地方競馬の看板レース「レディースジョッキーズシリーズ2010」は第2ラウンドまで終了。我らが皆川麻由美騎手は第1ラウンド・金沢では6位に終わったが、名古屋ラウンドで"祭り女"の本領を発揮。4戦目で見事1着を飾り、名古屋ラウンドで優勝を果たした。
今週のテシオ特集で第3ラウンド・荒尾決戦を控えた皆川麻由美騎手をインタビュー。最終決戦に向けて意気込みを聞いたので、ご覧になって欲しい。
岩手競馬の全レース予想を公開中!「週刊テシオ情報局」が「ウマウマ生活ステーション」
11日(土)メイン9レース(今開催から土、月は全10レースへ変更)はB2級「ディセンバーカップ」(水沢1800m)、10頭立て。人気の中心は転入後、3連勝マークのブライティアピアだが、初の1800mがネック。それならばダービーグランプリで10着に敗れたが、B2実績からマイネルリファインを主軸に抜擢したい。
マイネルリファインは中央0勝3着2回から転入。初戦こそ初コースに戸惑って3着止まりに終わったが、2戦目を9馬身差で圧勝。続いてB2特別・セプテンバーカップに駒を進め、サクラカムイオーに0・1秒差まで肉薄2着。そのサクラカムイオーは岩手12戦11勝2着1回。B1でも快進撃は止まらず目下3連勝中。オープン入り間近と言われている大器で、マイネルリファインの実力は推して知るべし。
3歳重賞・不来方賞でもロックハンドスターには離されたが、大外一気に伸びて2着確保。自己の条件に戻った前々走もトップハンデ57キロを背負いながら5馬身差で完勝。B2では実力上位は明白だ。
ダービーグランプリ10着でちょっとミソをつけたが、これは全国の強豪がそろって仕方なしの結果。すでに水沢1800mで1勝をマークし、距離対応も問題なし。ブライティアピアの実力は重々承知の上でマイネルリファインを推奨する。
逆転筆頭はもちろんブライティアピア。中央1勝500万下から転入し、B2平場、特別・もみじ賞、そして前走・シルバーステッキ賞とアッサリ3連勝マーク。一戦ごとに迫力が増し、ここもフリーパスの可能性は高そう。
ただ前走・Sステッキ賞で55キロを背負ったが、今回はさらに1キロ増えて56キロのハンデ。しかも先にも記したとおり1800mは生涯初めて。中央時代は芝ダートで1200mを専門に使われ、岩手入り後は3戦ともマイルが舞台。器用なタイプで自在脚が最大の武器だが、距離経験のなさが若干気になる。
オヤマハリケーンは昨年までA級に在籍し、今季はC1へ降格。時に取りこぼしもあるが、すでに5勝マーク。もみじ賞で出遅れて8着に沈んだが、前走快勝で汚名返上。B2でも絶対能力の差を見せ付けている。
マイネルリチャードはSステッキ賞6着。忙しい競馬が合わなかったのが最大の敗因。しかし成績が示すとおり距離1800mがベストの舞台。特に水沢1800mでは5割8分の連対率を誇り、前々走の騎手ハンデ戦も快勝。反撃に転じて当然だろう。あとは前走逃げ切りでついに復活したベルデンアイン、同じく前走快勝アポロパトリオットが押さえ。
◎(10)マイネルリファイン
○(9)ブライティアピア
▲(4)オヤマハリケーン
△(6)マイネルリチャード
△(3)アポロパトリオット
3連単は10、9の1、2着折り返しから4、6、3へ3着流し
馬複 9-10、4-10、6-10、3-10
<お奨めの1頭>
7レース ラヴァリーズーム
Sステッキ賞で2着に敗れ、連勝3でストップしたが、これは勝った相手が強すぎた。自己の条件に戻って反撃必至
先週から今週にかけて大記録が二つ誕生しました。
まずは11月29日の11Rで達成された菅原勲騎手の地方通算4000勝。「残り1」になってからは掲示板にも入れない結果が続き、この日の達成は難しいかと危ぶまれた11R。スズモンスター号できっちり抜けだして快勝、見事大記録を達成しました。
騎手の4000勝達成は史上6人目・現役では4人目。ですが、菅原勲騎手以外の達成者5名のうち4名が南関所属という事で分かるように開催日が多いほど有利な中、冬季休催がある岩手にいながらこれだけの勝ち星を挙げたのは掛け値無しに素晴らしいと言っていいもの。
また、この中にはメイセイオペラやトーホウエンペラーで勝ったGIも含まれていますが(南部杯2勝、帝王賞、東京大賞典。フェブラリーSは含まれず)、地元以外での勝利があるのも立派。菅原勲騎手自身が誇る「質の高さ」も間違いないようです。
そしてもう一つは12月4日・1Rでの村上昌幸調教師の通算1000勝。岩手競馬もベテラン調教師が増え、現役では9人目の大台到達(というか今季だけですでに4人が達成しており、村上昌幸師は今季5人目!)なのですが、今回の記録の凄さは村上昌幸師が騎手としても調教師としても1000勝を達成した所にあります。
オールドファンならご存じ「ムラマサ」の愛称で親しまれ、10年連続リーディングジョッキー獲得・年間187勝の最多勝記録、通算1873勝の通算勝利記録(いずれも当時)など名声をほしいままにしながら33歳で引退。"名騎手、名調教師ならず"とは良く言われる言葉ですが、名騎手ムラマサには通用しませんでしたね。
12月6日・月曜日のメインはA級一組の1800m戦「胆沢ダム学習館レース」。当初は16頭の申込がありましたが最終的に8頭立て。そのおかげで、というか、奇しくも北上川大賞典の1・2着馬の再戦ムードが強くなりました。
その勝馬メイホウホップ対2着コアレスレーサー。前者にとっては思い通りにレースを運べての勝利、後者にとっては思い通りにならずの敗戦。今回はつまるところ、どちらにとっても隙を見せる事ができない戦いになるでしょう。前者が負ければ勝った事がフロックといわれるし、後者が負ければ勝負付けが済んだと言われる。これではどちらも退けません。
そんな中、敢えて本命を選ぶとしたらそれは(2)コアレスレーサーの方、と考えました。
まずは距離。同馬にとって2500mは守備範囲の中とはいえちょっと長かった。1800mなら手頃です。
そして枠順。言うまでもなく1800mは内枠有利、外からでも思い切って先行できれば粘れるでしょうが、内枠からすんなり流れに乗れるようなら当然ロスが少ない分余裕を持って戦えます。
対メイホウホップとの対戦成績は2戦して五分。現状、両者互角の力があると見積もったならば、内枠の分コアレスレーサーが有利であり戦いやすいはずです。
2頭一騎討ち濃厚と見て、ヒモは2頭、(5)ソニックルーラーと(8)サトノスローンでどうでしょうか。特にソニックルーラーの方。中間順調さを欠いた前走はとりあえず着を拾っただけの結果で致し方なし。今回は上積みあるし相手関係も手頃。3着くらいなら十分以上でしょう。思い切って3頭に絞ってみたいですね。
●10Rの買い目
馬単 (2)=(7)、(2)=(5)、(7)=(5)
12月31日(金)、大晦日の恒例行事となった岩手版グランプリレース「第36回桐花賞」(3歳以上オープン 水沢2000m)のはファン投票が12月4日(土)から水沢競馬場、盛岡競馬場ほか各岩手競馬発売施設及びインターネット等でスタートした。
◆投票受付期間
平成21年12月 4日(土)~19日(日)までの岩手競馬及び他地区競馬発売日
※インターネット投票は、4日(土)から19日(日)正午までの受付
◆受付場所
盛岡・水沢競馬場、各テレトラック、UMACCO盛岡大通及び、JRA東京・福島競馬場・ウインズ津軽内岩手競馬専用発売所のインフォメーション
岩手競馬公式ホームページ(www.iwatekeiba.or.jp)、または携帯電話からは(tesio.jp)内の専用ページ
※投票用紙に切手を貼っての応募も可能【 ※12月19日(日)必着 】
◆投票方法
専用投票用紙に、岩手競馬所属馬(3歳以上)の中から桐花賞に出走させたい馬を3頭までを記入し投票。
◆ファン投票プレゼント
投票いただいた方の中から抽選で100名様にプレゼント。
【賞品】
A賞 32型液晶テレビ(東芝REGZA) :5本
B賞 やまなか家ホルモン鍋セット( 4~5人前) :35本
C賞 小岩井農場マドレーヌ( 5個入) :60本
先日、3歳三冠を達成したロックハンドスターが早々と出走を表明。また船橋在籍時に岩手の重賞2勝し、転入2戦目の栗駒賞優勝リュウノキングダム、スケールの大きさ一目サクラマジェスティ、未完の大器コアレスレーサーなど強豪がズラリ。例年以上に話題の多い「桐花賞」になりそう。みなさんも振るってご応募ください。
5日(日)メインはC1級馬による水沢1800m戦「錦秋湖賞」。今回も好調馬がズラリそろったC1特別。総合力に加え、距離1800m対応、そして馬場適性など様々なファクターが入り混じった一戦となった。
主軸はトウカイフォスター。中央6戦0勝から転入。芝専門に使われてきた小柄な牝馬で、地方ダートが合うかどうか未知数だったが、アッサリ3連勝マーク。どこからでも動けるタイプでレース内容の良さが際立っている。昇級初戦の前走も余裕の好位抜け出しを決め、2着に6馬身差をつけて圧勝した。
今回はC1でも上位組が相手だが、素質は間違いなく一驚品。距離がいきなり1800mへ延長されたが、中央時代に芝2000mを経験して4、7着。血統からも距離は問題なしと見ていいだろう。
逆転筆頭はファーマレッド。中央0勝ながら3着1回。5戦目以降は地方交流・門別へ遠征して3戦2着2回の成績を残して岩手へ転入。当初は芝にチャレンジして3、2着止まりだったが、ダートに替わって目下2連勝中。一線ごとに迫力が増す一方。良血が開花した。
ケージーカツタロウは夏油賞で7着に沈み、9月の盛岡戦で鼻出血が発生して取り消し。ちょっと歯車が狂った感じだったが、戦列復帰した前走を圧勝。太め残りだったにもかかわらず、2着に7馬身差をつけてブッチ切った。叩かれてさらに上昇必至だ。
あとは得意の水沢へ替わって反撃に転じたスズノライコウ、ダート戦で連対パーフェクトを誇るミスターガッテン、あとは近走伸び悩み気味だが、距離1800mは大歓迎の格上馬コスモアンファングも軽視できない。
◎(7)トウカイフォスター
○(1)ファーマレッド
▲(10)ケージーカツタロウ
△(3)スズノライコウ
△(9)ミスターガッテン
△(8)コスモアンファング
3連単は7、1、10のボックスが本線。あとは7、1の折り返しから10、3、9、8へ流す手も
馬複 1-7、7-10、3-7、7-9、7-8
<お奨めの1頭>
11レース タケショウナイト
元々は先行力と粘りが身上だったが、前走は一転して差し競馬から2着確保。この芸当ができればさらに上を目指せる
"岩手の至宝"菅原勲騎手が地方競馬通算4000勝を達成した。11月29日、最終11レースでスズモンスターに騎乗し、好位追走から逃げ切りを図ったグラスバラードを直線でキッチリ捕らえて快勝。地方競馬史上6人目、現役4人目。もちろん岩手競馬では前人未到の偉業となった。
この記録の凄さは岩手競馬の環境を考えれば一目瞭然。通年開催ではなく冬休みが約2ヶ月あり、菅原勲騎手がデビューした当時は年間100日程度の開催。今でこそ年間130日だが、それでも週末3日間だけの競馬。騎乗日数、回数も北海道はともかく関東以西とは比較にならないほど少ない。
菅原勲騎手は1981年10月デビューだから、ちょうど今年で30年目に突入。単純計算で考えれば年間133勝ペース。仮に通年で南関東のように週5日間の開催だったら、どれほどの数字になったか。しかもJRAと土、日の開催がかぶるため、JRAへ挑戦した場合には地元騎乗は"0"。
ここ3年は冬期間に限って短期所属替えで南関東で騎乗。その数字も加算できたのも4000勝達成を早めたが、通算勝率22・5%は驚くばかり。4回に一度近くは勝利をモノにしていることになる。まさに岩手競馬、いや地方競馬の宝だと断言して差し支えないだろう。
今週4日メインはA級三組「えさし郷土文化館レース」(水沢1600m)。2ヶ月ぶりを見せ場作って4着に粘ったハッピートークが、ひと叩きされて首位を奪取する。
昨年9月、中央7戦未勝利から転入。格付けにも恵まれてC2でいきなり3連勝をマークしたが、次第にメンバーが強化され、頭打ちのレースを繰り返してシーズンを終了。しかし冬期間の休養がプラスに大きく作用。C1で3連勝を飾り一度、2着に敗れたが、これは初の1800mに戸惑ったから。その後は再び連勝街道を突っ走り、4連勝目がオープン牝馬特別・フェアリーカップ優勝を果たした。
ただ毎回、脚元と相談しての出走で1ヵ月半以上の間隔が開いたA級戦で4着。連勝がストップし、またもや2ヶ月ほど休養。使い込めないのが残念な限りだが、それでも復帰戦の前走では2番手追走から4角で一旦先頭。直線では息が持たず4着に沈んだが、見どころ十分だった。
しかも今回は連闘で臨め、これが体調面での問題がないことの証明。ひと叩きされた上積みも見込めば勝って当然の一戦と言っていいだろう。水沢1600mも5戦4勝。唯一の4着が休み明けの前走で水沢マイル戦に絶対の自信を持っている。
逆転筆頭はケイジーウォリア、エスユーペニーかで迷ったが、ケイジーウォリアを上位に採った。小回り水沢では馬群をさばくのに手こずっているが、それでも先行競馬で決着した前走でも3着。オリオンザクロノスとに叩き合いで先着を許したが、直線で確実に台頭できる末脚が最大の武器。展開に注文つく面があるが、ここならしっかり2着を確保できる。
エスユーペニーは中央1勝500万下からの転入でA級通用かどうかと思ったが、初戦2着。2戦目は2番手追走からパーフェクト内容で快勝。これを評価され、重賞・青藍賞で2番人気に支持されたが、伸びを欠いて6着。続く盛岡ダ1600m戦でも6着に敗れて休養。今回が2ヶ月ぶりの実戦となった。ここ通用は転入2戦で証明済みだが、如何せんレース間隔が開いたのが気がかり。アッサリか、それとも凡走かの可能性がある▲評価に落ち着いた。
前走は流れが合わなかったヤマトスピリット、あとは前走で復調の兆しがうかがえたソフトパワーを押さえたい。
◎(5)ハッピートーク
○(8)ケイジーウォリア
▲(2)エスユーペニー
△(7)ヤマトスピリット
△(3)ソフトパワー
3連単は5を1着固定に8、2の折り返しが本線。あとは7、3を3着押さえ
馬複は 5-8、2-5、5-7、3-5
<お奨めの1頭>
2レース カゼノルビー
スタートに課題を抱え、前走は後方からの競馬。1枠が若干気になるが、総合力上位は転入初戦1着で一目瞭然
今回は微妙に競馬に関係するようなしないようなネタから。
来週12月4日、東北新幹線の八戸-新青森間が開業し、新幹線が本州を南北に貫く事になりました。
八戸と新青森の間には七戸十和田駅ができるのですが、これが面白い場所にあって、例えば日本軽種馬協会の七戸種馬場(現在はキャプテンスティーヴやロドリゴデトリアーノが繋養中)が目と鼻の先、グリーングラスやタムロチェリーを送り出した諏訪牧場、かつて帝室御賞典馬を多数輩出した名門・盛田牧場なんかも、それこそ歩いていけるくらいの所なんですね。
青森の馬産といいますが、中心地はやはり七戸エリア。「馬産地のど真ん中にある新幹線駅」「新幹線駅から歩いていけるサラブレッドの種馬場」・・・。私はまだ見ていませんが、開業告知のポスターの中には諏訪牧場を舞台に制作されたものもあるそうですね。新幹線が開通する事で、青森・七戸の馬産地に再びスポットが当たってくれれば・・・。
対抗はあまり悩まず(3)セリトスガッテン。前走はスニークをわずかに捉えきれずの2着、しかし逆に言えば特別2着馬を初対戦で追いつめたのだから立派と言うべきで、そこはハイレベルの認定戦を戦ってきた経験が活きた感がありました。依然前残り気味の傾向が続くコース状態ですが前走よりは差し届きやすくなっているし、ここは逆転までの期待で。
3番手は捻って(9)ガッテンモントレーを押さえてみます。芝はどうやらからきしですがダートでは大崩なし。距離も問題ないようですし、少しでも差し有利の状況になれば突っ込んできておかしくないと見ます。
以下(1)トーホクポラリスと(7)シュクモモコまで。(1)はここ2戦がいくら重賞だとはいえ負けすぎ、調子下降感もあって気になるのですが、それでも強豪の中で先行できていた点を評価。(7)は未だ未勝利ながらダート1400mという条件が合いそう。いきなり勝ち負けとまでは言いませんが、上位争いの一角に加わってきていても何ら不思議ではないと思えます。
●10Rの買い目
馬単 (2)=(3)、(2)=(9)、(3)=(9)、(1)=(2)、(2)=(7)