先行できれば面白いホクショウユウキ
1番人気が8連敗中の帯広記念。今年は連敗が途切れるのか? それとも連敗記録が続行か? 現時点では、何が1番人気に支持されるか定かではありませんが、1番人気が近走成績が充実のニュータカラコマならば、連敗記録続行の可能性は十分あるでしょう。ニュータカラコマは、能力の高さで重賞でも上位争いしていますが、本質はスピードが生かせる特別戦向きの馬です。さらに今回は、ばんえい記念の次に重い重量を背負うレースとなると、重賞でしばしば見せる終いの甘さに拍車が掛かりそうです。
実は、上記の文章は、昨年の帯広記念で書いたものと同じもの。連敗記録「7」から「8」に修正しただけです。ニュータカラコマは、昨シーズンと比べると旭川記念・2着、北斗賞・1着、ばんえいグランプリ・2着、北見記念・2着と成績がスケールアップしていますが、昨シーズンとほとんど変わらない状況なのでコピペしました(笑)。
高重量戦の帯広記念は、障害をひと腰で越えられるような馬はほとんどいません。昨年のニュータカラコマのように、障害で転倒したり、詰まったりする馬が多いので、今年もそうなる想定の基で予想を組み立てます。
よって、◎は、昨年の帯広記念で人気薄で3着と好走した(3)ホクショウユウキ。昨年のこのレースでは、他馬が障害で苦戦する中、障害を2番手で降り、決め手あるオレノココロやキタノタイショウに差し切られましたが、この馬なりに粘っての3着でした。この馬はオープン馬が相手だと、スピード不足でなかなか勝ち上がれませんが、得意の障害力を生かして早めに障害を降りることが出来れば、一発逆転のチャンスがあるでしょう。
○は、今シーズンのばんえい十勝オッズパーク杯・2着、旭川記念・1着、北斗賞・2着、ばんえいグランプリ・3着、岩見沢記・2着のコウシュハウンカイ。北見記念で8着と思わぬ大敗をしていまいましたが、ドリームエイジCでは速い流れを障害2番手で下って3着と巻き返しました。今シーズンの上半期ほどの勢いはありませんが、大きく調子を落としているということもないはず。今年のばんえい記念でも3着と善戦しているように、高重量戦は向くタイプだけに、印を重くしました。
▲は、昨年の帯広記念の2着馬キタノタイショウ。この馬は、私がここで予想することになった2008年にデビューして今年で11歳。2歳時からこの馬の活躍を見て来たのはずなのに、未熟な私にはこの馬の正体がつかみきれずにしばらく相性が悪い馬でした。ただ、一昨年のばんえい記念をこの馬が勝って確信したのは、直線でもつれるレースに強いということ。昨年の帯広記念でもそれを根拠に本命を打つことができました。確かにこの馬は全盛期ほどの勢いはありませんが、障害で手間取っても、最後はまず、伸びてくるタイプ。大きく印を下げることは出来ません。
△に昨年の帯広記念で差し切って勝利したオレノココロ。この馬は障害で膝を折るなどの甘さがありますが、騎手もそれを心得ているので、立て直しが速く、夏のグランプリでも一気の捲りで快勝しました。本当に大レースでは強い馬。いや、ゆったりとした流れで、じっくりと構えて乗れる大レースだからこそ、この馬は向くのかもしれません。今回はトップハンデを背負いますが、重量800㎏を超えてくるようなレースになると、10-20㎏程度の差は、たいした差ではないでしょう。ここも警戒します。
あとは、昨年のばんえい記念の勝ち馬で、今秋は岩見沢記念、北見記念と2連勝したフジダイビクトリー。特に2着ニュータカラコマを24.6秒も突き放した北見記念は圧巻の内容でした。近走は特別戦を使われていることもあり、成績がやや不振ですが、立て直されての今回は侮れません。
他では、今シーズン初戦の十勝オッズパーク杯で4着に敗れて以来、重賞、特別戦問わず全て2着以内のニュータカラコマ。ただ、北見記念は2着と言っても、勝ち馬フジダイビクトリーに相当離されてしまったことを考えると、過信も禁物。高重量戦になると障害を下りてからすぐに詰まってしまうあたりがヒヤヒヤものなので、強いのは理解していても、いざ狙うとなると心許なくなる馬です。
一度は、サクラリュウをヒモに据えるということも考えましたが、夏のグランプリで10着に凡退した馬を勢いがあるというだけで狙うのは、ちょっと...。しかし、最近は、その微妙なタイプが2着、3着あたりに来てしまうことが多いので、一応、記しました。このあたりは、みなさんの判断に任せます。
◎ (3)ホクショウユウキ
○ (2)コウシュハウンカイ
▲ (7)キタノタイショウ
△ (8)オレノココロ
△ (1)フジダイビクトリー
△ (4)ニュータカラコマ
馬複
3-2,7,8,1,4 600円 計3000円
3連複
3-2,7,8,1,4 300円 計3000円