A-1戦好走のナカゼンガキタ
定量戦で行われる黒ユリ賞は、過去の勝ち馬にサダエリコやフクイズミ、最近ではナナノチカラやキサラキクなど、後に名牝と語り継がれる馬たちが名を連ねるレースです。ナナノチカラやキサラキク、そして一昨年の3着馬タキニシサンデーのように、3歳A-1クラスで連対実績があれば、ここも上位争いが期待できますが、今年は昨年同様にそのタイプは不在。しかし、3歳A-1クラスであわよくば連対できていたんじゃないかという馬は出走しているので、今回はその馬を本命視します。
◎は、前走3歳A-1クラスで3着のナカゼンガキタ。前走は勝ち馬ゴールドインパクトと1.6秒差でしたが、2着ミノルシャープとは0.1秒差。横一線に並んでのゴールインでした。この馬は前々走で一応、格下のコウシュウハサマーに先着を許しているように、決め手に欠ける面がありますが、障害は上手。高重量戦がプラスに転じるタイプでしょう。
○は、4走前の2歳A-1クラスで連対のシンエイボブ。4走前に降した相手が◎ナカゼンガキタであり、前走でもナカゼンガキタと1.2秒差と2着争いに加わっていることを考えると侮れません。ナカゼンガキタとはほぼ同等の力関係でしょう。しかし、この馬は一旦障害が上がらない場合のふた腰目がなかなか入らないところがあり、高重量戦はプラスではないと見て、対抗評価としました。
▲は、3歳A-2クラスを2連勝中のコウシュハサマー。前々走で2着に降した相手がナカゼンガキタですから、ここも当然、有力でしょう。障害もなかなか上手な馬でマイナス要素もないのですが、勢い以外に買いたい材料がなく、3番手評価としました。強い相手と戦って強いレースをしていないというのが、この馬の評価を下げた理由です。
△に昨年の白菊賞で接戦を制して、将来が期待されたプレシャスリン。その後は怪我で3ヵ月ほど休んで立て直しに苦労したものの、前々走の3歳A-2クラスではコウシュハサマー、ナカゼンガキタに次ぐ3着。前走では全く流れに乗れずに10着に大敗しましたが、あれがこの馬の実力ではないので巻き返しに期待してみました。
あとは昨年7月デビューでメンバー中もっともキャリアが浅いウィナーブラック。キャリアが浅いために特別戦や重賞は未経験ですが、逆に言えば、それだけ未知の魅力があるということ。一時期は障害で転倒することもありましたが、近2走は障害スムーズで1着、3着。障害さえ上がれば、怖い馬です。
他ではデビュー当初は障害が苦手で失格や大敗がしばしばありましたが、最近はかなりマシになったキタノサカエヒメ。障害さえ上がってしまえば、しっかりと伸びてくるタイプで前走も3着と上々。高重量戦が向くようには思えませんが、この馬を釧路産駒特別の優勝馬へと導いた鈴木恵騎手への手替わりにより、まともに障害をクリアした場合を想定して一応、押さえることにしました。
◎ (9)ナカゼンガキタ
○ (4)シンエイボブ
▲ (6)コウシュハサマー
△ (3)プレシャスリン
△ (5)ウィナーブラック
△ (7)キタノサカエヒメ
馬複
4-9 3000円
6-9 1300円
3-9 700円
9-5,7 500円 計1000円