★重賞 ウイナーカップ/11ヶ月ぶりサンエイキャピタルが圧勝
6月24日に行われた3歳馬によるダート1400mの重賞『ウイナーカップ』はこれが11ヶ月ぶりの実戦となった8番人気サンエイキャピタルが優勝しました。。
行き脚がつかなかった事に加えハイペースとなって道中は後方から2番手を進んでいたサンエイキャピタル。しかし3コーナーから動き始めると明らかに違う脚色でポジションを上げていきます。直線に向いた頃にはその勢いの差は圧倒的。抑えきれない脚色で先頭に躍り出るとそのまま突き抜け、サンエイキャピタルは昨年7月以来11ヶ月ぶりの実戦、それも重賞を勝つという離れ業を演じて見せました。
2着にも9番人気サンエイスターダムが食い込み、主だった賭式は万馬券に。3着にはタイセイターゲット、1番人気スターギアは4着に終わって馬番3連単は30万700円の波乱の結末に終わっています。
いよいよ7月が近づいて・・・の6月25日、メインレースは12Rのダート1600m『震災復興子ども達に夢と笑顔を』。当初10頭立てでしたが6番ゴールドジャイアンが取り消して9頭立てになっていますのでご注意ください。
さて本命は(8)ユイノムテキを採りました。今季ここまでの勝ち星は一つ、どちらかといえば僅差の敗戦の方が多くなっているのですが、例えばタイム差無しの2着に敗れた前走にしても力負けというよりは展開の中で上手く凌いでの2着確保。内容的に悲観するものではありませんでした。
当然水沢コースとの相性も悪くないですし今回は展開面も利がありそう。前走の敗戦の鬱憤を晴らすことができる舞台になりそうです。
対抗は(5)モルフェワインを。差しタイプだけに馬場傾向もカギになるでしょうが、どうも今週ここまでの結果からするとこの馬にとって悪くない差し脚が活きる状況になっている感。そしてそんな脚質の割には盛岡より水沢の方が好成績。であればここは狙い目に。
3番手は(4)スマートレジェンドが面白いのでは。着順の数字を見る限りではあまり変わってない様に感じますがレース内容は春先よりも断然良くなっています。これで馬体重が前走比マイナスになっているようならより強気に狙ってみる手も。
(2)アルアンダルスもコース適性上位の存在。前走の結果からも力差は無いですが、先行・好位差しいずれになっても同型と被りそうな点が懸念材料。ならば(7)ヤマニンボアソルチの、ハマればしぶとい逃げ足を狙ってみるのも面白いかもしれません。
●12Rの買い目
馬単(8)=(5)、(8)=(4)、(8)→(2)、(8)→(7)
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★オッズパークLOTO 5重勝/6月25日(対象8R~12R)
8R/評価A: 5番 評価B: 3番 穴:7番、6番
9R/評価A: 2番 評価B: 8番 穴:9番、7番
10R/評価A:10番 評価B: 2番、 7番 穴:1番
11R/評価A: 6番 評価B: 3番、 1番 穴:4番
12R/評価A: 8番 評価B: 4番、 5番 穴:7番
24日メインは3歳重賞「第42回ウイナーカップ」(水沢1400m)。前開催の岩手ダービー・ダイヤモンドカップが岩手クラシックの王道に対し、ウイナーカップはJRAで例えるとNHKマイルカップの位置づけ。
実施順序は逆だが、2000mは厳しいと判断したメンバーが集まり、結構荒れている。
昨年は1番人気オールザベストが制し、2着ダンストンリアン(3番人気)、3着ニードアフレンド(6番人気)と入り、3連単8260円。
一昨年は1着チャイヨー(2番人気)、2着リュウノファンタジ(5番人気)、3着スクリーンハッピー(9番人気)。3連単7万3200円。
2015年は1着スペクトル(1番人気)、2着ヴァイキング(4番人気)、3着トーホクライデン(5番人気)で2850円と比較的おとなしかったが、2、3番人気がこけた。
強烈だったのは2014年、2013年で7番人気→5番人気→3番人気で3連単10万1560円。13年は5番人気→6番人気→7番人気で決着し、上位4番人気までの馬がすべて馬券対象外。3連単27万4610円の超万馬券が飛び出した。
以上の結果からウイナーカップは高配当の宝庫。今年はどんな結末が待っているか......。
主軸にスターギアを指名。昨年は寒菊賞、金杯で2歳最優秀馬チャイヤプーンの連続2着。層の厚い北海道で2勝2着3回の実績がダテではなかったことを証明した。
今季はあやめ賞から始動。順当勝ちを収めて交流・留守杯日高賞ではエグジビッツの2着を確保した。
前走は輸送のない地元競馬もあったと思うが、プラス14キロ。ゲート入りにも手こずり、アップバングの2着に敗れた。
ただ、レースを振り返ると間にベストランニングがいて死角を突かれた一戦とも解釈でき、評価ダウンにならない。世代No2の意地を賭けて首位奪回に燃える。
サンエイスターダムは南関東2戦2着1回から再転入。勝ち切れない点と出遅れが気になるところだが、水沢1400m3戦2勝。自身の能力を出せば勝ち負けになるはず。今回が正念場となる。
ダンストンラソは北海道、南関東と渡り歩いて3勝。特に短距離戦で強さを発揮し、岩手入り後も1200m、1000mで2連勝をマークした。
不安がコース替わりと1400mの距離。速い時計勝負に強く、時計のかかる水沢をどうこなすか。加えて1400mは過去4戦とも着外に沈んでいるが、小回りならこなせるか。
ドゥルガーが最大の惑星馬かもしれない。新潟芝1000mで3着2回。転入初戦では致命的な出遅れを喫したが、直線鋭く伸びてサンエイスターダムとはタイム差なし4着。発馬互角ならアッサリまで。
シグラップアモーレは短距離に活路を求めたのが正解。前走・水沢1300mを逃げ切り、岩手初勝利。これで弾みついた。
ブレシアイルはここ2戦3、2着。逃げなくても失速しなくなったのが成長の証。前走も2頭の間に入り楽な競馬ではなかったが、2着に粘った。56キロに負担軽減も見逃せない。
◎②スターギア
〇⑥サンエイスターダム
▲⑨ダンストンラソ
△⑤ドゥルガー
△④シグラップアモーレ
△③ブレシアイル
<お奨めの1頭>
5R ドニゼッティ
転入初戦は2着に終わったが、コース2度目で首位を奪取。名古屋A級の底力を見せつける
先週17日、水沢2000mを舞台に行われた古馬伝統の「第46回一條記念みちのく大賞典」はエンパイアペガサスが3馬身差で圧勝。単勝1・3倍の1番人気に応え、史上7頭目の連覇を果たした。
しかし、決して楽な競馬ではなかった。2番枠に入ったため、終始インに包まれて勝負どころの3コーナーでも前が壁になってしまった。
一方、チェリーピッカーは道中はずっとエンパイアペガサスの外につけ、3コーナーから前へスムーズに進出。直線入り口で先頭に立ち、手応えも上々だったが、4コーナーで馬群がばらけたところを割ってエンパイアペガサスが強襲。あとは一完歩づつチェリーピッカーを交わし、余裕のゴール。貫禄の違いを見せつけた。
菅原俊吏騎手「内目ポジションになるだろうなと思っていましたが、道中の入れ替わりが激しくて厳しい競馬を強いられました。
それでも道中の手応えは良かったので、馬群をどうさばこうかと考えていたら、思った以上に密集していましたからね。
2頭に抜け出されてやられたかなと思いましたが、交わす時の脚がすばらしくて改めて強い馬だなと感心しました。
昨年の桐花賞が初騎乗でしたが、その時より前回、さらに今回とどんどん反応が良くなっていく印象です」
佐藤祐司調教師「この馬は枠順うんぬんを言っている立場ではないですからね。いろんな条件をクリアーしなければならないと思って臨みました。
今回は楽な競馬ではありませんでしたが、それでアッサリ勝つんですから、これが南関東重賞を勝った底力なんだなと思いました。
次走についてはマーキュリーカップを視界に入れながら、最終的にオーナーと相談の上で決めます」
菅原俊吏騎手のコメントどおり、今回の強さが一番際立っていたと思う。次走予定に注目してほしい。
23日メインはB2特別「ジューンカップ」。舞台はみちのく大賞典と同じ水沢2000m。
中心はアドマイヤイバマ。昨年はA級に在籍し、重賞・すずらん賞4着。また2着4回を確保するなど安定度には定評があった反面、詰めに甘さがつきまとい勝ち切れないレースの連続。連下候補にとどまっていた。
今季はB2へ降格して初戦2着から2戦目を快勝。格上ぶりを発揮したが、またもや入着止まりを繰り返していた。
その流れを断ち切ったのが前回圧勝。ヤコウレッシャが逃げてスローに落としたが、向う正面からぶち上げて3コーナー手前で先頭。途中で気を抜きそうな気配もあったが、鞍上・齋藤雄一騎手がそうはさせまいと追いっ放し。結果、2着に1秒8の大差をつけて圧勝した。
今度は2000mが舞台。中央ダート1800m2勝、ダート2400m1勝2着2回と距離延長は大歓迎。連勝のお膳立てはほぼ整った。
トゥザキングダムは相変わらず最後の爆発力不足が目につき3着3回4着2回。消化不良のレースが続いているが、今回はアドマイヤイバマが早めに動いて前を掃除してくれそうな展開。
その動きを見てスパートをかければ、十分連対できる流れになるはず。勝負どころで離されないで追走できるかどうかが好走のカギを握る。
シャスールニングは盛岡3戦着外に沈んだが、コース替わって逃げ切り勝ち。完全に水沢巧者と判断していいだろう。2000mも東京ダート2100m経験なら大丈夫。
レッドダニエルは昨年暮、園田A級から転入して初戦5着を確保。今季は最下級C2へ降格し、メンバーにも恵まれて3勝2着5回。連対を外したのはわずか一度のみと抜群の安定感を誇っている。
父トワイニング、母父アグネスワールドはスピード血統だが、デビュー2戦目でダート1800mを勝っており、2000mも克服十分。連闘の疲れがなかったら勝ち負け必至。
ゴーリキは成績安定しないが、転入後1勝2着1回。内枠を引き当て、イン経済コースでうまく立ち回れば上位可能。
ヤコウレッシャは前走、アドマイヤイバマに早めに交わされながらバテずに2着死守。スンナリなら持ち前の粘り発揮。
◎⑨アドマイヤイバマ
〇⑧トゥザキングダム
▲⑥シャスールニング
△③レッドダニエル
△①ゴーリキ
△⑦ヤコウレッシャ
<お奨めの1頭>
3R キッド
休み明け2戦目を圧勝し、上昇ムードは明らか。メンバーは若干強化されたが、能力上位に変わりはない
★重賞 一條記念みちのく大賞典/エンパイアペガサスが連覇達成
6月17日に行われたシーズン前半の総決算・重賞『一條記念みちのく大賞典』は1番人気エンパイヤペガサスが優勝。昨年に続きみちのく大賞典連覇を達成しました。
中団からのレースになった上に厳しいマークを受け、道中のほとんどを馬群の中に閉じこめられるような形になった今回のエンパイアペガサス。最後まで油断できない戦いになりましたが、それでもライバル達を振りほどいてからの伸び脚はさすがというものでした。最後は3馬身差を付ける勝利で昨年に続き連覇を達成すると共に、トニージェント以来となるみちのく大賞典・桐花賞・みちのく大賞典3連勝も達成しました。
2着は差し脚に賭けたチェリーピッカー。2番人気グランウブロは先行するも最後交わされて3着。以下コミュニティ、ダンストンレガーメと続いています。
初夏の水沢開催前半戦折り返しとなる6月18日、メインレースは12Rのダート1600m『水無月特別』です。
このレースの本命は(7)プリンスダムでどうでしょうか。3月の今季初戦を制してからは掲示板圏内を争う戦いになっていますが、その勝った時にはまずまずのメンバーを破っていますし前走なども負けた相手はみちのく大賞典を制したエンパイアペガサス。ここで力の差は無いと考えるべきでしょう。そしてどちらかといえば盛岡よりは水沢の方が良いタイプにも感じます。3月の勝利の再現を狙うなら水沢のうち。
対抗は(2)コスモジョイジョイ。こちらは反対に水沢よりは盛岡の方が戦いやすいというタイプ。その点でここは敢えて対抗格としたのですが、しかし勝った前走もそうですし3着だった二走前もそうだったように周りが思っている以上にしぶとく強さを発揮するのがこの馬の持ち味。軽視はできません。
(11)ヒドゥンブレイドは結果まだ白星が無い今季ですが前走はエンパイアペガサス、二走前はグランウブロ、三走前はベンテンコゾウと敗れた相手はいずれも一線級。カギは大外枠だけ、それを乗り切れば勝機も十分。
(6)コウギョウダニエルは力量的に遜色は感じないものの今の馬場がちょっと味方してくれないか。雨でも降れば面白いのですが。(3)メナスコはダートなら今の力がいる状態の方が良いタイプかも。状態の良さも評価してみましょう。
●12Rの買い目
馬単(7)=(2)、(7)=(11)、(2)=(11)、(7)→(6)、(7)→(3)
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーチャンネル」へ
★オッズパークLOTO 5重勝/6月17日(対象8R~12R)
8R/評価A: 8番 評価B: 7番 穴:2番
9R/評価A: 8番 評価B: 3番 穴:4番、5番、6番
10R/評価A: 8番 評価B: 2番 穴:6番、9番
11R/評価A: 1番 評価B:10番、 6番 穴:7番
12R/評価A: 7番、 2番 評価B:11番 穴:3番、6番
岩手古馬の最高峰は今も昔もみちのく大賞典。グレードレースが導入されて以降、位置づけは何度も変わったが、岩手ホースマンが最も手にしたいのはみちのく大賞典。
何といっても優勝馬の名前が馬運車に刻まれることが大きい。メイセイオペラ号、トウケイニセイ号、そして昨年優勝馬エンパイアペガサス号も水沢と盛岡を往復する高速道路を走っている。
連覇を果たしたのはスリーパレード、スイフトセイダイ、グレートホープ、モリユウプリンス、メイセイオペラ(3連覇)、トニージェントの6頭。
七不思議は"岩手競馬史上最強馬"の称号を欲しいままにしたトウケイニセイの優勝は一度のみ。モリユウプリンスに2度阻止されているが、それもモリユウプリンスがいかに強かったかを裏付けること。みちのく大賞典で数々の名勝負、名馬が誕生した。
昨年はエンパイアペガサスが地力の違いを見せつけて優勝。報知グランプリカップ、あすなろ賞、みちのく大賞典と重賞3連勝を飾った。
今年の最大テーマはエンパイアペガサスが史上7頭目の連覇なるか―。それに尽きる。今度はオグリキャップ記念圧勝の勲章も手に入れた。
中1週で臨むが、前走は体的に余裕残し。いわゆる試走みたいなものだったから、叩かれて良化は確実。連覇の可能性は非常に高い。
逆転あるとすればグランウブロ。転入初戦はナムラバイオレットの逃げ切りに屈して2着だったが、2戦目から連勝。トライアルの準重賞・あすなろ賞も完勝した。
当日はプラス11キロ。輸送のない地元競馬だったこともあったが、それでも太くは映らなかった。むしろ馬体の張りが増し、良化一途をたどっていることをうかがわせた。
走破タイムも優秀だった。馬場が軽かったにせよ、盛岡ダート1800m1分52秒8は2015年、コミュニティの1分51秒4に次ぐ史上2番目。
対してエンパイアペガサスは前走タイムが1分53秒4。単純な比較はできないが、逆転の目はある。
コミュニティはここ2年、新興勢力の台頭に押されっ放しだが、今季初戦を快勝。1年5ヵ月ぶりの美酒を味わった。
続くあすなろ賞は1秒2差4着と完敗を喫したが、今度は最も得意とする水沢2000m戦。2015年、みちのく大賞典を10馬身差で圧勝は今でも語り草だ。古豪の意地を見せたいところ。
チェリーピッカーは中央未勝利から転入後、圧巻の12連勝。さらには重賞初挑戦で青藍賞も制し、素質を見事開花させた。
その後は精彩を欠いているが、あすなろ賞2着で反撃のきっかけをつかんだ。2000m未経験だが、小回り水沢ならレース運びのうまさでカバーできる。
ヴェリイブライトは名古屋から再転入。初戦は久々もこたえて5着止まりだったが、前走3着。叩かれながら良化を見せている。
◎②エンパイアペガサス
〇⑤グランウブロ
▲③コミュニティ
△⑧チェリーピッカー
△④ヴェリイブライト
<お奨めの1頭>
7R オベーション
園田から転入後、地力の違いを見せつけて2連勝。右回り替わるのはむしろ望むところ。迷わず追いかける一手