この金曜日から始まるお盆開催は15日(金)から18日(月)までの4日間の開催です。
この4日間ともはくぼ開催となっており、1Rの発走時刻が11:30、最終レースの発走時刻は17:20分。またメインレースの番号が15日は10R、16〜18日は9Rとなっています。クラスターCも16:10発走の9Rとなりますので、ネット等で馬券購入の際は発走時刻・レース番号にご注意してお買い求めください。
◆お奨めこの一頭
6R:サンゴ
前走は勝ち馬をかわいがりすぎたか。今度こそ決めて厩舎にも初勝利を!
テシオブログの雑談担当としてはやはりこの話題は避けて通れませんね。北京オリンピックが開幕しました。
どちらかといえば夏より冬季の競技の方が好きな私。普段はプロ野球など全く見ないのですが、やはり五輪というお祭りともなれば応援してしまいます。テレビでも日本のメダルは○個!と数を数えていますが、色や個数よりも、選手ひとりひとりが見せる強さがすごいですよね。柔道ではアテネに続いて連覇を果たした選手が何人かいますが、4年もの時間を経てまた世界の頂点に君臨するというのは、いったいどれほどのパワーが必要なのでしょうか?普段ふてぶてしささえ感じる水泳の北島康介が見せた涙に、その答えが垣間見えた気がします。あのシーンは今回の五輪を代表する名場面になるかもしれませんね。
そんな感動がいっぱいのオリンピックですが、TV放送には不満があります。テレビで中継されるのは、野球やサッカーなどのメジャースポーツと、日本選手のメダル獲得が期待される種目が中心。マイナーな競技は結果のみあるいは全く触れられない種目さえあります。限られた放送時間の中で視聴者の期待に応える番組構成(視聴率主義とも言う)なのかもしれませんが、もうちょっと平均して取り上げてくれても良いのではないでしょうか。NHK-BSでは地上波に比べれば地味な種目をいくらかは放送していますが、それで見たカヌーのスラローム競技はなかなか面白かったですよ。
馬場馬術も最年長の選手が出ているということが話題になったのみで、競技自体はほとんど電波に乗っていませんね。私がテレビを点けている間は全然やらなかったのですが、放送ありましたか?その一方、大健闘で決勝に進んだフェンシングは突然放送枠を与えられるという、なんとも現実的というか表面的というか、そんな放送局の姿勢にはちょっと寂しい感じがします。
もちろん馬術やカヌーの競技を見れば日本選手と世界のレベルには大きな隔たりを感じずにはいれませんでしょうが、テレビでやらないことも選手が育たない理由のひとつではないでしょうか?あれ、これって「取り上げられるメディアが少ない地方競馬は売り上げが伸びない」という話に似ていますね……
それと気になることがもうひとつ。今回のオリンピックは、開催国の『国家の威信にかけて』というのが強く出過ぎているように見えます。もちろんあの国の選手個人個人は大変な努力をしているのですし、体操や卓球などの得意種目でみせる優れた能力は一見に値する物があり応援もします。しかし『国家』となると、言論統制、粛正や公開処刑などがいまだにまかり通り、はたまた緑化事業と称して山を緑のペンキで塗る、農薬混入で回収した冷凍食品を再び流通させるというお国ですからね。国民や歴史・文化は好きでも、体制はどうにも好きになれません。
ま、私も国際社会のイデオロギー的なことにああだこうだ言うほどの知識はなくワイドショーレベルの情報しか知りませんので、あまり深く突っ込まないほうが良いでしょうね。ただ、「我々はオリンピックを成功させた」と自信に満ちて勢いがつくと、チベットやウイグルのほうにもますます強く出てしまうのではないかと心配してしまいます。
(文・佐藤到)
8月10日 第1回クリスタル賞(3歳オープン 水沢1900m)
(クリスタル賞ゴール 写真・佐藤到)
1着 リュウノツバサ
外枠9番枠だったが、スタートでゴールデンクリーク、モエレハナオーが1ハロンほど競り合ってペース速くなったため、うまく4番手インに入ることができる。これは「調教師の指示どおり。外につけると折り合いを欠いてしまうので、砂を被らせて前半は控える競馬に徹した」(沢田騎手)。
この戦法がズバリはまり、2コーナー過ぎまで内でじっくり我慢させ、向正面から外に出すと鞍上の指示に素直に反応。馬なりでゴールデンクリーク、モエレハナオーに徐々に接近。4コーナーでは2頭に並びかけるや、あとは突き放す一方。余裕たっぷりで2着に4馬身差をつけて圧勝した。
「一生懸命、まじめに走るタイプなので壁を作って前半、楽をさせることができた。前の2頭が行ってくれて、うまく内に入れることができたのも幸いした。向正面でハミを取ってくれたら、すごい反応。これで勝利を確信した」と沢田騎手。
4走前、ダイヤモンドカップでは3番手外につけ、いつでも抜け出せる態勢だったが、いざ直線で追い出したら反応なし。今回はその反省を生かしたと思うが、折り合いさえつけば距離も克服できたことが最大の収穫。この競馬ができれば鬼に金棒で、次走・不来方賞(盛岡ダート2000m)も楽しみになった。
2着 モエレハナオー
大井遠征(ジャパンダートダービー)の疲れが若干残っていたのか、パドックで気合いが不足気味の印象。終始、ゴールデンクリークの直後2番手外につけ、4コーナーを回ってもその隊列で進んだが、リュウノツバサの伸びにまったくついていけない。
それでも大きくバテないで2着確保がこの馬の持ち味。おそらく順調に行けばさらに状態回復するであろうから、こちらも不来方賞での好走が期待できそう。
3着 ゴールデンクリーク
1枠、そして58キロのトップハンデ(リュウノツバサは57キロ、モエレハナオーは55キロ)も考慮したのだろう、モエレハナオーに絡まれたが、ハナを譲らず先手を取る。3ハロン目から13秒台に落として、マイペースの逃げに持ち込んだかに見えたが、ダイヤモンドC時のような冴えが見られず、3コーナーから手が動く。
しかしリュウノツバサの一瞬の脚に抗えず、モエレハナオーにも離されての入線。「理由は分からないが、いつものような走る気が感じなかった」と板垣騎手。あくまで結果論だが、いいと判断したゆったりローテーションが裏目に出たとすれば、この一戦を叩かれて気合いアップは間違いなし。次走は上位2頭と同様に不来方賞の予定だ。
4着 コンバットキック
いつもより前目の7番手を追走。勝負どころからスパートをかけたが、3着ゴールデンクリークからも4馬身差4着。スローペースだっただけに、追い込み一辺倒のコンバットキックに展開が向かなかったのが痛かった。現状の力は出し切った。
5着 テンショウベスト
パドックで若干イレ込みを見せて汗をかいていた。レースは3番手外につける予定どおりのポジションだったが、勝負どころで離される一方で5着確保が精一杯だった。
11日(月)メインはB2級馬による水沢1900m戦「第11回オーガストカップ」、11頭立て。
水沢1900mを経験済みはモエレタキシード1頭のみ(4戦1勝)。そして前回1着馬が11頭中7頭と好調馬がズラリそろったが、距離適性が微妙なメンバーばかり。ひと波乱も十分にあり得る。
主軸にオンワードリリカを指名する。今季6戦3勝3着3回(3月の特別開催を含めると4勝)と抜群の安定感を誇り、目下2連勝中と好調サイクルをキープ。前回も実力馬ジェドの猛追をクビ差封じて快勝した。
気になるのは時に格下相手に取りこぼしがあることと、1900mはまったく経験がない点。これまで最長距離は1800mまでで2着1回があるのみ。他はほとんど凡走に終わっている。
それでもどんな流れにも対応できる器用さを持ち、昨年とは別馬のような充実ぶりを示すオンワードリリカのこと。上がり勝負に持ち込めば距離克服も十分可能だろう。
逆転筆頭はハウプトローレ。今年4月、笠松B1から転入し、当初の格付けがC2。アッサリ3連勝をマークした。その後も順調に白星を積み重ね、馬券対象を外れたのは2度のみ。その敗戦も盛岡ダートに限られており、芝2戦2勝、水沢も6戦5勝2着1回と驚異の勝率でB2卒業も時間の問題だろう。
ただ、こちらもネックは1900mの距離。過去、金沢で3度使われて4着が最高、あとの2回は着外。血統的にも長距離には若干の不安が残るが、ここはコース適性を重視した。
アッサリか、はたまた大敗かの可能性が高いアルディ。中央未勝利から昨年11月に転入し、圧巻の3連勝をマーク。一躍注目を集めたが、今年3月のC1戦で9着に大敗。これは休み明けの影響かと思ったが、続く2戦も4、8着と凡走。
頭打ちかの印象を与えたが、小林騎手に乗り替わるや再び3連勝を飾った。しかし今回、小林騎手は自厩舎のオンワードリリカに騎乗するため、山本政聡騎手とコンビ復活。これがどうでるか微妙だが、同騎手に巡ってきたせっかくのチャンス。
中央時代に2000mを2度走って芝で3着に食い込んだ実績もあり、距離不安はまったくなし。勢いに乗って4連勝を飾れるか注目してみたい。
モエレタキシードは先にも記したとおり、ただ1頭だけ水沢1900mを経験済み。しかも休み明け2戦目の前回をきっちり2着にまとめ、今回が走り頃の3戦目を迎えたのが心強い。
カツイチヴィーナスも軽視できない存在だ。中央2戦0勝、大井1戦2着1回後、笠松2連勝を飾って再びJRAへ。しかし1年1ヶ月の休養明け15着、2戦目は落馬中止。4ヶ月の休養を挟んで岩手へ新天地を求めてきた。
初戦は休み明けとB2通用するか微妙で4番人気にとどまったが、アッサリ逃げ切って0・4秒差で完勝。非常に強い内容だった。今回は相手が大幅に強化されたが、叩き2戦目で上昇必至。もしかすると一発があるかもしれない。人気の盲点になったが、前回快勝ホクザンスターダムも侮れず、熱戦が期待できそうだ。
◎ ?オンワードリリカ
○ ?ハウプトローレ
▲ ?アルディ
△ ?モエレタキシード
△ ?カツイチヴィーナス
△ ?ホクザンスターダム
3連単は1、5の2頭軸から9、6、2,3流しが本線だが、▲以下から入る手も十分
馬複は1−5、1−9、5−9、1−6、1−2
<お奨めの1頭>
8レース スイートダージリン
目下5連勝中と破竹の進撃。今回からB2へ昇級したが、勢いを重視するべき
10日(日)メインは9月7日に行われる岩手3歳伝統の第40回不来方賞(盛岡ダート2000m)トライアル「第1回クリスタル賞」(水沢1900m)、10頭立て。
今年上半期の岩手3歳戦線はリュウノツバサ、ゴールデンクリーク、モエレハナオーの3頭がけん引。最初に抜け出したのはスプリングC、重賞・阿久利黒賞を連勝したリュウノツバサだった。
しかし、今年に入って本格化を迎えたゴールデンクリーク。七時雨賞で待望の特別タイトルを制するや、岩手ダービー・ダイヤモンドカップを見事逃げ切り。心身ともに逞しく成長したことを高らかにアピールした。前走・ミルキーウェイカップは2着惜敗したが、これは勝ったリュウノツバサを讃えるべきで、負けても評価ダウンの材料にはまったくならない。
一方、モエレハナオーはシーズン突入当初、歯替わりの影響で力を出し切れなかったが、ダイヤモンドCタイム差なし2着で復活宣言。大井・ジャパンダートダービーは相手が大幅に強化され、力及ばず13着。帰郷後、遠征疲れが残っていたが、回復に専念した結果、本来の動きを取り戻してきて臨む。
このクリスタル賞のポイントは以上3頭の序列がすべて。リュウノツバサとゴールデンクリークの直接対決ではリュウノツバサが3勝1敗とリードしているが、その1勝をあげた岩手ダービー・ダイヤモンドカップの内容を重視。ゴールデンクリークを主軸に推す。
(ダイヤモンドCゴール 1着ゴールデンクリーク 右はモエレハナオー 写真・佐藤到)
デビュー当時から好馬体を誇り注目の1頭だったが、気性難が災いしてなかなか頭角を現せなかったが、今年ついに秘めた素質が全面開花した。
先に記したミルキーウェイCはリュウノツバサに完敗を喫したが、今回は100m延長されて1900mが舞台。典型的なステイヤーで距離が延びれば延びるほどいいタイプ。暑い夏をさけてここ1本に絞って調整を積んできたことにも好感が持てる。
対抗はリュウノツバサ、モエレハナオーのどちらを優先するか迷ったが、モエレハナオーを上位に採ってみたい。この馬の特長は馬体を併せる流れになると、抜群の根性を発揮すること。瞬発力勝負になると苦しい面があるが、1900mならゆったりペースは間違いなし。おそらく直線の攻防に持ち込まれるだろうから、持って来いの展開となるはず。
リュウノツバサは▲としたが、前記2頭をバッサリのシーンまで可能だ。圧倒的な1番人気に支持されたオパールカップで好位失速7着に沈んだが、これは連闘が影響したか。折り合いさえつけば距離1900mも十分克服できる。
テンショウベストは勝ち味の遅さがつきまとうが、常に上位に食い込む抜群の安定感が身上。今シーズンも阿久利黒賞で7着に沈んだ以外はすべて3着以上にまとめ、5戦連続で馬券対象になっている。とすれば当然だがマークは欠かせない。
コンバットキックは荒々しいほどの爆発力が影を潜めてしまったのが惜しい限り。金杯で見せたパフォーマンスが今でも強烈に残っており、何とか復活の手応えを掴みたいところ。実際、今回の有力馬を金杯でぶった切っているのだから、格不足はまったくない。
◎ ?ゴールデンクリーク
○ ?モエレハナオー
▲ ?リュウノツバサ
△ ?テンショウベスト
△ ?コンバットキック
3連単は1、8、9の3点ボックスが本線。あとは5、2を3着押さえ
馬複は1−8、1−9、8−9、1−5
<お奨めの1頭>
7レース スーパーアンカー
前回は7ヶ月ぶりの実戦で6着も仕方なし。ひと叩きされて変わり身十分なら主役を演じて当然