タカラキングダムが2歳一冠目を制覇
10月16日(日)には重賞・ナナカマド賞(2歳オープン)が行われ、単勝2番人気のタカラキングダムが優勝。障害先頭から後続を寄せ付けず、2歳シーズン三冠の初戦を制しました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.ホクセイスーパー(570) 46.8
2.タカラキングダム(580) 2.5
3.ジェイヒーロー(580) 24.7
4.コーワクイーン(560) 17.6
5.マルホンリョウユウ(570) 4.7
6.ニシキエース(570) 106.1
7.タイヨウ(570) 43.4
8.アバシリモミジ(550) 58.4
9.コーワホープ(570) 62.5
10.キョウエイプラス(580) 2.1
2歳世代最初の重賞にフルゲート10頭が参戦。1番人気に支持されたのは牡馬限定の特別戦・青雲賞の勝利を含め最多の7勝を挙げるキョウエイプラスで単勝2.1倍。近3戦で同馬と1、2着を分け合っているタカラキングダムが差のない2番人気。近2戦で上記2頭に続く3着も10キロ軽いマルホンリョウユウが4.7倍の3番人気で、この3頭が人気を集めました。
第1障害を降りて先行したのはタカラキングダムで、ジェイヒーロー、マルホンリョウユウ、コーワクイーンらが追走。1.9%の馬場水分のなか各馬軽快に歩を進めますが、中間点を過ぎたあたりからタカラキングダムが後続を引き離して先頭で第2障害下に到達。ここまで40秒と比較的速いペースで流れました。
2番手以下が続々と障害下に到達するなか、ひと息入れたタカラキングダムが仕掛けると難なくひと腰で障害をクリア。やや離れてキョウエイプラス、ジェイヒーローもひと腰で続き、その後ろはタイヨウ、アバシリモミジという順で追いかける展開となりました。
タカラキングダムはその後も脚色は衰えず、十分なリードをとったまま押し切って勝利。2番手のキョウエイプラスも止まらず歩いたものの、差を詰めることができず2着。3着争いは5頭による接戦となりましたが、障害9番手から追い上げたマルホンリョウユウが制し、人気上位3頭による決着となりました。
勝ったタカラキングダムは、ここ2走キョウエイプラスに惜敗していましたが、見事重賞の舞台で雪辱を果たしました。また父キタノオーロラにとっては3世代目の産駒で重賞初制覇となりました。
2着のキョウエイプラスは、1番人気に応えられなかったものの、デビューから9戦連続で連対。3着以下に差をつけたレース内容から、タカラキングダムとともに今後も2歳戦線を沸かしてくれそうです。
島津新騎手「重量自体そんなに心配してなくて、馬もまっすぐさえ走ればいいところまでいけるなと思っていました。最近障害の下で結構落ち着いてくれることが多かったので、道中で止めるよりも障害の下で待った方が良いなという作戦で行きました。ここを目標にしていたので獲れてうれしいです。障害はスムーズに越えることができて、降りてからも衰えることなく、全然心配なくゴールできました。結構やんちゃなところがありますが、それが今はいい方向に向いているので、これから落ち着きも出てくればレースに集中できるし、力も発揮できると思います」