●JBCチャレンジ競走
来週の・・・というか今週末の盛岡競馬では『JBCチャレンジ競走』と銘打った重賞競走3レースが、土曜から月曜までの3日間にわたって行われます。
27日・土曜に行われる栗駒賞は「JBCスプリントチャレンジ競走」
28日・日曜に行われる絆カップは「JBCクラシックチャレンジ競走」
29日・月曜に行われるOROカップディスタフは「JBCレディスクラシックチャレンジ競走」
これらの"チャレンジ競走"は直接のトライアルレースではなくて指定競走、優勝すればそれぞれのJBC競走に出走意志を表明した場合「選定に際して優先的に考慮される」というような位置づけになります。
勝てば直結・・・というわけではないですが、同じコースの同じ距離で行われるレースですから、勝てば「地元の大将格」という事になりますし、地方代表馬としての評価も上がるでしょう。
実は、ビューチフル・ドリーマーカップと青藍賞も同じ指定競走で、それぞれを勝ったアスカリーブルとコミュニティは一歩リードしているという事にもなります。これら二頭と肩を並べる馬は・・・?『JBCチャレンジ競走』にご注目ください。
●10Rの買い目
馬単(1)=(3)、(3)=(10)、(3)→(6)、(3)→(4)
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先日、オッズパーク会員のみなさんが水沢競馬場へ来ていただいた。競走馬の見方で腰骨がとがっている馬は疲れが出ているか、年齢的な衰えがある-と伝え、実際のパドックでまさしく典型的な馬がいた。それを自慢げにしゃべったら何と3着。改めてお詫びします。これに懲りずにまた岩手にいらしてください。捲土重来を肝に解説する所存です。
21日メインは2歳馬の芝1600m交流「第16回テシオ杯ジュニアグランプリ」。時の経つのは本当に早い。当時、いわて競馬情報誌『テシオ』を発行して2年目。冠レースをしませんか、と岩手県競馬組合からお誘いがあり、複数候補があったが、迷わず2歳芝交流を選んだ。
このレースの1着馬には朝日杯フューチュリティステークス(当時は朝日杯3歳ステークス)ステップ競走への出走権が獲得でき、間違いなく出世レースになると確信した。
第2回優勝ネイティヴハートは実際、朝日杯に駒を進めたし、昨年のプレイアンドリアルは東京スポーツ杯2歳ステークスで後の皐月賞馬イスラボニータにクビ差惜敗。本番・朝日杯FSは7着だったが、1月の京成杯を完勝。
残念ながら脚部不安のためにクラシックに出走できなかったが、価値ある足跡を作ってくれた。今年もスターホースの出現を願ってやまない。
テシオ杯ジュニアグランプリは過去6年で北海道勢が5度優勝。層の厚さとレベル差を見せつけている。今年も優位は動かないだろう。
パーティメーカーはパイロ産駒。プルピットの直仔だが、コスモス賞(札幌芝1800m)で4着に健闘した。その実績があれば地力の違いは明白。最有力候補。
ネガティヴは父がアジュディミツオー、母父フォーティナイナーとダート血統だが、クローバー賞(札幌芝1500m)で0秒6差7着。うまく流れに乗れればさらに上を望めた。芝2度目が心強い。
地元期待はキモンイーグル。兄ハカタドンタクは芝ダート兼用だが、本質的には芝向き。オパールカップ(3歳芝交流)圧勝でも証明したが、キモンイーグルも初芝をモノともせず見事なイン強襲を決めた。ここに照準ピタリ。
エクストリングランは遠征、芝も未経験だが、母エイブルインレースはこのテシオ杯ジュニアグランプリ、オパールカップと盛岡芝重賞2勝。父ワイルドラッシュが若干気になるが、母仔制覇の期待がかかる。
ロゾヴァドリナは大井1000m戦を1番人気に応えて圧勝。その後は北海道に移動して坂路で鍛えなおした。3ヶ月ぶりでも軽視できない。
コンクエストオールは尻すぼみの成績だが、適性は明らかに芝。思い切った騎乗で一泡吹かしてほしい。
◎(12)パーティメーカー
○(11)ネガティヴ
▲(2)キモンイーグル
△(4)エクストリングラン
△(10)ロゾヴァドリナ
△(7)コンクエストオール
<お奨めの1頭>
1R シャイニーピューマ
岩手初戦は勝ったエントラールが強すぎた。それでも2着確保が地力の証。2戦目をキッチリ勝ち上がり、さらに状態アップした
今週から戦いの舞台は盛岡競馬場へ移る。水沢開催1ヶ月の間に秋の気配があちらこちらで見受けることができる。
それを象徴するのが向正面に見える木々の色。オールグリーンだったが、赤や黄色に色づき始めていた。今開催9月20日(土)から11月10日(月)までノンストップで盛岡。芝ダートを舞台に熱い戦いに期待してほしい。
開催替わり初日20日メインは3歳重賞「第2回イーハトーブマイル」(盛岡ダート1600m)。命名の由来は岩手を代表する作家であり、思想家でもある宮沢賢治から。イーハトーブとは理想郷を意味する造語で岩手(旧読みで『いはて』)によるという説が有力。果たして理想郷に近づくのはどの馬か。
その前に今シーズン岩手3歳戦線を振り返ってみたい。昨年はライズライン、ラブバレットの二強がけん引。そのライズラインは冬場に南関東へ移籍。まずはラブバレットに注目が集まったが、体調ひと息で苦戦の連続。
スプリングカップはシグラップロードが快勝。待望の初重賞を手にしたが、ライズラインが南関東2戦から一旦放牧に出て里帰り。仕上がりがネックだったが、本来の体重を取り戻して圧勝。続いて岩手ダービー・ダイヤモンドカップ、芝・オパールカップと重賞3連勝を飾り、主役の座に君臨した。その後、北海道でリフレッシュと坂路で鍛え直して近々、水沢へ戻ってくる予定だ。
今回のイーハトーブマイルは第2グループによる争いとなるが、これが混戦模様。どの馬にもチャンスありの一戦となった。
主軸にバイザスターンを指名。中央未勝利からいきなり重賞挑戦だが、勝ち負けできる裏づけは十分。ダート戦で2着4回を確保し、逃げの手に出たことも4度。このスピードがあれば、岩手現有勢力を退ける可能性は非常に高い。
ランデックハーツも中央未勝利組。7戦0勝から岩手初戦は2着に敗れたが、以降は連戦連勝。破竹の5連勝中と破竹の進撃。何よりも魅力は使われながら迫力を増している点。マイル延長も望むところ。
ユナイテッドボスは実績上位。3歳重賞路線で毎回勝ち負けを演じている。課題は詰めの甘さ。シーズン初戦1着後は勝ち切れないレースの連続だが、一線級と戦ってきたキャリアを活かす。
ステージアートはここにきて成長急。特に夏を境に一段とパワーアップし、目下2連勝と波に乗っている。
コウギョウセットはムラさが気になるが、自分の型に持ち込むと本領発揮。特に盛岡ダート1600mは4戦3勝2着1回と絶対の自信を持っている。
トーホクスマイルも体に実が入った。古馬編入初戦の前走は積極的なレース運びを見せ、横綱相撲で完勝した。
◎(2)バイザスターン
○(8)ランデックハーツ
▲(3)ユナイテッドボス
△(1)ステージアート
△(4)コウギョウセット
△(11)トーホクスマイル
<お奨めの1頭>
6R エントラール
転入初戦をけた違いの強さで圧勝。同日の水沢1300m戦は1分25秒前後で決着したが、エントラールの走破タイムは1分23秒0。ここではモノが違う
●JBCまであと50日
14日、水沢競馬場で『JBCまであと50日』セレモニーが行われました。7月に「100日前」をやったのがつい昨日の事のようですが、あっという間に50日過ぎて残りも50日。南部杯まであと1ヶ月ほどにもなりましたし、ここから先の時間の進み方はさらに加速するのでしょう。
JBC当日は、当初予定のJBC競走3つ+不来方賞に加えて芝の特別として設定されていた秋嶺賞がオープン級の芝重賞に格上げ実施される事になっており、計5つの重賞競走が連続して行われるます。JBC当日の時間の進み方も非常に急と、そんな事になりそうですね。いまから身体が保つかどうか心配です・・・。
11月3日のイベント等はまだ詳細が発表されていませんが、今月中にはアウトラインが見えてくるでしょう。当日のファン無料優待バスの運行や指定席の発売方法についてなども間もなく発表されると思われます。そのあたりはもう少しお待ちください。
●11Rの買い目
馬単(1)=(6)、(6)=(9)、(6)→(5)、(6)→(11)、(6)→(12)
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『青は藍より出でて藍より青し』。14日、メイン「第22回青藍賞」の設立目的は3歳馬が初めて古馬重賞に戦いを挑む場を創り、先輩に揉まれてさらに強くなってほしい-という意図から。
当時、3ヶ月以上の冬休みがあった岩手競馬はシーズン終了まで3歳レースが実施されていた。その集大成が11月下旬に行われていたダービーグランプリだが、以降も3歳のカテゴリーはずっと続いていた。古馬編入するのは一定以上の賞金を稼いでいた馬。
創設から20年以上の歳月が過ぎ、8月には3歳馬が古馬へ編入するが、青藍賞の位置づけは変わらず、若駒が先輩たちの胸を借り、打ち負かすのがメインテーマ。
それにほぼ合致するのがコミュニティ。中央未勝利から昨年8月に岩手転入。最下級3歳C2から再スタートし、年をまたいで圧巻の12連勝をマーク。
一度3着に破れ、連勝はストップしたが、続くA級戦を快勝し、伝統のみちのく大賞典に挑戦。ナムラタイタンの2番人気に支持されたが、スタート直後に落馬。
以降は歯車が狂い、軌道修正に手間取っているが、ようやく古馬重賞を勝つチャンスが巡ってきた。何故なら水沢1600mは5戦5勝。最も得意とする舞台だからだ。初の古馬重賞を制し、秋のビッグレースに弾みをつけたいところだろう。
ドリームクラフトは中央3勝・1000万下から昨年3月に転入。勝ち星はいずれも芝だったが、水沢コースが合って1400mから1600mの重賞4勝。年度代表馬にも選ばれた。
ところが今季は脚部不安が発生。具体的には屈腱炎のため順調さを欠いて4ヶ月の休養を余儀なくされた。
9月1日の水沢1400m戦は様子見もかねての復帰戦だったが、いきなりクビ差2着に激走。さすが年度代表馬と大向こうを唸らせた。
心配だった脚部不安の再発生もなく、さらに気配アップ。しかも過去2年の優勝馬カミノヌヴォー、ロッソコルサとも年度代表馬。青藍賞との相性が抜群なのも心強い。
ランドオウジは4走前の早池峰賞を完勝。重賞挑戦9度目にして待望のタイトルを手にし、一戦置いてすずらん賞も快勝。4度の骨折を乗り越えて充実期を迎えた。
クラスターカップでも地元馬最先着を果たしたが、水沢は岩鷲賞7着が示すようにシャープさがもう一つ。それで割り引いたが、今の勢いで克服も十分考えられる。
マイネルバルビゾンは南関東B2から転入。初戦の水沢1400m重賞・岩鷲賞を豪快なまくりで快勝した。その後、遠野馬の里で休養は当初の予定どおり。坂路で鍛えながらリフレッシュして戦列に戻ってきた。仕上がりも上々でいきなりのシーンまで。
カネマサゴールドは一貫して北海道で走り続け重賞・赤レンガ記念優勝を含め通算17勝。初戦は3着止まりだったが、乗り込みを考えると納得。今度はビッシリ追い切って変わり身はっきり。不気味な存在となった。
◎(7)コミュニティ
○(3)ドリームクラフト
▲(9)ランドオウジ
△(10)マイネルバルビゾン
△(6)カネマサゴールド
<お奨めの1頭>
8R エキゾチックローズ
実戦を使われながら上昇一途。近走2勝2着1回と完全に本格化を迎えた。無理のないローテーションにも好感が持て、ここもいただき