアピールした。
今回のメンバー構成なら流れ落ち着く可能性が高いが、自力で動けるのが強み。父オルフェーヴル、母父ダンスインザダークの血統からも1900mは望むところだろう。
コウギョウネルソンは夏場に精彩を欠いたが、再び上昇気配。切れる末脚を武器に3走前、そして前走を快勝した。スローに落とされると苦しいが、早めスパートをかけて上位をもくろむ。
トーセンスプモーニはデビュー3戦目、大井1400mを快勝し、準重賞・ゴールドジュニア3着、重賞・ハイセイコー記念6着。
今季は休み休みの実戦で今回も3ヵ月半ぶり。レースを離れているハンデはあるが、南関東C1→岩手B2は恵まれた格付け。久々でも好勝負に持ち込める。
ヤマトタケルは前々走4着、前走3着にまとめて良化傾向。先行粘りを身上とし、盛岡より平坦水沢向きは明らか。ベストは1600mだが、マイペースの逃げが打てるメンバー構成。1900mも我慢できるとみる。
フォルシュナイトは4戦連続で着外に終わっているが、5走前の盛岡ダート1800mを快勝。ゆったりと流れる1900mは大歓迎。近走度外視で狙ってみたい。
リンネルクロスは距離が微妙だが、ヤマトタケルの2番手で折り合えば粘り腰を披露。スンナリなら残り目があるかも。
◎④コログレッツォ
〇⑦コウギョウネルソン
▲②トーセンスプモーニ
△③ヤマトタケル
△⑩フォルシュナイト
△⑧リンネルクロス
<お奨めの1頭>
3R ベルフォルテ
転入2連勝の強さが際立っている。今回は初の水沢だが、どんな展開にも対応できるのが強み。3連勝に王手をかけた
11月18日から12月2日まで開催取り止めとなっていた岩手競馬が7日(土)から再開します。詳細は岩手競馬公式ホームページをご覧になってほしいが、岩手競馬所属馬全頭の事前検査の結果、先に発表された陽性反応馬以外は陰性だったことが判明。2週間遅れて水沢競馬がスタートする。
水沢開催は8月26日以来、久々に加え、走路馬場を全面改修。毎回記すことだが、開催替わりは馬も人も手探り状態。時計が速いのか遅いのか。内が有利か外が有利か。先行有利か差し有利か。すべては実際に走ってみないことには分からない。
ひとまず仮説は手探り状態ゆえ、総合力と近走成績。そしてコース実績を重視して予想を組み立ててみた。果たして吉と出るか、それとも逆になるか。
もう一つチェックしてほしいのがパドックと馬体重の増減。レース間隔が開いた上、岩手周辺は寒波が襲来。思った以上に寒く、大型馬は絞るのに苦労しているかもしれない。
基本は水沢開催だから盛岡所属馬は輸送があるので、体重減は当たり前。また水沢所属馬は地元開催なのでプラス体重で出走する可能性が高い。小生も以上のことを念頭に置いて競馬に臨みたいと思っている。
7日メインはB1一組「クリスマスローズ賞」(水沢1800m)。水沢1800mはコーナー発走のため内枠有利がセオリーだが、マイネルバローネの総合力を重視した。
マイネルバローネは昨年3月、中央0勝、南関東3勝・C1から転入。岩手A級へ格付けされ、2勝マークでシーズンを終了。
今季始動は7月までズレ込み、当初は凡走を繰り返していたが、実戦を使われながら良化。B2降格も後押しし、復帰4戦目3着から7戦連続で3着以上。また現在、4戦連続で連対確保と抜群の安定感を誇っている。
前走は伏兵マリーグレイスの逃げ切りを許したが、直線で猛追。0秒1差にまとめ、大外強襲サンエイフラワーの追撃をしのいで2着を死守。負けて強しの一戦だった。
昨年2勝のうち1勝を水沢1600mであげ、コース替わりも問題なし。連軸に最もふさわしいと判断した。
エンドゲームは福島芝2000m1勝から南関東へ移籍。芝交流・せきれい賞へ参戦し、0秒9差6着。初戦はその実績を買われて3番人気に支持されたが、伸びを欠いて9着。ところがダートに替わって反応が一変。B2で3連勝を飾った。
今回が初の水沢コース。適性未知数の面が多いが、何よりも先行力あるのが魅力。このメンバーなら楽に先手を取ることができ、マイペースの逃げ必至。距離もOKとくればアッサリ首位まで十分。
サンシャンペーンは中央から転入後、格付けにも恵まれて7戦連続で連対。勢いに乗ってB1級でも1勝をマークし、JRA1勝クラスとの条件交流でも4着に善戦した。
気になるのは前走7着。盛岡ダート1800mで2着1回の実績があり、距離も問題ないと思っていたが、見せ場なく7着。勢いが止まったか、それとも流れが合わなかったか。今回が真価を問われる一戦となった。
ゴッドミラクルは笠松C級から岩手B1へ編入。クラスきついかと思ったが、水沢1勝2着1回3着1回にまとめ通用を証明した。
それに対し盛岡戦は3着最高。コースが合わなかったし、A級もきつかった印象。今回からB1へ降格して得意の水沢を迎えたのが心強い材料。軽視できない。
モズリュウオウは強烈な末脚を武器に4勝。追い込み脚質のため展開に左右されるのは否めないが、流れ速くなれば水沢も決め手さく裂。
サンエイフラワーはダート克服がネックだったが、前走思い切った待機策から直線一気に伸びて0秒1差3着。これでメドが立った。
◎⑦マイネルバローネ
〇⑤エンドゲーム
▲②サンシャンペーン
△⑧ゴッドミラクル
△④モズリュウオウ
△③サンエイフラワー
<お奨めの1頭>
8R ジェイケイブラック
岩手入り後、圧勝に次ぐ圧勝で4連勝。イーハトーブマイルは3歳トップ相手で3着に敗れたが、自己条件ならば負けられない
17日メインは今シーズン盛岡競馬のフィナーレ重賞「第9回絆カップ」(盛岡ダート1600m)。
思い出すのは8年前、第1回絆カップ。2011年3月11日、悪夢の東日本大震災が発生。岩手競馬も甚大な被害を受け、再開のメドがまったく立たなかった。特に水沢競馬場はダメージがひどかった。ひどすぎた。
しかし関係者、ファンの皆さんの支援などによって、5月中旬までずれ込みながらも盛岡競馬1場で再開。競馬サークルが一丸となって岩手競馬を盛り上げた。
とはいえ、看板レース・南部杯実施は体力的にも不可能。その年は開催見送りの可能性が高かったが、「岩手競馬を支援する」ため1回限りを条件に10月10日、東京競馬場で開催。
一方、盛岡では「第1回絆カップ」が行われ、その映像が東京競馬場ターフビジョンで流れ、心から感動したことが忘れられない。
岩手競馬はいまだ復興途上。まだ時間はかかるだろうが、みなさん温かく見守ってください。必ずや復興できると確信している。
今年の主役はロジストーム。春のマイル戦で赤松杯、シアンモア記念を連勝。その後は放牧に出て8月の復帰初戦も完勝。予定どおり青藍賞へと臨んだ。
しかし予期せぬ結末が待っていた。逃げたみちのく大賞典馬ハドソンホーネット、2番手キングジャガー、その外ロジストームが激しく競り合って超ハイペースを形成。
4コーナー手前でハドソンホーネットが脱落し、直線半ばでキングジャガーも競り落としたが、ロジストームは直線半ばで一杯。中団に待機したエンパイアペガサスに屈し2着に敗れた。
気分を取り直した前走・南部杯は岩手最先着9着。自身のマイル持ち時計タイで走り、意地を見せてくれた。
エンパイアペガサスは北國王冠へ臨んで3着。ラブバレットは笠松グランプリ4度目制覇を目指すため、ライバル不在。加えてベストのマイルなら主役は譲れない。
レプランシュはディープインパクト産駒。2歳時に2勝をマークし、きさらぎ賞はサトノダイヤモンドの2着。以降は勝ち星から遠ざかり、今年岩手へ新天地を求めてきた。
当初は芝が目標だったが、せきれい賞、OROカップとも二けた着順。しかし青藍賞で3着を確保し、前走も2着。ダートもこなすことを証明した。
前半は置かれるが行き脚ついてからの伸びは父ディープ譲り。ロジストームは不動だが、次位筆頭に位置するのは間違いないだろう。
ニットウビクトリーは今年10歳だが、大事に使われて馬体の良さをキープ。今季も3勝をマークし、前回も快勝。成績が示す通り岩手5勝、中央4勝もすべて左回りという典型的なサウスポー。水沢に替わる前に一発をかましたい。
パンプキンズは不来方賞3着で岩手三冠はならなかったが、その結果を見てマイル路線へ移行。南部杯は一線級の流れを経験する目的で挑戦し、その成果もあってイーハトーブマイル2着。3歳馬のアドバンテージ55キロのハンデを生かし、逃げ粘る。
マーブルフラッシュは3月開催4着後、8月まで休養したが、復帰後も毎回入着を確保。先行力と粘りを生かせれば馬券対象になる。
ハイパーチャージは思い切った追い込み策が奏功。2連勝を飾り、前走も2着。ここも自分の競馬に徹するのみ。
◎⑪ロジストーム
〇⑫レプランシュ
▲⑤ニットウビクトリー
△⑥パンプキンズ
△⑦マーブルフラッシュ
△⑧ハイパーチャージ
<お奨めの1頭>
9R コーラル
3歳重賞・イーハトーブマイルは相手が強く7着も仕方なし。自己条件に戻って首位を奪取する