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2016年2月28日 アーカイブ

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2/28チャンピオンカップ回顧

2016年2月28日(日)

オレノココロが連覇達成!

 28日(日)は重賞・チャンピオンカップ(4歳以上、今年度重賞競走優勝馬)が行われ、単勝1番人気のオレノココロが優勝。昨年に続く連覇を果たし、頂点奪取へ向け、さらに前進しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.オイドン 5.7
 2.フェアリードール 141.3
 3.フジダイビクトリー 4.3
 4.キタノタイショウ 10.3
 5.オレノココロ 2.4
 6.コウシュハウンカイ 6.3
 7.カゲホウトウ 155.2
 8.ナナノチカラ 6.2
 9.カイシンゲキ 172.2

 トップハンデ830キロのオレノココロとフジダイビクトリーが、その実力を買われて1、2番人気。主にハンデを課された馬が上位人気に推されましたが、そうしたなかで790キロのナナノチカラが4番人気に推され、重量がどう作用するか、注目を集めました。

 馬場水分1.8%でスタート。この時期にしては軽めの800キロ前後の重量ですが、道中は各馬とも刻みながらゆったり運びます。フジダイビクトリー、キタノタイショウ、オレノココロあたりが先行し、コウシュハウンカイもこの一角。オイドンもつかず離れず追走し、有力どころが固まったまま、第2障害を迎えました。
 じっくりためたのち、フジダイビクトリーが登坂を開始。それを見て、コウシュハウンカイとオレノココロも仕掛けます。この3頭が切れのある登坂を見せ、横並びで第2障害を突破。少し離れてキタノタイショウもクリアし、以下フェアリードール、オイドンと続きます。
 先頭を行く3頭からフジダイビクトリーが後退し、最後の平坦路はオレノココロとコウシュハウンカイのマッチレース。ただ、それも残り20メートル付近までで、オレノココロがスピードを見せつけて1馬身ほど抜け出し、そのまま先頭で荷物を運び切りました。残り10メートルあたりで3番手に上がったキタノタイショウが3着で入線しました。

 勝ったオレノココロは、ばんえい十勝オッズパーク杯、ドリームエイジカップ、帯広記念に続く、今季重賞4勝目。昨年のこのレースは最低人気での勝利でしたが、今回は1番人気に応えるかたち勝利し、1年間の成長と充実ぶりを見せつけました。明けて6歳と若いぶん、さらなる成長も望めそう。さらなる活躍を期待したいと思います。
 2着のコウシュハウンカイは勝ち馬のスピードに屈したかたちですが、この馬もまだ6歳。もう一段のパワーアップが期待でき、オレノココロとともに今後のばんえいを牽引する存在となってくれることでしょう。

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鈴木恵介騎手「昨年は自分の騎乗ではなく、今年はオーナーに自分から騎乗させてくれと伝えました。言ったからには勝たなくてはならなかったので、優勝できてホッとしています。道中の手ごたえがよく、先頭集団でレースを進めることができました。あとは障害をひと腰で越せたらと考えていて、思い通り越すことができました。コウシュハウンカイも降りてからしっかり歩く馬なので、最後まで油断しないで追い込みました」

2/28チャンピオンC予想 山崎エリカ

重量820㎏ならばオイドンに期待

 今シーズンの重賞勝ち馬が集うチャンピオンカップ。2008年のこのレースでは、5歳馬のツジノコウフクがトップハンデのカネサブラック、ナリタボブサップとのハンデ60㎏差を生かして、それらを一蹴したことがありました。今年は上下のハンデ差が70㎏もあるメンバー構成で、どちらかといえば穴党の私は、まず、5歳馬に目がいってしまいます。しかし、ツジノコウフクと比較すると近走成績が見劣るので、さすがに厳しそうです。

 しかしながら、このレースはばんえい記念に向けての調整の一戦でもあるために、トップハンデの実績馬が意外と苦戦しているのも確か。そこで今回の◎は、ばんえい記念では重量が厳しいことからおそらくここが目標と思われるオイドンを推します。オイドンは、岩見沢記念で今回の重量820㎏は克服済み。少なからずとも今回の重量までならそれほど負担にはならないはず。さらに雪が降って馬場が軽くなれば理想的ですが、ある程度の重馬場でも上位争いには加われそうです。近走の充実度からもチャンスは十分でしょう。

 ○は、今シーズンの重賞で2勝のフジダイビクトリー。この馬は常にハンデを背負う立場でありなら成績が安定しており、今シーズンのレースで掲示板を外したのは、休養明け2戦目の秋雲特別のみ。レースを順調に使えてさえいれば、障害で手間取ることはあっても、確実に越えてくるので、信頼度が高い一頭です。

 ▲は、昨年のばんえい記念の勝ち馬で、今年の北見記念1着、帯広記念でも2着と善戦しているように、高重量の重賞で好結果を出しているキタノタイショウ。この馬は高重量戦で結果を出しているとはいえ、けっして障害が得意なタイプではありません。しかし、高重量戦になると先に障害を降りた馬がパッタリと止まってしまうことがあること、また、この馬自身も脚の速さを生かして先に障害に辿りついて、何度か立て直しながらクリアしてくることがあります。高重量戦では過大評価は禁物も、過小評価も出来ない馬です。

 △に昨秋の北見記念までは同期のオレノココロの良きライバルとして、ほとんど重賞で掲示板を外さない安定感のある走りを見せていたコウシュハウンカイ。12月に復帰してからじわじわと調子を上げてきているので、そろそろ連対圏内突入があっても不思議ないでしょう。

 あとは昨年のこのレースの覇者オレノココロ。昨年は9番人気という人気薄の勝利でしたが、今スーズンは帯広記念など、更に重賞3勝を重ねて、人気を背負う立場となってここへ挑みます。この馬はかなり改善されたとはいえ、障害で膝の甘さを出すところがあり、ドリームエイジCのときのように障害先頭のレース運びが理想的。しかし、今回はスピードタイプの馬が多数参戦していること、自身がトップハンデを背負う立場であることから、そういう競馬が楽には出来ないはず。中団でレースを運んだ場合には、障害でのリスクがあるので、今回は下の評価にしました。

 他ではヒロインズCを含めて目下3連勝中のナナノチカラ。この馬は実に本番に強いタイプで、これまで出走した牝馬限定重賞で負けたのは昨年のヒロインズC(3着)だけ。今回は一気に相手が強化されますが、今年のヒロインズCで重量780㎏までは克服済み。それにこの馬には「抜群の末脚」という武器があるので、他馬がもたついたり、馬場が軽くなった場合の一発が怖い馬です。

 ◎ (1)オイドン
 ○ (3)フジダイビクトリー
 ▲ (4)キタノタイショウ
 △ (6)コウシュハウンカイ
 △ (5)オレノココロ
 △ (8)ナナノチカラ

 馬複
 1-3 2000円
 1-4,6,5,8 1000円 計4000円

2/28チャンピオンC予想 荘司典子

久しぶりの牝馬の戴冠に期待 ナナノチカラ

 今季の重賞優勝馬に出走資格がある第37回チャンピオンカップ。昨年の1、2着馬オレノココロ、コウシュハウンカイ、一昨年の勝ち馬キタノタイショウも揃って、3月20日の大一番・ばんえい記念の前哨戦としても見逃せない一戦です。

 手強い牡馬が揃っていますが、ここはあえて6歳牝馬のナナノチカラを◎本命とします。相手強化、斤量も増加で条件は厳しくなりますが、ヒロインズカップを780キロで制し、そこから10キロ増えただけ。現在の出来の良さと3連勝中の勢いであっさり克服も夢ではありません。ちなみに父アキバオーショウというのも私の大事な応援材料。チャンピオンカップの牝馬の勝利は、87年マルトクイン、89年ミドリゴゼン、93ニセコクイン、97年ヨウテイクイン、07年フクイズミの5頭。9年前にフクイズミが勝った時も6歳。1月にヒロインズカップを制していることも当時と同じ。さらにどちらも3歳時には黒ユリ賞を勝った将来を嘱望された牝馬。フクイズミ以来の戴冠に期待したいと思います。
 対抗○はオレノココロ。ご存知去年の1着馬。今季重賞3勝。帯広記念を910キロで制した強さは本物。
 ▲は去年の2着馬コウシュハウンカイ。「ここに向けて逆算して調整してきた」という陣営の言葉を信じます。
 △フジダイビクトリー。なかなか勝ち切れないレースが続くものの安定感は抜群。ここでも上位争いに加わってきそう。
 さらに一昨年の勝ち馬キタノタイショウも加えて、本命◎から3連単1頭軸マルチで狙いたいと思います。

 ◎8ナナノチカラ
 ○5オレノココロ
 ▲6コウシュハウンカイ
 △3フジダイビクトリー
 △4キタノタイショウ

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