14日早朝、宮城・岩手県境付近で大きな地震がありました。私が住んでいる盛岡市では比較的激しい揺れだったものの家具が倒れるほどではなく、盛岡競馬も通常通り開催される事になったのですが、震源により近い水沢競馬場では壁が落ちたり機械類が倒れたりと大きな被害があった模様です。
現時点では15日の日曜日、16日の月曜日とも平常通り開催の予定ですが、今後の余震の状況によっては変更がある可能性があります。開催情報には十分ご注意ください。
月曜のメインレース・千沼ヶ原(せんしょうがはら)賞はC2級の特別戦。水沢で行われる「猊鼻渓賞」にあたるレースです。10頭立てのメンバーの中には既に常連となった馬もおり、力関係の比較は比較的やりやすいのではないでしょうか。
本命はケイジーウィザードを推します。既に9戦を消化して3勝2着4回3着2回。ハイレベルC2級の代表格といえる一頭となりました。前走は3着に終わったものの、結果は勝ち馬とタイム差無しだし、最後まで伸び続けた勢いも決して悪くなかった。今回も前走同様に差し脚が活きるメンバー。今度こそ!の期待。
サンワードグローが対抗。前走はケイジーウィザードと同じレースで、こちらも4着ながらタイム差無し。この馬向きの流れになるとみて改めて。
ヒカルダイチが3番手です。この辺ならいつ勝ってもおかしくない馬のはず。盛岡マイルも手頃な条件だし、そろそろ勝ち星に手が届いてもいいと思うのですが・・・。
ヒシリーガルは盛岡適性に不安があるのに加え、距離延長もあまりありがたくない。ゴールドザイオンはこの面子相手ではまだ一枚落ちるのでは?ということでヒモは印の薄いところからラトナラジュとヤマニングリフォンを採りたいところ。
ラトナラジュは長い距離での好走経験豊富。過去実績でも距離延長を全く苦にしないタイプ。ヤマニングリフォンも、直線長い盛岡で距離延長が大きなプラスになる可能性があります。
人気通り買っても好配当は望みづらいメンバー。猊鼻渓賞もそうでしたが、人気馬の2着付け・3着づけで裏目狙いが面白いのでは。という事で買い目は
馬単3=2 3連単・3連復 (3=2)→(3=2)→(1・4・8)
ヒシリーガルをキックしてしまえばサンワードグロー頭で決まってもそこそこの好配当が望めるのでは。
◆お奨めこの一頭
7R:ジェド
前走は初芝も全く問題にせず。この勢いは頭一つどころか二つくらい抜けている。
岩手競馬の情報満載「週刊テシオ情報局」
15日(日)メインは3歳馬による芝1600m戦「第13回はまなす賞」、9頭立て。このレースも先のガーベラ賞と同様、7月13日に行われる地方競馬全国交流「オパールカップ」(盛岡芝1700m)のトライアル。
ガーベラ賞を完勝ウィンエヴリー、岩手皐月賞「阿久利黒賞」を制したリュウノツバサとの一騎打ちムードが濃厚。
(ウィンエヴリー 写真・佐藤到)
ウィンエヴリーはデビュー2戦目の芝1000mを見事逃げ切り、2着に4馬身差をつけて圧勝。昨年の芝コースは全体的に時計がかかり、芝1000mで1分を切れれば上々だったが、ウィンエヴリーは59秒3をマーク。これは破格の走破タイムと言って差し支えなく、続く盛岡ダート1400m戦も勝って2連勝を飾り、若駒賞に挑戦。キャリアの浅さをスピードでカバーするだろう、と3番人気に支持された。しかし前半ハイペースに巻き込まれ、直線失速7着。このレースを境に歯車がちょっと狂って、以降は白星から見放されてしまった。
それでも2着2回3着1回に入り、ソコソコの結果を出してきたが、前回の芝・ガーベラ賞で動きがガラリ一変。前半は4番手につけ、直線で菅原勲騎手がゴーサインを出すと、矢のように伸びて一瞬で突き抜けてしまった。レース後、同騎手は「久々にガツンと来る馬に出会った。この瞬発力なら条件次第では中央でも通用するかも。それぐらいの反応の良さだった」とウィンエヴリーを絶賛した。
500キロ前後の大型馬でしかもゴロッとした体型。正直パワータイプかと思っていたが、それは撤回しなければならない。これまでダートでは詰めの甘さに課題を抱え、阿久利黒賞でも9着に敗れ、オープン通用に時間がかかるというのが率直な感想。しかし見事なほど芝で秘めた能力を発揮した。はまなす賞でもガーベラ賞と同じ脚が使えるなら、是非、中央へチャレンジしてほしい。
対するリュウノツバサは岩手ダービー・ダイヤモンドカップで堂々の1番人気。レースでも絶好の3番手外につけ、4コーナーでは前にいたゴールデンクリーク、モエレハナオーを交わす勢いもあったが、ラスト200mで何と失速。ひとまず3着を確保して面目は保ったが、距離に壁があるかと思わせる負け方だった。
そこで今回は芝に方向転換。デビュー戦の芝1000mではタイムこそ1分0秒5と平凡だったが、2着に9馬身差という圧勝劇を演じた。冬にはJRA中山500万下・朱竹賞に挑戦したが15着。これは出遅れが大きく影響したもので、ほとんどレースに参加できずに終わった。
しかも今回はダートとは言え、スプリングカップ、阿久利黒賞を連覇したマイルが舞台。ダイヤモンドカップの敗因を2000mの距離に求めるとすれば、今回は自己の守備範囲というよりベストの条件。芝に替わってマイルに距離短縮されて巻き返しなるか注目してみたい。
単穴はダイヤモンドカップでハナ差2着に敬意を表してモエレハナオー。スプリングCは5着、阿久利黒賞6着と精彩を欠いたが、ちょうど歯替わりとぶつかったため。馬体重が460キロ台まで減ったのは、それが理由だった。しかし七時雨賞で2着に粘って復調の兆しをうかがわせ、478キロまで体重が戻ったダイヤモンドCでは逃げ込みを図るゴールデンクリークに一完歩ごとに詰め寄ってハナ差2着。これで完全復活を遂げた。ただ、今回は初の芝が舞台。いわゆるパワータイプでダート打ってつけの走法なのだが、果たして芝が合うかどうか。正直、実際に走ってみないと分からない―というところだが、血統的には問題はなさそう。
以下、切れる末脚が武器ピンクゴールド、芝で復活のきっかけ掴みたいジェベルロバーツ、芝適性がありそうなリュウノラムタラを押さえ
◎ ?ウィンエヴリー
○ ?リュウノツバサ
▲ ?モエレハナオー
△ ?ピンクゴールド
△ ?ジェベルロバーツ
△ ?リュウノラムタラ
3連単は6、5の2頭軸から4、9を厚め。あとは3、2押さえ
馬複は5−6、4−6、6−9、4−5
<お奨めの1頭>
7レース リュウノカツコ
ここ2戦を2、3着にまとめて安定感が出てきた。タイム比較からも待望の初勝利を狙える
14日(土)メインはB2級馬による「第8回水無月賞」だが、条件に注目してほしい。盛岡芝1000m。これは2歳新馬・認定競走の限定条件(過去に3歳戦では一度実施)なのだが、古馬では初の試みとなった。
実施に到った背景を若干説明してみたい。昨年、距離のヴァリエーションを広げるべく古馬によるダート1000m、ダート3000m戦を実施。所詮、イロモノだとの批判も一部あったが、若いファンから思った以上の好評を博した。毎回、1200m、1400mのオンパレードに飽きていたファンには新鮮に映り、また意外な適性馬が出現するなど見応えのあるレースが多かった。そのような流れから古馬の芝1000m戦が実現した。
今年、芝ダートの適性が顕著に現れている傾向にあるが、それでも2歳以外は1600m、1700mが主流。これから芝2400m戦が始まるとは言え、盛岡芝コースの特性上、距離のヴァリエーションは限られていただけに古馬の芝1000m戦実施はもろ手をあげて歓迎したい。
参考までに盛岡芝1000mの発走地点は、2コーナーを回った直後の向正面。スタートから約400mで3コーナーに突入して4コーナーまで下り坂。直線ではダートよりも高低差がある上り坂をこなしてゴールにたどり着く。
本題に入る。芝1000mのレース経験馬はカズノマックイーン、マルワグランディのみだが、この2頭にしても2歳以来だから実に3年ぶりのこと。距離適性は全馬が未知数だといっても過言ではなく、予想は非常に難解となった。
マイネルティーダを主軸に指名する。昨年8月、中央未勝利から転入し、3歳C2へ編入。無類の堅実さを誇り、これまで一度も着外に沈んだことがなくダート戦で5勝2着6回3着2回。しかし前々走・さつき賞(B2 水沢1800m)では4着に沈み、上限が見えたかにも思えた。
そこで気分を一新してB2級の芝一般戦に臨んだところ、ダート戦以上の強さを発揮。生涯初の芝だったにもかかわらず、盛岡芝1700mのレコードに0・4秒のタイムで快勝した。その内容の良さから今回の芝特別に出走申し込みをした。
不安材料はもちろん初の1000mに尽きるが、実はデビュー戦が福島のダート1000mでトロピカルライトの5着(1・9秒差だが)に入った実績があり、おそらく1000m戦は問題がないはず。ここは直線一気のシーン濃厚。
相手も混戦だが、プリンセストロイを逆転筆頭にした。昨年2月、3歳新馬戦で3着後、盛岡ダート1600mの条件交流に参戦。堂々1番人気に応えて快勝したが、その後の3戦が振るわず今年4月に岩手へ転入。初戦、2戦目は4、3着だったが、3戦目を快勝。
そして前回、盛岡コースに替わってマイネルティーダと同様、初の芝だったが、3番手好位から抜け出して2勝目をマークした。走破タイムはマイネルティーダに1秒劣ったが、前半スローだったため。上がり3ハロンではメンバー中一番の36秒3をマークした。
マイネルティーダが本命ならマイネルソルダネラでも十分間に合う。前走は果敢に逃げて前記マイネルティーダの0・1秒差2着に粘った。その一戦を加えて盛岡芝は1勝2着1回と適性はすでにお墨付きとなっている。
以下、盛岡芝4戦3勝2着1回タイキランデヴー、芝1000mで1勝の実績があるカズノマックイーン、大外は痛いが、快速派タカノグラディウスも争覇圏内に位置する。
◎ ?マイネルティーダ
○ ?プリンセストロイ
▲ ?マイネルソルダネラ
△ ?タイキランデヴー
△ ?カズノマックイーン
△ ?タカノグラディウス
3連単は6を1着固定に1、8の折お返し本線。あとは3、2、10を3着押さえ
馬複は1−6、6−8、3−6、2−6
<お奨めの1頭>
9レース ケイジーウォリア
目下4連勝中だが、その中味がけた違い。抜群の破壊力で昇級戦も軽く突破する
先月このブログで、ガソリン価格がリッター当たり10円ほど上がるらしい、と書きましたが、蓋をあけてみれば10円どころか十数円という大幅な値上げになりました。ということは満タン給油すれば約1000円ほど支払い額が多くなるということですから、これは大きいですね。ただでさえ何から何まで値上げ値上げ。その一方で収入は全然増えないし… これでは多くの人が余分な出費を抑え、特に競馬のような趣味のレジャー費を切りつめてしまうのは当然かもしれません。
またその記事では車を買い換えなければならないという話もしましたね。車の好みは二の次に、安さ優先で中古車を探した末、最後にある1BOX車に決まりました。年式は相当古いのですが、走行距離がそれ程でもないので状態はまあまあ。そしてたまたまなのですがディーゼルエンジン搭載車でした。
このご時世に大気汚染のもとになるような車を、と思われるかもしれませんが、ディーゼルはガソリン車に比べてトルク特性にすぐれるため燃費が良い=CO2排出量が少ないということで、欧州では小排気量ディーゼル車はむしろエコカーと認識されています。日本国内ではディーゼルエンジンのモデルがラインナップされていない車種でも、現地生産モデルにはある、ということも珍しくありません。まぁ正直言うと、地球により何より自分の懐に優しいというのが大きいですけどね。ガソリンより軽油のほうが安いですから。
ところがその一方で、懐に痛い事実も知らされることとなりました。みなさんは自動車税の『グリーン税制』というのをご存知でしたでしょうか。これは一定の省燃費基準や低排出ガス基準を達成すると、達成度に応じてその車種の所有者が払う税金の額を減額するというもの…というのは私も分かっていたですが、その逆があるというのは知りませんでした。これは新車登録からガソリン車は13年、ディ−ゼル車は11年を超える古い車は環境に悪いから、クリーンな新車に乗り換えを促すようにと税金が10%アップになるというのです。
これはわたくし納得がいきません。古い物を大事に使うことが環境負荷になるなんてことがあるのでしょうか?確かに技術的に優れた最近の車は燃費も改善されているし、排気ガスもクリーンになってきているでしょうが、しかし例えば新車を製造するときに消費されるエネルギーなんかは計算されているのでしょうか?大体にして税額軽減の方は対象車にステッカーを貼るなど目立つようにしておいて、重課の方は告知不十分なまま施行されているのが気に入りません。もしかして知らなかったのは私だけ?でもこういうことは、新聞やTVニュースをあまり見ていないような人間にもわかるように行わなければならないのでは。
みんなが古い車を大切に乗り続けたら誰が困る?なんてことを考えていると、法律をつくる人達とそこに影響力を持っている人達、そのあたりの関係について、ついつい穿った見方もしてしまうというものです。そうそう、地上テレビ放送のデジタル化なんていうのももうすぐですねぇ。私はアナログテレビでもそれほど不便に感じたことはないのですが。。。。
さて、そんなご時世なのであれば、地方競馬を救済するような少々強引な法律でも作ってくれませんかね。地域の文化的風俗及び生物資源を保護するために、競馬場のある自治体に住まう20歳以上の住民は、ひとり毎月3000円以上の馬券を必ず購入すること、な〜んて…。
そんなマニフェストを掲げたら、絶対当選できないだろうなぁ……
6月7日 第2回あじさい賞(オープン 盛岡芝1700m)
1着 ボスアミーゴ
スタートで若干躓いたこともあって後方2番手からの競馬。3コーナーから徐々にスパートをかけ、直線は逃げ込みを図るサクラエキスプレスとのマッチレースに持ち込み、ラスト50mで先頭。あとはセーフティリードのままゴールへ入り、レコードタイの1分44秒5の好タイムで快勝した。
「中団をイメージしていたが、うしろからでも大丈夫だろうとジックリ待機した。追い出してからの反応の良さにはビックリ。ただ、いい脚を使えるのは一瞬なので仕掛けどころを間違えないように乗らなければ」と村上忍騎手。
今回の内容を見て改めて「この馬は芝向き」と鈴木七郎調教師は判断。この後は6月21日、かきつばた賞(盛岡芝2400m)から7月20日の交流重賞・せきれい賞へ向かう予定だ。
2着 サクラエキスプレス
今年3月、北海時競馬を経て岩手転入。水沢4戦すべて着外に沈んでいたが、芝に替わってまるで別馬のように動きが一変。軽快に逃げて直線でも渋太く粘る。中央芝で3勝、準オープンを勝ったこともある実績はダテではなかった。
9着 タイキリオン
ボスアミーゴと人気を分け合って単勝2・5倍(ボスアミーゴは2・3倍)に支持される。レースは3番手外の絶好ポジションをキープして理想的な流れに見えたが、直線でいざ追い出したらまったく反応なし。すでに脚が上がってしまい、一気に失速。大差9着に沈んでしまった。レース翌日、酒井調教師に話を聞いてみると「レース上がりはまったく問題ない。状態的もシアンモア記念よりいい印象だっただけに、この敗因は分からない。しいて捜せば、あまり前に行かなかったほうが良かったかも。昨年みたいに前半は楽をさせるべきでしょうか」とコメント。
6月8日 第34回早池峰賞(オープン 盛岡ダート1200m)
1着 ダイワフォーチュン
前半はじっくり脚を貯めて後方2番手に待機。ジュリア、エイシンボーダンが前半3ハロン34秒7の超ハイペースを形成したため、明らかに追い込み馬には有利の流れ。レース前、草地騎手の宣言どおり、ラスト2ハロンに勝負を賭ける戦法がズバリ。直線半ばで内から先頭に立ったモタモルキングを交わし、また大外から伸びてきたヤマニンエグザルトの追撃を完封。昨年12月、白嶺賞以来の白星をダイワフォーチュンにプレゼントした。
「いい脚を使えるのが一瞬なので、1200mの距離が合った。中央時代にも芝ですが、1200mで3勝していますからね。マークが中団にいたマンジュデンコウベだったから、まさかメタモルキングが抜け出すとは思わなかったので、正直ビックリしたが、最後は決め手の差が出た。これなら次回以降も楽しめるのでは」と草地騎手。
瀬戸調教師は7月7日、福山競馬場で行われる「オッズパークグランプリ2008」遠征の構想もあったが、暑い時期に長距離輸送は酷と判断。当面は地元重賞・岩鷲賞からG?・クラスターカップへ向かいたいという。
2着 メタモルキング
道中は中団インにつけ、追走にてこずっていたようにも見えたが、ジリジリと先陣に接近。内にコースを選んだ村松騎手の好騎乗もあって一旦、先頭に立ってあわやのシーンを作った。しかし、ゴール寸前でクビ差ダイワフォーチュンに交わされてしまった。昨年、相手構わず抜群の連対率を誇っていたが、今季成績がもう一つだったことと短距離適性を疑問視されブービーの9番人気。その低評価を見事に覆して僅差2着に大健闘した。
3着 ヤマニンエグザルト
前走・あすなろ賞と同様、前半は無理をせずに後方待機策を取り、ダイワフォーチュンとほぼ同タイミングでスパート。大外から一完歩ごとに差を詰めたが、あとひと伸びが足りなかった。しかしレコード駆けの反動もなく、自己の能力はきっちり出し切った。
4着 マンジュデンコウベ
前半は5番手を追走。流れを考えると絶好のポジションにつけたが、直線の坂あたりでもたつく。中央時代、1400mで好走実績があったが、1200mの忙しい競馬は逆に合わなかった印象。上位3頭とは決着がついてからの入線だった。