今季無敗のメムロボブサップが力を示す
9月15日(日)には重賞・岩見沢記念(3歳以上オープン)が行われ、メムロボブサップが障害先頭通過から後続を引き離す圧勝で、単勝1.0倍の断然人気に応えました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.ゴールドハンター(820) 55.2
2.インビクタ(830) 14.4
3.コマサンブラック(820) 108.8
4.コマサンエース(830) 16.7
5.ヤマカツエース(820) 157.1
6.メムロボブサップ(840) 1.0
7.ブラックサファイア(820) 91.5
8.クリスタルコルド(830) 8.8
秋シーズン最初の古馬重賞に8頭が出走。注目は今季5戦5勝で、前走ばんえいグランプリでは4連覇を達成したメムロボブサップ。今回もトップハンデながら最大20キロの重量差ならと単勝は1.0倍となりました。そのメムロボブサップ不在の北斗賞、旭川記念を連勝した5歳馬クリスタルコルドが8.8倍で2番人気。単勝ひと桁台の人気はこの2頭のみで、今季1勝ながら北斗賞2着など大崩れのないインビクタ、ばんえいグランプリ2着のコマサンエースと続きました。
第1障害を最初に越えたのはゴールドハンターでしたが、ひと息入れるとメムロボブサップ、コマサンエースが位置取りを上げ、インビクタが追走。3頭が先行する形で、やや離れてクリスタルコルドが続きます。中間点を過ぎてからは前3頭が入れ替わりながら進みましたが、コマサンエースがわずかに先頭で第2障害下に到達。前半は72秒というペースで進みました。
第2障害では最初にコマサンエースが仕掛けましたが、続いたメムロボブサップが障害の天板あたりで膝をつきながらもすぐに立て直して先頭でクリア。コマサンエースが差なく続き、インビクタが3番手で越えると、その後ろは離れます。
先頭のメムロボブサップは徐々に2頭との差を広げると、その後も力強く歩を進め、断然人気に応える圧勝。残り20メートルを過ぎたあたりでコマサンエースをとらえたインビクタが2着。コマサンエースもなんとか粘って3着。クリスタルコルドは離れた4番手から追い上げてきましたが届かず4着でした。
メムロボブサップはこの勝利が通算重賞19勝目。岩見沢記念は4着に敗れた22年以来2度目の挑戦で初制覇。今季はこれで6戦6勝と王者としてふさわしい歩みを続けています。次の古馬重賞、北見記念もまだ獲れていないタイトルで、昨年2着だったリベンジなるか注目です。
阿部武臣騎手「(2開催空きましたが)練習を使いながら過ごしていたので、良い状態で(レースを)迎えられたと思います。朝晩涼しくなってきたので、少しきつい調教をしても体力面の回復が早くなってきていました。トップハンデで、ロータリーハローの効果もあって、道中結構重い感じで行くと思ったので、道中たっぷりと息を入れ、障害を上手く越えることができたらと思っていました。(障害の)天板で少し膝を折りかけましたが、降りてからはしっかりと歩ける馬なので自信をもって乗りました。(障害を)降りれば、このくらいの重量で負けるわけにはいかないと思いました」