マルホンリョウユウが3歳二冠制覇
11月5日(日)には重賞・ばんえい菊花賞(3歳オープン)が行われ、マルホンリョウユウが断然人気に応え、3歳二冠目も制しました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.ベニサクラ(680) 91.6
2.スーパーチヨコ(680) 5.5
3.マルホンリョウユウ(720) 1.7
4.キョウエイプラス(720) 85.0
5.ジェイヒーロー(700) 25.0
6.キタノミネ(700) 11.7
7.タカラキングダム(720) 4.7
8.アシュラダイマオー(710) 60.9
9.ホクセイタイヨウ(700) 8.3
3歳一冠目・ばんえい大賞典を制したマルホンリョウユウは、前哨戦・秋桜賞もトップハンデで勝利。今回は最大40キロ差のトップハンデとなりましたが、単勝1.7倍と断然人気に。2歳時にナナカマド賞を制したタカラキングダムですが、今季の勝利はとかちダービーのみ。それでも復調がうかがえる近況から2番人気に支持されました。近走好調の牝馬スーパーチヨコ、ばんえい大賞典2着のホクセイタイヨウが人気で続きました。
キョウエイプラス、マルホンリョウユウ、スーパーチヨコの3頭がほとんど同時に第1障害を先頭で越え、ジェイヒーローがすぐに位置取りを上げてきます。キタノミネ、タカラキングダム、ホクセイタイヨウも先行争いに加わり、前は入れ替わりながら進んでいきます。中間点を過ぎたあたりではキョウエイプラスとベニサクラを除く8頭がほとんど横一線という展開。第2障害下に最初に到達したのはキタノミネとジェイヒーローで、マルホンリョウユウもすぐに到達。ここまで66秒というペースで流れました。
ひと息入れたキタノミネが最初に仕掛けますが、天板で膝をついてしまいます。続いたジェイヒーローとマルホンリョウユウがほとんど同時に先頭でクリア。スーパーチヨコ、立て直したキタノミネが続き、やや離れた5番手からホクセイタイヨウが追いかける展開となりました。
障害を降りた勢いでマルホンリョウユウが先頭に立つと、スーパーチヨコが差を詰めますが、マルホンリョウユウの脚色は鈍ることなく、残り20メートルから再び後続を引き離して先頭でゴール。スーパーチヨコは残り10メートルで座り込んでしまいます。ジェイヒーローとホクセイタイヨウの2着争いは、ゴール線上で詰まったジェイヒーローを交わしてホクセイタイヨウが先着。ジェイヒーローもすぐに立て直して3着に入りました。
この世代は2歳シーズン三冠を異なる馬が制し、中心馬不在の混戦でしたが、ばんえい大賞典で重賞初制覇を果たしたマルホンリョウユウが3歳二冠制覇。12月29日のばんえいダービーには、史上6頭目の3歳三冠の期待がかかります。
鈴木恵介騎手「ハンデ面を考え、馬場状態を見ながらいろいろ考えていました。(馬場状態は)軽くならなすぎてマルホンリョウユウにとってはちょうど良い馬場でした。道中の反応も良く、良い感じに折り合いもついていたので良い状態でレースができました。(夏を過ぎて)馬自体が落ち着いてきたので、乗りやすくなってきました。(三冠目について)最後はノーハンデの"ダービー"ですが、絶対はないので、勝てるように頑張りたいです」