キングフェスタが力の違い示す
2月6日(日)には重賞・翔雲賞(3歳牡馬オープン)が行われ、単勝2番人気のキングフェスタが優勝。第2障害通過後一気の脚で差し切り、重賞2勝目を飾りました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.ツガルノヒロイモノ(640) 54.6
2.ヘッチャラ(645) 4.7
3.ヤマノコーネル(645) 18.1
4.クリスタルコルド(645) 5.5
5.キョウエイボス(640) 72.0
6.キョウエイハンター(640) 76.4
7.ホクセイウンカイ(645) 16.3
8.キングフェスタ(650) 3.3
9.ジェイサンダー(640) 43.8
10.ヤマカツエース(650) 2.6
3連勝で2歳シーズン二冠目・ヤングチャンピオンシップを勝利したヤマカツエースは、その後も勝ち星を加え、充実一途。トップハンデながら単勝1番人気に支持されました。同じくトップハンデのキングフェスタもナナカマド賞を含め世代最多の8勝という実績で2番人気。ナナカマド賞2着、ヤングチャンピオンシップ3着のヘッチャラが人気で続き、前走の3歳A級-1組を制したクリスタルコルドまでが単勝ひと桁台。重量差が最大10キロしかないことからも実績が評価されてのオッズとなりました。
第1障害を先頭で越えたのはクリスタルコルドで、キングフェスタ、ヘッチャラが追走。ヤマノコーネル、ツガルノヒロイモノも続き、前は入れ替わりながら各馬軽快に歩を進めます。第2障害手前でわずかにヘッチャラが抜け出し、先頭のまま障害下へ到達。レース前半は40秒というペースでした。
ひと息入れてすぐにヘッチャラが仕掛けると、クリスタルコルド、ヤマノコーネル、ツガルノヒロイモノも差なく登坂を開始。ヘッチャラが最初に障害をクリアすると、クリスタルコルドが2番手。以下ヤマカツエース、ツガルノヒロイモノ、キングフェスタと続きました。
逃げ切りを図るヘッチャラに、1頭だけ際立った脚色で追い上げたキングフェスタが残り10メートル手前でとらえ先頭に立つと、そのまま後続との差を広げて先頭でゴール。ヘッチャラはゴール前脚色が鈍ったものの、止まらず歩き切って2着。クリスタルコルドは残り10メートルで一杯になったものの、立て直して3着を確保。単勝1番人気のヤマカツエースもゴール前で一杯になり、4着という結果でした。
勝ったキングフェスタはナナカマド賞に続き重賞2勝目。二冠を狙ったヤングチャンピオンシップでは最大重量差50キロのトップハンデと条件が厳しく4着惜敗でしたが、最大10キロ差になったここは力の違いを示しました。三冠最終戦となるイレネー記念は定量で行われるだけに、今後も順調なら当然最有力となるでしょう。
鈴木恵介騎手「いままでよりはハンデ差が少なくなっていたので気持ちは楽になっていました。(馬場は)先週より少し重いかなと思って乗っていました。キングフェスタにとっては(展開が)速すぎるよりは、少し息が入って落ち着いたレースがちょうど合ったと思います。(障害を越えた時は)少し前に(何頭か)いたのですが、他の馬の脚色を見たら少し切なそうだったので、キングフェスタは降りてから歩く馬なので、そこは最後信じてなんとか抜いてくれました。イレネー記念はノーハンデなので獲りにはいきたいです」