条件好転のメジロゴーリキに期待
3歳クラシックの最終戦となるばんえいダービー。このレースは定量戦で行われるため、オレノココロやセンゴクエースなど、それまでの実績馬が勝つことが大半。過去10年を見ても、連対馬は全てばんえい菊花賞の出走馬で、上がり馬の連対はありません。つまり、ばんえい菊花賞の内容を吟味することが大切です。
さて、今年のばんえい菊花賞はというと、1着コウシュハサマー~6着メジロゴーリキまでの着差が2.3秒差の大接戦でした。8着のウンカイタイショウでも勝ち馬コウシュハサマーと5.4秒差ですが、それらは実績がないので、1~6着馬を中心に馬券を組み立てたいです。
よって、◎には、ばんえい大賞典の2着馬で、ばんえい菊花賞では1番人気に支持されたメジロゴーリキを推します。ばんえい菊花賞は軽馬場で行われたために、切れ味ある牝馬勢などに敗れました。しかし、ロードヒーティング効果でばんえい菊花賞よりも重馬場で行われ、さらに高重量戦の今回は、この馬の障害力、そして1200㎏に近い立派な馬格が生かされるでしょう。条件好転でこの馬の逆転を期待します。
○は、ばんえい菊花賞の2着馬で、ばんえいオークスでは逃げ切り勝ちを決めたナカゼンガキタ。この馬は先行力があり、障害も上手く、さらに二の脚まで使える馬。これといった弱点は見つかりませんが、かつてばんえいオークス、ばんえいダービーを連覇したエンジュオウカンほどの馬かというと「?」なので狙い下げました。歴代ばんえいオークスとばんえいダービーを2連覇している牝馬は、ばんえいオークスで独走しているタイプが多く、ばんえいオークスでシンエイボブに0.8秒差まで迫られたあたりに不安を感じるからです。
▲は、ばんえい菊花賞の3着馬ミノルシャープ。ばんえい菊花賞では、障害を越えた勢いでグイグイと伸びてきましたが、さすがにハンデが重かったようで、前にいた牝馬には追いつけませんでした。厳しい条件の中で強い競馬をしたのは周知のとおりですが、前走・A1クラスの強い古馬勢を相手に、終始後手の苦しい競馬になってしまった点は減点材料。ばんえいオークスでコウシュハサマーが1番人気を裏切ったように、今回を目標とした場合、前走で強豪と戦わせるのは好ましいことではないです。
あとは△にばんえい大賞典の勝ち馬で、ばんえい菊花賞では4着のカネサスペシャル。これまで主戦だった大河原騎手の引退により、今回は手替わりとなりますが、これまでの実績から印を回しました。
最後にばんえい菊花賞は○ナカゼンガキタを見ながら動いて行っての恵まれた2着でしたが、出負けしたばんえいオークスでも4着と悪くない内容のコウシュハサマー。牡馬相手のばんえい大賞典やはまなす賞でも善戦している実績馬だけに、侮るのは危険でしょう。
◎ (8)メジロゴーリキ
○ (5)ナカゼンガキタ
▲ (10)ミノルシャープ
△ (4)カネサスペシャル
△ (7)コウシュハサマー
馬複
8‐5,10 各2000円 計4000円
8-4,7 各1000円 計2000円