シーズン初めは、オレノココロの実績を信頼
今シーズン最初の重賞ばんえい十勝オッズパーク杯。このレースは前年度の獲得賞金順が出走条件となっており、トップクラスはもちろんのこと、格下の馬でも賞金を稼いでいれば出走が可能です。そうなるとハンデ差を生かした格下の馬の活躍が大いにありそうですが、砂の入れ替えにより馬場がタフになっているので、下剋上は滅多に起こりません。
軽ハンデ馬がスピードを生かして押し切るのは難しく、このレースの過去10年を振り返っても、軽ハンデ馬の優勝は2010年のナカゼンスピードのみ。3着以内を見ても2011年の3着馬トレジャーハンターのみです。つまり、昨シーズンのばんえい記念上位馬を始めとする、重賞勝ち馬を中心に予想を組み立てるのがベストということになります。
よって、◎には、昨シーズンのばんえい記念で二連覇を達成したオレノココロを推します。この馬は、昨シーズン前半は不振でしたが、それでも昨年のこのレースでは2着。後半で調子を取り戻して重賞4勝を挙げました。今回は前開催のスプリングカップを跛行で除外されたことで、大レースの反動云々と言われてやや人気を落としそうですが、最悪の状況ならばレースを使わないはず。個人的には大きく割り引く必要ないと見て本命としました。
○は、6歳になってから本格化し、昨シーズンの重賞では2度連対、直近のばんえい記念でも4着のサクラリュウ。前走のスプリングカップは、第二障害手前で3枠のキサラキクにじゃれて噛みつきに行き、立て直せばヨレて5枠のセンゴクエースの進路に侵入する「かわいいじゃないか!」の内容。本来の能力を出し切れなかった一戦でした。隣に牝馬のいない今回は、巻き返しを期待します。
▲は、昨シーズンはこのレースを含めて重賞3勝のコウシュハウンカイ。昨シーズンは、オレノココロが前半不振だったのに対して、この馬は前半が好調。後半はハンデを積まれていたこともあってやや不振でしたが、それでもばんえい記念では、第二障害であわやひと腰と思うほど、勢いよく障害を上げて3着。直線で一旦は他馬を引き離しながらも最後に詰まってしまうあたりがこの馬らしいですが、現役馬の中ではオレノココロに次ぐ存在であることは確か。ここも軽視禁物でしょう。
あとは△に昨シーズンは古馬重賞のドリームエイジカップを制覇し、チャンピオンカップでも2着と善戦したセンゴクエース。どんどん馬体がたくましくなるとともに、不安のあった障害が安定するとともに成績が充実。古馬トップクラスが相手となると、まだ不安な面もありますが、上位に食い込める力は十分あるでしょう。
他では昨シーズンは重賞勝ちこそないものの、それでもばんえい記念で2着に善戦するあたりはさすがのフジダイビクトリー。しかし、この馬は過去に3度このレースに挑戦して全て5着以下。シーズン初めの時計の速い決着は割引が必要ですが、これまでよりもライバルが減ったことにより、もう少し上の着順が拾えても不思議ないでしょう。
◎ (4)オレノココロ
○ (1)サクラリュウ
▲ (5)コウシュハウンカイ
△ (9)センゴクエース
△ (7)フジダイビクトリー
馬複
1-4 2000円
4-5 2500円
4-9 1000円
4-7 500円