12月4日(日)のメインには、ばんえいオークスが組まれています。定量670キロで行われる3歳女王決定戦。今年は格付の差が小さく、重賞で馬券に絡んだことがあるのはタナボタチャン(黒ユリ賞2着)のみという混戦必至のメンバー構成です。波乱の決着という可能性も十分、ぜひご注目ください。
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【第17回開催4日目】
12月3日(土)のメイン第10レースは、十勝岳特別(B1級-1・2組決勝・19:05発走予定)。B1級-1組(11月28日)、B1級-2組(26日)の両予選上位馬による一戦です。
B1級-2組予選で1番人気・3着の◎ワールドピサに注目します。前開催の五稜郭特別(11月21日・B1級-2・3組決勝)では、逃げ切り寸前でテンカムソウに捕まって、コンマ8秒差での2着惜敗。続く2組予選も、先頭で第2障害を越えたものの、結局、踏ん張れずという結果でしたが、障害の巧みさは特別戦で大きな武器。ここも上位争い必至でしょう。
五稜郭特別で接戦をモノにした○テンカムソウは、B1級-1組予選では1番人気で4着。連続連対が5で途切れましたが、相変わらず障害はキレています。障害巧者で詰めが甘いというのはワールドピサと同じで、こちらも特別戦で巻き返してくるはず。ただ、今回から特別戦では賞金別定5キロ増となることは多少気になります。
B1級-1組予選2着▲ホクショウマックスは、10月8日の寒露特別(B1級-1・2組決勝)で競り合いを制しています。こちらは、ゴールまでしっかりと歩けるタイプです。
△センショウレディーは、五稜郭特別4着、B1級-1組予選3着と勝ち切れない近況。とはいえ、流れに乗れれば差は感じません。
【第17回開催5日目】
12月4日(日)のメイン第10レースは、重賞・第41回ばんえいオークス(3歳牝馬・19:05発走予定)。B3級2頭、B4級8頭が定量670キロで争います。
どの馬にもチャンスがありそうですが、注目したいのは◎スギヤマ。700キロ台で出走したこともある小柄な馬体も、ようやく900キロ台に乗った近走では、4戦連続連対中。現在では珍しくなった純血ペルシュロンを父に持つ話題先行の馬が、やっと頭角を現してきた印象。抜群の障害力が武器ですがテンに遅いというこの馬にとって、ペースが落ち着く重賞の舞台は恐らく歓迎。過去5回のこのレースの3着以内馬15頭中8頭が900キロ台の体重だったので、体格的なハンデはあまり気にしなくてもよさそうです。
常識的に考えれば、定量戦では格付上位馬が有利なはずで、B3級の2頭は外せないところ。○ヒカルナナヒメは、10月2日のオッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン)では、のちのばんえい菊花賞馬ツルイテンリュウには完敗だったものの、2歳重賞・ヤングチャンピオンシップの勝ち馬ホクショウディープを差し返して2着と、見せ場十分でした。
もう1頭のB3級馬▲ラッセルクインは10連勝中の勢いが魅力。前走のB3級-2組戦では、5キロ軽いヒカルナナヒメに残り30メートルで半馬身差まで迫られながら、ゴールまでその差を保ってゴールと充実ぶりをうかがわせます。
ひと押しがきけば△フジノウンカイ、2歳シーズン女王決定戦・黒ユリ賞で2着と実績上位の△タナボタチャンも押さえておきたいところです。
【第17回開催6日目】
12月5日(月)のメイン第10レースは、射手座特別(A2級-1・2組決勝混合・19:05発走予定)。A2級-1組混合(11月26日)、A2級-2組(28日)の両予選上位馬による一戦です。
◎ホンベツイチバンは、B1級の特別戦(混合戦含む)で、今季5戦して2勝、2、3着各1回の好成績。A2級-1組混合予選は4着でも障害で崩れたわけではありません。今回も引き続きA2級との混合ですが、対戦経験がある馬も多く、特別戦に替わって前進がありそうです。
○アオノレクサスは、前々走のオータムカップ(11月20日・A1・A2級決勝混合)では6着でしたが、大外10コースに入り流れに乗れなかったのが敗因。続くA2級-2組予選では、障害2番手クリアから、カツオーカン、イッキフジ(今回はともに回避)とのゴール前での接戦を制し、6月以来の勝ち星をマークしています。マイペースで運べれば、後続の追い上げを振り切るシーンがあるかもしれません。
▲コウリキは、A2級-2組予選では障害をふた腰でまとめると4着まで押し上げてきました。今回は同予選の2、3着馬が回避し、相手がやや楽になりました。決め手を生かして上位争いできそうです。
A2級-1組混合予選を逃げ切った△アサヒリュウセイ、同3着△ファイトガールらはペース次第でここも前残りに警戒が必要でしょう。