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8/11ばんえいグランプリ回顧

メムロボブサップが4連覇の快挙

 8月11日(祝・日)には重賞・ばんえいグランプリ(3歳以上ファン選抜)が行われ、ファン投票1位のメムロボブサップが障害先頭から押し切り、断然人気に応えました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ヤマカツエース(790) 49.3
 2.コマサンエース(790) 26.8
 3.インビクタ(790) 12.7
 4.クリスタルコルド(800) 6.1
 5.サクラヒメ(780) 7.6
 6.メムロボブサップ(800) 1.2

 恒例のファン投票で出走馬を選抜する真夏のグランプリレース。今年は6頭立て。21年から3連覇中で、4年連続でファン投票1位のメムロボブサップが単勝1.2倍と断然の人気。北斗賞、旭川記念と重賞連勝中の5歳馬クリスタルコルドが6.1倍で2番人気。重賞通算6勝で、昨年7月から14戦連続で馬券圏内を確保している牝馬サクラヒメが7.6倍で続き、北斗賞2着など今季6戦すべて4着以内と安定しているインビクタが12.7倍で4番人気となりました。

 第1障害を越えてコマサンエースが抜け出しますが、ひと息入れるとクリスタルコルドとメムロボブサップが位置取りを上げ、インビクタも差なく追走。馬場水分は1.9%でしたが、金曜日にロータリーハローを掛けた影響か各馬慎重な脚取り。中間点を過ぎたあたりでは前4頭がほとんど横一線で、メムロボブサップがわずかに先頭で第2障害下に到達。前半は76秒で進みました。
 第2障害ではコマサンエースが最初に仕掛けましたが、差なく仕掛けたメムロボブサップがすんなりとひと腰先頭で通過。コマサンエース、インビクタも差なく通過。少し離れた4番手からクリスタルコルドが追いかける展開となります。
 残り20メートルあたりからメムロボブサップが徐々にコマサンエースを引き離すと、最後まで力強く歩き切って快勝。コマサンエースは2着。クリスタルコルドが迫って3着争いは接戦となりましたが、インビクタがわずかにしのぎました。

 勝ったメムロボブサップは、1994年のアサギリ以来史上2頭目のばんえいグランプリ4連覇を達成。重賞は通算18勝目としました。今季はばんえい十勝オッズパーク杯を制したあと、北斗賞、旭川記念を回避。賞金別定10キロ増だけではさすがに力が違いました。これで今季5戦5勝、秋以降の古馬重賞でも引き続き中心なりそうです。

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阿部武臣騎手「(勝てて)ほっとしています。そこまでプレッシャーはなかったです。テンションはいつもと同じような感じでいました。いつも通りのレースをすればいいかなと思っていて、それだけを考えていました。雨が降ったのですが、その割に軽くはなく、結構ふかふかして重いような感じでした。道中息を入れていけたので(ロータリーハロー掛けは)プラスになったかと思います。コマサンエースが降りて動いていたのでドキッとしましたが、ここは負けられないと思って騎乗しました。暑さに強い馬なのですが、年齢も重ねてきているので堪えるところもあったと思います」

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