クリスタルコルドが3歳一冠目を制す
7月31日(日)には重賞・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、単勝4番人気のクリスタルコルドが優勝。残り20メートルで力強く抜け出し、重賞初制覇を飾りました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.ヤマノコーネル(670) 9.2
2.ツガルノヒロイモノ(680) 2.2
3.ピュアリーナナセ(650) 54.8
4.トワイチロ(670) 26.7
5.シンエイアロイ(650) 37.2
6.ヤマカツエース(690) 6.7
7.ヘッチャラ(690) 3.0
8.レグルス(670) 84.8
9.クリスタルコルド(680) 7.6
イレネー記念など重賞3勝を挙げているキングフェスタが不在となり、単勝1番人気に推されたのはツガルノヒロイモノ。2歳シーズンの重賞では結果を残せませんでしたが、とかち皐月賞、とかちダービーを含む目下5連勝。鈴木恵介騎手が疾病のため阿部武臣騎手に変更となりましたが、単勝2.2倍と高い支持を集めました。イレネー記念2着(同着)など重賞4戦で2、3着のヘッチャラがトップハンデながら2番人気。ヤングチャンピオンシップを勝ったヤマカツエースもトップハンデで3番人気、デビューから一度も掲示板を外していないクリスタルコルドが4番人気で続き、とかちダービー2着のヤマノコーネルまでが単勝ひと桁台の人気となりました。
第1障害を越えて先頭はツガルノヒロイモノで、ヤマノコーネル、トワイチロ、ヤマカツエースらが追走。ヘッチャラとクリスタルコルドも差なく続き、前は6頭がほとんど横並びで進みます。馬場水分0.4%と乾いた馬場のなか各馬慎重に歩を刻み、わずかにクリスタルコルドが先頭で第2障害下に到達。ここまで50秒というペースでした。
第2障害ではクリスタルコルド、ヤマカツエース、ヘッチャラがほとんど同時に仕掛け、その中からクリスタルコルドがすんなりと先頭で通過。ヤマカツエース、ヘッチャラの順で続き、トワイチロが少し離れた4番手でクリアしました。
ヤマカツエースが障害を越えた勢いで抜け出しますが、残り20メートル手前で脚色が鈍ったところ、クリスタルコルドが交わして先頭に立つと、そのまま後続を引き離して先頭でゴール。ヤマカツエースが詰まったところ、これを交わしたトワイチロがゴール前で一杯になりながらも2着。障害6番手から追い込んだピュアリーナナセとヘッチャラがほぼ同時にゴールし、長い写真判定の末、3着同着という結果になりました。なお、1番人気のツガルノヒロイモノは障害で苦戦して9着でした。
勝ったクリスタルコルドは、ここまで重賞では2月の翔雲賞3着が最高でしたが、5度目の挑戦で見事初制覇。負担重量や馬場状態を問わず障害が安定しているのがこの馬の強みで、二冠目・銀河賞でも楽しみな存在となりそうです。
西謙一騎手「今までずっと軽馬場でしか走っていないメンバーだったので、(馬場が)重くなったら出番があるかなと思っていました。(680キロの重量について)ここに向けて調教してきたので苦にはしていなかったです。第2障害までずいぶん楽に来れたので、これなら大丈夫だなという感じがありました。(初ブリンカーについて)いつもふらふらして集中力がない馬なので、端コースという点も含めて試してみました。(この後の三冠路線について)無事に最後までいけたらいいと思います」